ちょっとだけでいいから静かな時間がほしい……。我が子のマシンガントークに悩むママたち
みなさんはお子さんが初めてしゃべった言葉を覚えていますか? 喃語からはじまり、少しずつ意味のある言葉になり……我が子が話すひと言ひと言が可愛くて、何度も返事をしたり、オウム返しをしたりして、大喜びをしたママも多いのではないでしょうか? しかし可愛かったあのころも今は昔。話をすることが“日常”になってくると、ずっとしゃべっている子どもに対して「うるさいな」と感じてしまうこともあるかもしれませんね。
『うちの子は寝ているとき以外、ずっとしゃべっています。ご飯中もしゃべっているのでなかなか食事が進まず、結局半分くらいしか食べずにご馳走様。私が強制的に終了させなかったら、たぶん1時間以上はしゃべりながら食べていると思います。何回注意しても叱ってもダメ。4歳の男の子ってこんなにしゃべるの? かなりストレス』
投稿者さんは何度注意してもお子さんのおしゃべりが止まらないこと、話すことに夢中でご飯を残してしまうことにストレスを感じているようですね。何かいい対処法はあるのでしょうか?
よくしゃべる子たち、一体どんなことをしゃべっているの?
目を輝かせながらマシンガントークをする子どもたち。一体どんなことをお話ししているのでしょうか?
『3歳3ヶ月の男の子です。起きている間、ずーっとしゃべっているよ。最近は「なんで? なんで?」がすごい。コップにつく水滴や宇宙について。私には答えられないことばかり聞いてくる。「なんで無重力になるの?」って……知らないよ』
『10歳息子もずっとしゃべっているし、動きも激しいときがある(笑)。YouTuberの影響かな?』
『同じく4歳。ずーっとしゃべっているよ。ゲームをしているときも「YouTuberになれるんじゃないか?」というくらいずっと実況している。そして寝ている間も寝言を言っている』
YouTubeをよく見るお子さんは、実況し続けるYouTuberたちに影響を受けているのかもしれませんね。また起きているときだけではなく、寝ているときも寝言が多いお子さんも。朝起きてからずっとしゃべり続ける我が子といると、ちょっと静かにして欲しいなと感じてしまうのも無理はないかもしれません。
『うちの子は漫画の話とゲームの話。あとは空想の話。今は小3だけど、小さいときからずーっと。「うるさーい!」って叫びたくなるくらい、ずっとしゃべっている。なんなんだろうね。話すことで心が落ち着くのかな』
お子さんのおしゃべりについて、「もしかしたら話しながら心を落ち着けているのかもしれない」と考えているママもいました。その可能性を考えると、頭ごなしに「うるさい」とも言えないのかもしれません。話を聞いて欲しいのか、独り言でもいいからしゃべりたいのかを確かめるため、少しだけ相づちの回数を減らすなどしてお子さんの反応をみてみるのはいかがでしょうか。
おしゃべりが好きな子との関わり方とは?
我が子のおしゃべりに悩んだことがあるママたちは、「しゃべるとき」と「静かにするとき」を明確にするという方法をとっているようです。
食事のときのルールを決める
『食べているときは、「食べ終わったらお話ししようね!」で強制終了。話す時間と別のことする時間をわけている。そのかわり食べ終わったら、洗い物するまでの間ずっと話を聞いてあげるよ。家事をしながら適当な相づちになっちゃうより、向かい合って目を見て「へぇ~。それで、それで?」と真剣に聞いてあげたほうが満足するらしく、うちの子はそのやり方でマシになった』
幼稚園や小学校の給食でも「おしゃべりをしないで食べる時間」を設けているところもあるのではないでしょうか。低年齢のお子さんに食事中ずっとおしゃべり禁止は難しいかもしれないので「これを食べるまでおしゃべりしないようにしよう」「3分だけ集中して食べようね」などの声かけをしてみるのもいいかもしれませんね。
聞くママではなく、質問ママになる
ママから質問することで、お子さんに「考える時間」を作ろうとしているママたちもいました。
『テレビや映画を見終わったら、「あのときの主人公はどう思ったんだろうね?」と映画の感想を言い合ったりしている。子どもの成長が感じられて、話を聞くのが面白くなるよ』
『「なんで? なんで?」だと疲れるから、逆に「何でだと思う~?」って聞くと黙ることがあるよ(笑)』
相手の反応をみることを教える
『うちの息子も小さいときはそんな感じだった。相手が聞いていなくてもしゃべり続けたり、場にそぐわないことを話し続けたり。でも年長さんくらいから落ち着いてきて、先生たちから「クラスを盛り上げてくれて助かっています」って言われるようになった。「いい方向に転ぶよう、相手の反応は見ようね」とずっと言い続けていました』
おしゃべりが好きな子は寡黙な子より、会話で失敗してしまうことが多いかもしれませんね。人を楽しませるようなおしゃべりを意識することで、ムードーメーカー的存在になれるのではないでしょうか。
おしゃべりは悪いことばかりじゃない!?
一日中お子さんの話を聞いていると、「ちょっと静かにして欲しい。でもうるさいって言うのもかわいそうだし……」と悩んでしまうこともあるでしょう。しかしママたちを悩ませるマシンガントークが良いことになる場合もあるようです。
『体調のバロメーターになっているから、マシンガントークをしていると安心する』
『よくしゃべる子は学校でも習い事でも、すぐに友だちと仲良くなって帰ってくる』
体調の変化がわかりやすい、初めて会った子ともすぐに友だちになれるというのは、大きなメリットかもしれません。また男の子は成長とともに寡黙になることもあるようで、「かつてはおしゃべり、今は寡黙男子」のママからはこんなコメントも。
『中1男子だけど、高学年くらいからあんまりしゃべらなくなっちゃったよ。特にママに対しては。「昔はあんなに喋ってくれたのに」って思うと寂しい』
思春期を迎えると「ママ聞いて!」が減ってしまうのかもしれませんね。幼い頃はしゃべってばっかりでうるさい、思春期を迎えて話さなくなると寂しい……お子さんからすると少々身勝手にうつるかもしれません。しかしそれもまた、疑いようのない親心なのだと開き直りましょうか(笑)。
朝から晩まで続く我が子のおしゃべりに付き合ってあげたいとは思っているものの、余裕がない日だってあるはずです。そんなときは相づちの回数を減らす、少しだけしゃべらない時間を作ってもらうなどの方法をとりつつ、しゃべる時間・聞く時間・考える時間をバランス良く作っていけたらいいですね。
文・荻野実紀子 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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