<「減るナプキン」に隠された真実>母を亡くしている親友。思春期の娘たちの胸のうち【第1話まんが】
数年前の話です。私ユウコには小学6年生の娘ミナがいます。しかしある日トイレの小物を整理していた私は、ふと違和感をおぼえました。それは……。
「ナプキンこんなに少なかったっけ?」生理用品のケースを確認したとき、思ったよりナプキンが少ないように感じました。「ミナがたくさん使ったのかな?」
現在わが家でナプキンを使うのは私とミナだけです。先週、生理だったようですが、それにしてもナプキンの減りが早いような気がします。そのときは気のせいかなも思ったのですが……。
「あれ? また減ってる……」この前補充したばかりのナプキンが、また減っていたのです。
ミナは小学5年生のときに生理がはじまり、まだ周期は安定していません。いつ生理になっても対処できるように、予備を多めに持って行っているのかなとも思いました。だけど、何ヶ月も連続でこんなに減るなんて……。
周期が安定していないとはいえ、こんなに減るなんてやっぱりおかしい……! そう感じた私は、それとなくミナに確認することにしました。
「おやつ食べる?」と聞くとミナは「食べる~!」
私はおやつのホットケーキを出しながら、ミナに話を切り出すタイミングを伺います。「ねぇ……ミナ?」
「ナプキンの減りが早いんだけど、なにか知ってる?」そう聞くと、ミナの顔がギクッと固まります。やはりなにか隠しているのでしょう……。黙ってしまったミナを諭すよう、話を続けます。「なにか心当たりがあるんじゃない?」すると……。
「トモカに……」
トモカちゃん……? 突然ミナの口から親友の名前が出て驚きます。
「トモカちゃんがどうしたの?」すると……。
どう考えてもナプキンの減りが激しいことに疑問を抱き、ミナに聞いてみました。するとミナがトモカちゃんにナプキンを渡していたことが判明しました。トモカちゃんは5才のときにお母さんを亡くしており、お父さんと弟の3人暮らし。生理がはじまったことをお父さんに言えなかったというのです。トモカちゃんの気持ちを考えると、胸が締め付けられるようでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子