<特別に>台風の夜、スマホで子どもが笑顔になった話。しかし罠が…【第4話まんが】#ママの災害日記
前回からの続き。
普段子どもから「スマホの動画見せて!」とねだられても、「それよりおもちゃで遊ぼうよ!」となだめすかしたりしていました。テレビは見せることにあまり抵抗ないのですが、スマホはどうしても良くないイメージがあったのです。
そんなある日、我が街に大型台風がやって来ました。
風がだんだん強くなってくると、3歳の娘が震えて泣き出しました。
これでは一緒にいるパパママの神経の方が参ってしまう……
ギャン泣きする娘に、私はふと思い立ち
娘は号泣しつつも、スマホで子ども向けの動画を見始めました。(お人形で遊んでみまーす! という動画でした)すると、普段「ダメ」と言われているスマホを見せてもらえる非日常的な嬉しさ、それに動画そのものの面白さもあって、娘はすっかり泣き止みました。笑顔……とはいかないまでも、その後も静かに動画を見続けました。
パパもママもほっと一安心。
娘も、スマホを見ている間だけは、台風の恐怖から逃れられている様子。良かった……! この日だけは特別に、娘が泣きそうになったらスマホ、ぐずってきたらスマホ……と、トータルで2時間ほど見せました。
台風の怖さを真正面から受け止めさせる、という方法もあるかもしれませんが、目の前で震えている3歳児には、難しいように見えました。
なので、ちょっぴり趣向を変えて、台風の恐怖から逃れるために「特別感」のある遊びをあげて、気を紛らわせました。そのおかげで、台風の夜を乗り越えられましたし、大きな風の音におびえる……等々のトラウマも残らずにすみました。
……と、ここで終わればよかったのですが。
翌日、台風一過――
スマホは子どもをなだめるツールとして効果が絶大なだけに、そのリバウンドもすごいのだな、と思いました。
スマホと子どもの距離感、これから時間をかけて、親子で勉強していきたいと思います。
脚本・大島さくら イラスト・んぎまむ