【第2話】夫が不倫!?問題を解決させるため奮闘した結果、残ったものは……?――探偵からの報告
【第1話】からの続き。
産後の体調不良が続くなか、家事育児にまったく協力的ではない夫との仲は冷めていく一方。夫は帰りが遅い日や休日出かけることが増え、不倫を疑った私は夫の車にボイスレコーダーを設置しました。そこに録音されていた内容とは!?
「俺もAのことが好き。なんで妻と結婚しちゃったんだろう……」という夫の言葉を聞いたとき、夫への気持ちは冷めていたとはいえ、さすがにショックでした。
会話の流れから、Aにとって夫は体を許した初めての相手であることもわかり、「私が髪を振り乱して育児をしているあいだに、夫は若い子と……」と気持ちがどんどん沈みます。
その気持ちに蓋をするように、その後もLINEを定期的にチェックするなど証拠を集めに精を出しました。何かしら動いていると悲しい気持ちも紛らわすこともできたのです。
ここまでくれば徹底的に、と思い。探偵も頼みました。その報告の日。
探偵「こちらのマンションに複数回出入りされているようです」
見せられた写真には見覚えのあるマンション。
それは義母が所有しているマンションで、私たち夫婦が今の家に引っ越す前に住んでいたところです。
「住んでいたところに連れ込むなんて……」と強い嫌悪感を抱きました。
さらに探偵からAとデートをしている写真を見せられました。
そこには最近では見なくなった夫の笑顔がありました。くしゃくしゃの笑顔で、心の底から楽しそうにしている様子です。ショックで固まっていると……。
探偵「旦那さん、お金をたくさん使っている様子はありません。食事は回転寿司などのチェーン店だし、夜はホテルではなく写真のマンションが多いですね。Aさんにプレゼントもされていましたが、雑貨店で購入した安価なアクセサリーなどです」
私「そうですか……」
探偵「言いにくいのですが、女性側はお金目当てではないようですし、旦那さんが最初の男性ということで、かなりのめり込んでいるように見受けられます」
私「……悔しくてたまりません。夫からもAからも慰謝料を取れるだけ取りたいです!!」探偵に言っても仕方がないことですが、たまらずそう言うと、
探偵「慰謝料は……とりあえずは希望を伝えてみてはどうですか。離婚は考えていますか?」
私「離婚は……したくないです。息子にとってはいい父親ですし……」
探偵「まずは話し合いですよね。旦那さんのような性格の人は逆ギレしたり、シラを切り通したりする人が多いですよ。初めから親や第三者を入れた方が、冷静に話せてスムーズに進むかもしれません」
私「ありがとうございます。そうしてみます……」
探偵が帰ってから、声をだして思いっきり泣きました。そうでもしないと気持ちのやり場がないくらい辛かったのです。
自分が掴んだ証拠で夫の不倫はわかっていたことだけど、探偵から写真や詳細を見せられて胸が張り裂けそうでした。
「どうして私がこんな目に合わないといけないの?」答えのない問いが自分の中で繰り返されます。
不倫を疑った日から一度でも気持ちが落ち着いた日はありません。眠れない日が続いて体力的にも限界でした。
しかし泣きじゃくる私を心配そうに見つめる息子を見て「この子守らなければ……そのためにはこの不倫問題をちゃんと解決しなければ」とあらためて前に進む決心し、両親に連絡をとるため電話を手に取りました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・Ponko