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<人生の選択>「大学には行け」父にレールをひかれた僕:40代フリーターへ両親から話【後編】まんが

前回からの続き。父に言われた通り大学に進学したものの、やりたいことが見つからずフリーターとして過ごす日々。仲間と都会で自由な生活に「ずっとこのままでいいじゃん」と、僕のフリーター生活はたんたんと続きます。コンビニに居酒屋、カラオケ店など、たくさんのバイトを経験しました。ときには……。
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母からはときどき「帰ってきたら」と連絡があったけど、地元にはどうしても帰りたくありませんでした。どこにも責任のない、どこか宙ぶらりんな生活に後ろめたさを感じていたのかもしれません。そんな状態で地元に帰ったら恥ずかしいという気持ちもありました。

僕があまりに実家に帰らないものだから、両親は年に数回出てくるようになります。
20代の頃は「仕事は? 結婚は?」と聞かれ続けたけど、30代の半ばくらいから「元気ならそれでいい」と言われるようになります。気楽になった反面「ああ、あきらめられた」とも思いました。

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きょうだい家族や親戚が集まった宴会のあと、両親に呼び出されました。
母:「シュンがその生活をずっと続けたいっていうなら、もう立派な大人だし止めないよ。お父さんもお母さんももう歳だし、この先何があるかわからないから。シュンの気持ち、ちゃんと聞いておきたくてね」
母が独り言のように続けます。

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両親からの話に、「この先両親を安心させたい、老後の世話もみたい」という気持ちがわき上がりました。僕はいま、実家に戻ってきて、農業をやっている友だちの畑で働いています。畑では地元が売り出している農作物を扱っていて、僕は地方の営業担当もしています。同世代の農家や自営業が集まって作った会で「地元を盛り上げよう」とさまざまな活動にも顔を出していて毎日忙しくしています。責任を伴う仕事や親の面倒は大変なこともあるけれど、初めて自分でしっかりと考えて選択したいまの生活は、これまでにないくらい充実しています

※この漫画は知人の話を元に作成しています。

脚本・rollingdell 作画・りますけ 編集・荻野実紀子
【つぎ】の記事:<相続トラブル>ニートの兄に「すべての遺産を渡す」と言う母。私は権利を放棄すべき?【前編】まんが

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