<母親やめてもいいですか?>暴力に耐える日々「息子をフリースクールへ」理解ない夫【第4話まんが】
前回からの続き。今から十数年前、私ユズキが40代半ばだった頃の話です。小学4年生の春から登校できなくなってしまった息子のコウタロウ。
私はサポートするため正社員の仕事を辞めました。義両親や夫からの度重なる暴言暴力も、コウタロウのためと思い必死で耐えていました。
小学校4年生の夏が過ぎ、秋になってもコウタロウは学校に行くことができませんでした。
それでもコウタロウが学校へ行けるようになることはなく、ただ時間だけが過ぎていってしまいました。
「フリースクールに行ってみる?」もし行ってみて、ダメだったら次を考えればいい。私はそんな気持ちでコウタロウを誘ってみました。
フリースクールにはそれこそコウタロウと同じように、何かにつまづいた経験のある、心に痛みをもった子どもたちも集まっているようでした。いろいろな年代の子どもと触れ合うことができたこともコウタロウにはよい刺激となったようです。
そんなフリースクールはコウタロウに合っていたのでしょう。少しずつですが明るくなり、以前と同じような笑顔をみせることも増えてきました。しかし、長らく学校に行っていなかったため……。
部屋にこもらず、外出することができ、また少し落ち着いたコウタロウの姿を見て安心した私。今度は別の面が気になってきました。それは学習面の遅れです。「なんとかしなくちゃ……」
いつかコウタロウが「学校」に戻りたいと言ったとき、スムーズに学校の授業についていけるように。私はコウタロウがフリースクールから帰宅してから、つきっきりで勉強をサポートすることにしました。
そんな私とコウタロウの姿を見ても夫や義両親は何も言いません。それどころか自分たちの機嫌が悪いときは、私に八つ当たりをしてきます。また今日も夫は、虫の居所が悪かったのでしょうか? 私の腕を殴ってこう言いました。「オイッ! コウタロウはいつになったら『学校』に戻れるんだよ?」
「いま一生懸命自分の居場所を見つけて頑張っているから、そういう言い方しない……」「うるせーよ!」
何度も殴られ、私は頭を抱えます。「全部お前のせいなんだから口答えすんな、俺から聞かれたことだけ答えろよ。この役立たず!」
夫や義両親からの暴言や暴力を受けるたび「この家を出たい」。何度も何度もそう思いました。けれどコウタロウが学校に行けるようになるまでは何があっても耐えなくては。コウタロウが自分の道を自分で切り開けるようになるまでは「この家」にいるのが最善の方法だから……。そう思って必死に日々を送っていました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子