乙葉:第7回 「喘息」は自分の体の状態を正しく知ることが大切です
全8回に分けお届けしている 乙葉さんのインタビュー。
第7回目の今回は、「チェンジ喘息!」のナビゲーターを務めていらっしゃる乙葉さんに「喘息」についてのお話をお伺いしました。
喘息疾患啓蒙活動「チェンジ喘息!」のナビゲーターを務めていらっしゃるとのことですが、ご自身も喘息に苦しんだ時期があったのですか?
はい、小さな頃から喘息の症状は出ていました。体育の授業のマラソンは本当に苦しかったですね。少し体が大きくなって、高校生くらいになったときには症状は落ち着いていたのですが、芸能界のお仕事を始めるために、東京に上京してきた頃からまた発作が出るようになってしまって……。
その頃は風邪を引くたびに発作が出てしまったので、「どうしたらいいんだろう」と本当に悩んでいました。
今も喘息の症状が出てしまうときなどはあるのでしょうか?
自分にあった治療法を見つけることができたので、今は喘息の症状を気にすることなく生活することができています。ただ、ちょっとした風邪でも喘息につながることがありますので、日頃から風邪を引かないように注意しています。
具体的にどのようなことを注意されていますか?
喘息はちょっとしたことが引き金で重症化してしまう病気です。まずは風邪を引かないように注意して、疲れをためないように心がけています。鼻風邪などからも喘息につながることもありますので、体調を壊しやすい季節の変わり目は特に注意が必要ですね。
私はのどから風邪を引いてしまうことが多いので、人混みに行くときはマスクをしたり、帰ってきたらうがいをしっかりする、ということも意識しています。
もし風邪を引いてしまったらひどくなる前に早めに対処することが大切なので、喘息の薬を早めに飲んだり、お医者さまに相談しに行ったりしています。
喘息で苦しんでいる方にお伝えしたいことなどがあったら教えてください。
症状によってさまざまなお薬がありますし、吸入器を用いる方法など対処法はたくさんあると思います。まずは自分の体の状態をきちんと知っていただくことが大切ですね。
私がナビゲーターをしている「チェンジ喘息!」のサイトにもご自身の喘息の状態を調べることができる喘息クイックチェックがありますので、まずはこちらで調べていただいてから、チェック結果をお医者様に持って行っていただいて相談することも可能ですよ。
とにかく上手につきあっていくことができる病気なので、咳のつらい症状が続いている方や「喘息かな……」と悩んでいらっしゃる方は、早めにお医者さまに相談をしてみてください。
お子さんがいるママたちはご自分の体調などはつい後回しにしてしまいがちだと思うのですが、喘息は我慢してはいけない病気です。お子さんと一緒に自然のなかで遊んだり、一緒にスポーツができるようになるためにも、ぜひ治療法を相談してみてください。
喘息で悩まれている一人でも多くの方が、自分にあった治療法と出会い、毎日を発作などの不安がなく過ごせるようになるようになって欲しいな、と思っています。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai
連載
第3回 断乳の時は、なんでこんなことしているんだろうって思っていました
第4回 「まだなの?」という言葉に敏感になってしまう時期もありました
第5回 好きな気持ちを「これでもか!」というくらい娘に伝えています