SNSにアップするまえに写真をチェック!名前や場所を特定されるかもしれないもの #ママが知りたいネットの知識
スマートフォンで撮った写真をSNSにアップ、楽しい時間を皆で共有したい! SNSの楽しみのひとつですね。子どもの写真やおいしかった料理、美しい景色……。自分の大切な思い出ともなります。
しかしインターネット上とはいえ、SNSは公共の場。写真に不用意に写り込んだもので、場所が特定できる場合もあるので注意したいところです。たとえばこんなケースです。
SNSへのアップ時には要注意!背景に写っていないかチェックしたいもの
会社の封筒や社員証、学校や園の名前が入ったプリント
何かの物を撮るときに、会社の封筒や社員証が写真に写っていると勤め先や名前を推測されてしまいます。プリント類に学校や園の名前が入っていると、「この人の子どもはココに通っているんだな」と思われ、子どもたちの安全を脅かすことにもなりかねません。
学校や公民館など建物の名称が書かれたもの、お店の看板
たとえば入学式や卒園式などでは、門の前で「入学式 〇〇小学校」などと書かれた立て看板とともに子どもの晴れ姿を撮ったりしますね。立て看板だけなく、門の銘板(施設名が書かれた表札のようなもの)にも注意したいところです。
マンホールの自治体名
地域によりますが、最近のマンホールには自治体名やご当地名物、ゆるキャラなど自治体をアピールするものが描かれていることもあります。すなわち撮影場所が特定されるので、足元を撮る際にはご注意を。
特定の場所にしかない珍しい植物、建造物ほか
当然といえば当然ですが、全国で見られる植物ならともかく、その地域でしか見られない植物もあります。植物に詳しい人なら、植物から「この場所は〇〇だな」と連想してしまうことでしょう。同じことは、建造物やテーマパーク、名物のイベント、食べ物などにも言えます。
特定の場所でしか起こっていない天候
ゲリラ豪雨や竜巻など、特定の場所・時間でしか起こっていない現象も、見方を変えれば撮影場所・時間がわかる情報でもあります。頭に入れておきましょう。(それはそれとして、ゲリラ豪雨や竜巻からは避難をしてください。)
反射しやすいものを撮ったときに自分が!
キレイに磨き込んだ楽器を見てもらうために写真を撮ってアップしたところ、カメラを構える自分が反射して写り込んでいた……なんてことも。筆者はギターの写真で、ギターにカメラを構えた下着姿の男性が反射して写っている写真を見たことがあります……。リラックスしていたときだったのでしょうか、お察しします……。
反射しやすいものといえば、鏡や窓、テレビや冷蔵庫、金属製品、楽器やサングラスなどがあります。
いずれもその物自体を撮りたいのであれば別ですが、不用意な写り込みには注意したいところです。
デジタル写真に含まれる位置情報にもご注意
デジタル写真にはExif情報というものが含まれます。
Exif情報とは、スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真に含まれる、撮影日時や何のカメラで撮影したか、シャッター速度や絞りといったカメラの設定です。もし位置情報(GPS情報)をONにして撮影した場合は、撮影場所の緯度、経度なども含まれます。すなわち、どこで撮ったかもわかってしまうのです。
スマートフォンでカメラを撮るときには、位置情報の設定をOFFにする方が無難。位置情報をONにしたとしても、大手のSNSでは位置情報の設定がありますし、位置情報を削除するアプリもあるので活用してみてください。
手軽に撮影・公開ができるからこそ気をつけたい、撮影場所の特定。自分や家族の身の安全を守るため、SNSへのアップの前には情報を管理できているかどうか、いま一度チェックしてみてくださいね。
文・しらたまよ 編集・しのむ