<ママたちココに怒ってます!>「働きたいのに働く場所がない問題」どうやったら解決できる?
子育て中のママにとって仕事をするかしないか、どんな働き方を選択するかというのは常に悩ましいもの。少し子育てが落ち着いたタイミングで新たな仕事を探そうとするママもいるでしょう。しかしいざ仕事を探そうと思ったときに「働きたいのに働く場所がない」という壁にぶつかることも。
仕事をしたい意欲はあっても、なかなか思うような仕事や職場に出会えない。今回はこの「働きたいのにママたちの働く場所がない問題」について考えていきます。
ママたちの「働く場所がない問題」はなぜ起こるのか
編集部ママのひとり(40代後半)は、同世代のママたちとの会話でよくこんな悩みを耳にするそうです。
『子育ても落ち着いてきたから、もう少ししっかり働きたいけど働く場所がない』
正社員で働きたくても、自分の年齢ではもう無理だろうと諦めているケース。本当はデスクワークを希望しているのに、ITスキルに自信がなくて一歩踏み出せないケース。実際に応募してダメだったというよりも、応募する前の時点ですでに諦めているママも多いようです。
一方で、IT業界などは人材不足で、常に人材を探しているとも聞きます。どうやら「働く場所がない=仕事がない」わけではなさそうです。単に働きたい人と働いてほしい企業が出会っていないだけだとしたら……。なぜこのようなミスマッチが起きるのでしょうか。
①過去の先入観にとらわれてしまう
パート、フリーランス、派遣社員、フルタイム会社員など、さまざまな働き方があることは、すでに知っているママも多いはず。コロナ禍でリモートワークが広がり、在宅で仕事をする可能性も広がりましたよね。しかし、いざ自分が仕事を探すとなると、「自分の年齢で正社員は無理」「パートするなら飲食や介護職かな」といった具合に、先入観に囚われてしまうケースも少なくないのではないでしょうか。自分の希望する条件で働ける場所が実はたくさんあるのに、先入観が邪魔してしまう。その結果、思うような仕事に出会う機会を逃しているのかもしれません。
②仕事を探す「媒体」が限られている
また仕事を探す際に「まずはハローワークに行く」というママも少なくないようです。編集部のあるママ(30代前半)も、自身の体験を話してくれました。
『私は子どもを産んだときは無職で、パソコンさえ触ったことがありませんでした。仕事探しの際は「ここならママを助けてくれるだろう」という気持ちでまずマザーズハローワークに行き、保育園補助の仕事を紹介してもらって従事しました。その後に転職エージェントに登録して今の会社にまったくの未経験で入社しています。転職エージェントにアクセスしないとたどり着かない職種はたくさんあると身をもってわかりましたね』
ハローワーク、求人情報誌、折込チラシ、求人サイトやアプリなど、仕事を探す際に活用できる媒体はたくさんあり、それぞれに得意とする求人の分野は異なります。本当はデスクワークをしたいのに、飲食業や介護職の求人しか載っていないチラシを見ていても、希望する仕事には出会えませんよね。媒体をひとつに絞ることなく、複数持っておくことも重要ではないでしょうか。
転職エージェントって知ってる?
自分の市場価値を知るために、転職エージェントに職歴等を登録するのもおすすめです。転職エージェントとは、転職を検討している人と採用を考えている企業の間に立ち、転職を支援するサービス。ママ向けに特化した転職エージェントもたくさんあります。どのくらいのお給料をもらえそうか、どういった企業からオファーが来そうかなどを客観的に判断してもらえます。
自分の市場価値を知ることで「今の私ならこういう仕事もできるかな」と希望にもなりますし、担当者に話を聞くことで、興味のある仕事の幅も広がります。自分が考える時給よりも、もっと稼げる仕事にたどり着ける可能性もあるでしょう。キャリアプランを考えるうえでも、転職エージェントは利用する価値がありそうです。
インターネットで仕事を探す際の注意点
仕事を探す際にインターネットを使う機会も多いかもしれません。スマホさえあれば、さまざまな情報にアクセスすることができますよね。ただしインターネットを活用するうえで、検索結果がすべて優良な情報ばかりでないことを知っておくのも重要です。
たとえば、「ママ 仕事 おすすめ」などと検索すると、選びきれないほどの関連した情報が出てきます。情報サイトを選ぶ際は「誰が発言しているのか」「内容はちゃんと調べているのか」を確認し、信頼に値する情報なのかを見極めたいですね。そういった最低限のIT知識や情報リテラシーがあれば、「知らなくて損した」「たくさん仕事の選択肢があるのに知らなかった」という状況に陥らなくて済むのではないでしょうか。
出会える場所に会いに行こう
ここ数年、在宅勤務やフレックス制などを取り入れる企業は増え、子育てをしながら働く社員への理解を示す会社も増えてきたように思います。もしまだ思うような仕事に出会えていないのだとしたら、「働く場所がない」のではなく、単に「働く場所に出会えていない」だけかもしれません。しかしジッと待っていても、あちらから仕事がやって来てくれるわけではありませんよね。自分の希望する仕事にどんな場所で出会いやすいのかを知り、まずは自分から動いてみること。
その際、業種や職種を限定しすぎないことが重要になるかもしれませんし、客観的に自分の市場価値を分析してもらう必要も出てきそうです。行動を起こすと言っても、家にいながらできることはたくさんあります。求人情報を検索したり、転職エージェントに登録したり。今すぐにできることからスタートしてみませんか。
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インタビュー、文・AKI 編集・Natsu