<「減るナプキン」に隠された真実>心やさしい娘へのアドバイス「大人に相談して!」【第2話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私ユウコには、小学6年生の娘ミナがいます。ある日、家にあるナプキンが減っていることに気がつきます。最初は気のせいかなと思ったのですが、減りが早いことに違和感を覚え、ミナに確認することにしました。すると親友のトモカちゃんにあげていたことが分かりました。トモカちゃんの家はお母さんが亡くなっていて、生理になったことを「お父さんに言えない」と悩んでいたようです。ミナはトモカちゃんに相談されたときのことを教えてくれました。
「恥ずかしくてお父さんには言えない……」トモカちゃんはミナにそう言ったそうです。
「それでミナがトモカちゃんにナプキンをあげていたの?」と聞くと、ミナは申し訳なさそうに「……うん」と答えます。
担任の先生は男の先生だったので、トモカちゃんは親友であるミナに相談したのです。ナプキンが減った理由、そして娘のやさしさに触れ、わたしは少しホッとしました。「トモカちゃんの気持ちに寄り添ってあげて偉かったと思う」正直な気持ちを伝えました。だけど……。
ただ、今のままではなにも解決しません。これからどうすればいいのか、ミナと話をしようと思いました。
「生理になった」と伝えるのは恥ずかしいかもしれないけれど、トモカちゃんのお父さんはトモカちゃんにとってたったひとりの「親」なのです。
成長のことですから、本当はお父さんに伝えられるのが一番です。だけど「恥ずかしい」というトモカちゃんの気持ちも理解できます。それなら保健の先生に相談するのはどうでしょう。自分から伝えるのが恥ずかしいのなら、私からお話をすることもできます。「困ったときはもっと大人を頼ってほしい」私はミナとトモカちゃんにそう伝えたいのです。
ミナも今までどうすればいいのかと悩んでいたのでしょう。話をしたことで、安心したような顔になりました。そして翌日。
ナプキンをあげるのは簡単ですが、それだと何の解決にもなりません。トモカちゃんのこれからの生活を考えても、まずはお父さんに分かってもらうことが先決です。その後、ミナからトモカちゃんが無事に保健の先生に相談できたと聞いて安心しました。もし今後何かあれば、私も力になってあげたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子