<母親やめてもいいですか?>「私が不登校の息子守る」義両親と夫の暴力「負けない」【第3話まんが】
前回からの続き。今から十数年前、義両親と二世帯同居をしながら正社員をしている40代半ばの私ユズキ。小学4年生のコウタロウが学校に行けなくなってしまいました。義両親と夫は毎朝、嫌がるコウタロウを学校に連れて行くため、無理矢理部屋から引きずり出そうとします。
「無理矢理はやめてあげて! コウタロウにだって考える時間が必要なの……」夫を止める私に、義母が「アンタのせいでこんなになったんだから、アンタが責任とりなさい!」
私が必死に止めに入ろうとすると、すかさず義母が私を突き飛ばします。私は泣きじゃくるコウタロウを抱きしめて、夫や義母の暴力から守りました。
いつかきっと、コウタロウ自身がどうしたいか見えてくる日が来る。そのときが来るまで……。コウタロウを守ってあげられるのは私しかいないのです。
私は会社を辞めることを決め、コウタロウをサポートすることにしました。
長い間勤めていた会社。退職を申し出た私に上司は「君のような優秀な人材に辞められるのは惜しいよ」そう言ってくれました。ですが、私は外に出ることがなくなったコウタロウのために、なるべく一緒にテレビを見たり、料理を作る手伝いをしてもらったりしました。自分の部屋に閉じこもってしまわないように、心がけました。
ある日、コウタロウが居間でテレビを観ているたら、ちょうど夫が帰宅。コウタロウのその姿を見て……。
「学校も行っていないのにテレビだなんて、いいご身分だな。」コウタロウに向かって、大きなため息をつきながらそう言いました。私はとっさに「ちょっと! そんな言い方しな……」
「こうなったのも全部お前のせいなんだからな! 俺に偉そうなことを言うな!」私が反論したことが気に入らなかったのでしょう。夫は私にむかって、大声でどなります。私が夫から蹴られた痛みに耐えていると、「お母さん、大丈夫?」コウタロウが私を心配して声をかけてくれました。
夫は、私が言い返そうものなら、手加減なしに私を蹴り飛ばしてきます。夫や義両親に何を言われても、どんなに暴力を振るわれても、私は唇をかみしめて耐えました。
私だって義両親や夫の暴力や暴言が間違っていることは分かっていました。「負けない。いま離婚したら……私一人ではコウタロウをサポートしながら生活をしていくことはできない」そう、すべてはコウタロウのため……。コウタロウが再び学校に行けるようになるには「この家」にいることが最善だと思ったのです。私は仕事を辞めてコウタロウを全力でサポートする道を選びました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子