【第3話】夫が不倫!?問題を解決させるため奮闘した結果、残ったものは……?――両家の親を交えて話し合い
【第2話】からの続き。
探偵からの報告により不倫が決定的となった夫。夫の思いを聞き、また今後のことを話し合うため、双方の親に同席してもらうことになりました。
両親と義母に電話をし、軽く概要を伝えると二人とも週末に来てくれることになりました(義父はもう亡くなっています)。
私、夫、私の両親、義母での話し合いが決まってから、頭の中で何度も話し合いのシミュレーションをしました。探偵からの報告書は最初からは見せず、夫の自白を図ろうと考えました。話し合い後にはAに内容証明を送る予定で準備をしました。
内容証明には「不倫の事実を知り精神的なダメージを受けたこと」「慰謝料を請求したい」などを明記しました。
そして話し合い当日、夫はいきなり親たちが同席して戸惑いつつも、ふてぶてしい態度です。
私が「とりあえずAへの内容証明を作ったから送りたい」というと、夫も義母も「それは待って」と言います。
なんでも夫が勤める家族経営の会社の社長とAの両親が知り合いだそうで、Aの両親が不倫の事実を知ったら、夫がAをたぶらかしたとされて解雇されるのではないかというのです。
私:「じゃあどうしろって言うの? 私はこのまま泣き寝入り? ちゃんと慰謝料を請求したい」
夫:「慰謝料は無理だと思う……AもAの実家も金がありそうじゃないし」
私:「高額を求めているわけではなくて、ちゃんと反省して欲しいし、誠意を見せて欲しい。それはあなたにもよ」
夫:「え!?」
私:「当たり前じゃない。あなたにも慰謝料を請求するし、あなたの車はもう売って現金にして欲しい」
夫はうなだれます。
夫:「とにかく内容証明は勘弁してくれよ……」
私:「そしたらAに会わせて」
夫は会社を解雇される危険があることは嫌だったようで、Aと3人で会うことに仕方なくといった様子で了承しました。
親たちに同席してもらったおかげで、なんとか夫に不倫の事実を認めさせ、謝罪をさせることができました。
夫から「離婚は考えていない」との言葉もありました。
しかし不貞腐れて、親が帰ったあと一切口を聞かない夫の背中を見て、私の気持ちはなんだか晴れません。「なんでだろう……」
モヤモヤした気持ちを抱えながらも、
「大丈夫。Aとの話し合いが済めば、もうこの件は終わる。あと少しの辛抱」
そう自分に言い聞かせました。
そしてとうとうAとの話し合いの日を迎えました――
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・Ponko