<大学生の娘がデキ婚!?>母として願うはただひとつ「娘には幸せでいてほしい!」【第13話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私はシズカ。元夫と離婚して必死で娘のアンナを育ててきました。ある日アンナから4才年上の彼氏(ソウタくん)との子どもを妊娠したので大学を休学したいと告げられます。2人が付き合い始めたとき「卒業までは学業優先。間違っても在学中に妊娠、結婚なんてことにならないように」と、あんなに念押ししたのに……! 裏切られた気持ちでいっぱいになってしまった私は、どうしても受け入れることができずアンナを勘当しました。3年後、同僚(橘さん)と話していた私は「娘さんと会いたいとは思わない?」と聞かれます。
アンナに「もうお母さんをやめる」と言って気づいたことがあります。それは、母親業はいつでもやめられるけど母親はやめられないということ。アンナと離れても、私がアンナを忘れるわけがないのです。日々の生活の中でアンナとの楽しかった思い出がちらつきます。母親である自分は、結局死ぬまで母親なのかもしれません。
「母親は……確かに報われないことが多い。でも、きっと報われるとか報われないとかじゃないのよ」橘さんに話しかけながら、自分自身にも言い聞かせます。
「母親」ってなに? 「子どもを育てる意味」ってなんだろう。アンナと離れてから、たくさん考えました。でも大した答えは出ませんでした。私が願うのは、「アンナには、いつまでも幸せでいてほしい」ただそれだけ。世の中には私のような振る舞いを、「母親失格」と言う人もいるでしょう。きっとその考えも間違ってはいません。私とアンナの親子関係では、この結論が出た。それだけなのです。
仕事の帰り道、家の近くにあるケーキ屋さんで小さなホールケーキとちょっとだけ奮発したワインを買いました。
今日はアンナの24歳の誕生日。私は小さなホールケーキに刺さっているキャンドルに火をつけ、「アンナ……お誕生日おめでとう!」グラスに入ったワインをグイーっと飲み干し、祝杯をあげます。(アンナが笑顔で暮らしていますように)いつまでも、私は遠く離れた場所からアンナの幸せを祈り続けています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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