わが子の内向的な性格はママが原因?大人しい子どもを持つママが気をつけたいことは
園や児童館など子どもが集まるところでは、ママからすぐに離れて遊ぶ子どももいれば、まずは様子を伺いなかなかママから離れない子どももいますよね。子どもの性格はその子によってさまざまだと分かってはいるものの、ママから離れられないわが子を心配に思っているというママがいました。
『年長の息子がいますが、新しい場所や知らない人がいるところには絶対一人で入っていけません……。必ず私についてきてとせがみ、ついていかないと泣き始め、無理強いすると癇癪をおこします。 母親の私も小さい頃は内向的な子だったので息子の気持ちは痛いほどよく分かるのですが、このまま小学校にあがるのが心配で、常日頃からあーでもないこーでもないと息子がやることに口を出してしまいます』
このママは、自分があれこれ言ってしまうために、子どもが失敗を恐れて内向的になってしまったのではと考えているようです。子どもの内向的な性格は、ママによるものなのでしょうか? 内向的な性格の子は成長しても変わらないもの?
内向的な子どもは珍しくない?うちの子も繊細なタイプです
周囲を見渡せばみんな積極的に見えて、わが子だけが内向的で大人しい子に見えてしまうこともあるかもしれません。そんなとき、積極的な子を見てはうらやましいという気持ちになることも……一方で、同じように悩んでいるママの声が多数寄せられていました。
『うちの子も私似で内向的です。自信がなく繊細なタイプなので、一変して積極的にはならないかなぁと思ってます。日々励ましたり自分でやらせてみたり自信がつけばいいなと育ててるつもりだけど、なかなか。内向的だと損しやすいし弱点になるって自覚しないと、克服できないかもしれません』
『うちの子も内気。何とかしたいよねー。とにかく色んな経験させてあげて自信をつけさせてあげることかなーと思ってる』
『うちの子もそうです。まだ来年年少ですが、来年からの保育園がまずすごく心配です。緊張しすぎると吐くこともあるので。すぐに慣れるよって言われるけど、登園拒否にならないか色々考えちゃいます』
中には緊張しすぎて吐いてしまうといったお子さんもいるようです。わが子が繊細で内向的かもしれないと悩むママは、同じように「うちの子、大丈夫かな?」「大きくなってからも学校でやっていけるかな?」と不安に思っている様子が垣間見えました。
内向的な子は変わらないの?わが子はこんな風に成長しました
幼いころに内向的な性格だった子どもは、大きくなってからも変わらないのでしょうか? 今子どもが大人しくて心配しているママたちが持つ疑問に、同じようなお子さんを持つママから、成長した姿を教えてもらいました。
『うちの次男もそうだったよ。小2の現在、かなり自信満々になった(笑)。武道させてから全然変わったよ。試合に出て、勝つことや負ける事を経験したら凄く強くなった。とにかく勝ったら褒めちぎったよ』
『今まで3人目だったからと甘やかせて来たのもあるけど、とにかくまだ小さいから~で済ませてた。
でも私もダメな事はダメ、不得意なところはあなたはこれが不得意だよと言って努力させ、得意なことは褒めて伸ばしまくってる。何かスポーツしたら変わるんじゃないかな?』
『うちの子もそうだったから、保育園に行くのも大丈夫かなって凄く心配だった。入園当初はあまりに外で話をしないので、先生には言葉が出ないのかと思われていました。サークルに無理矢理連れて行ったら大泣きだし子育てサロンも駄目だった。大人しいと言われ続けていたから他の子が羨ましかったりした。もどかしくて私も口うるさくあれやこれやと口を出してしまいました。現在中学生。大人しい方だと思いますが自分の意見はちゃんと言えるようになりました』
幼いころは大人しくて言いたいことも言えないような子どもも、小学生や中学生になったらしっかりと意見を言えるようになったという声もありましたね。幼い頃はママの陰に隠れていたとしても、成長していく中で子どもも少しずつ学び、徐々に強くなっていくようです。スポーツをすることで、成長したという声もありました。
内向的な子どもに声をかける際に気をつけたいことは?
自分自身が大人しくて内向的だったというママからのコメントは、大人しい子どもと接する上で参考になるかもしれません。
『自分がそうだった。うちも色々な手を尽くしたけど、結局親がどんなに頑張っても本人がやりたくないことは絶対にやらない性格だったから諦めた。できたことはとにかく褒めて、一歩下がって見守るようにしたら自分からあれこれやりたがるようになったよ。
私も内向的なのに親に口うるさく言われてあれこれ強要されててすごく嫌だったから同じ事をしないように気を付けている』
『私もすごいビビりで消極的な子どもでした。
ただ臆病なだけだったんだと思いますが、親や親戚に「〇〇(私)は引っ込み思案ね」とか「内気ね」とか「みんなはできてるよ? なんで行けないの?」とかそういうことを言われれば言われる程に恐怖で更に自信を無くしてしまい、消極的度が強くなっていった気がします。
今私の娘もかなり私に似た臆病な子ですが、気持ちがわかるからこそ自分が言われて嫌だった事は絶対言わないで、逆に小さいことでも前よりできたら過剰に褒めてあげたり、親の私が積極的な見本を自然に見せて恐怖心を取ってあげる様にしています。そうしたらかなり成長してくれました』
『ああしなさいこうしなさいと口先だけで背中を押す方法は、臆病な子にとっては逆に追い詰めていることになり、悪化する恐れもあるので気をつけてくださいね』
『私が同じような性格で、子ども時代は辛いことばかりでした。両親も似た感じで、両親を見て育ったのが原因のひとつかなと思います。そんな両親も自分たちがそうなのに私には強要してくることが多くて、両親のことが好きじゃなかったです』
『幸いうちは旦那が私と正反対な性格をしていたので、子どもたちは旦那に似てくれました。克服法があるとするなら、主さんや旦那さんの積極的な姿を見せ続けることと、うまくできたら褒めちぎることだと思います』
ご自身が大人しかったため、大人から積極性を強要されて嫌だったという思い出があるという声が寄せられました。大人になればなんてことないことも、子どもにとっては初めてのことで不安は大きいもの。その不安を理解しようとせず、「内気だね」「みんなできるのになぜできないの?」といった言葉をかけることは子どもを追い詰めることにつながるようです。ご自身の経験があるからこそ、子どもにはそのような声かけをしないように、子どもに寄り添うママもいました。
内向的で大人しい子どもはよくないの?
そもそも、内向的だったり大人しかったりする子どもはよくないのでしょうか? 子どもはみんなが元気いっぱいで、なんでも積極的に取り組む子どもばかりではないはずですよね。
『同級生に背が高くておとなしい男子いたけど、強さアピールしない、がつがつしてないおだやかな子は一目置かれてたよ』
こんなコメントもあるように、穏やかな子どもは日頃から穏やかであるが故に、周りの子どもに安心感を与えて、お友達に好かれることも多々あります。大人が一方的に、内向的な部分をマイナスだと捉えずに、素晴らしい部分だと認めてあげることも大事ですよね。
『その子の性格だよ。慌てなくても少しづつ環境に順応していくと思うよ。十人十色。短所は長所にもなるんだからガミガミ言うより息子さんの長所を見て褒めて伸ばしてあげなよ』
子どもの性格は必ずしもママの育て方のせいではありません。さまざまな子どもの性格をなるべくいい部分だと言って伸ばしてあげることも必要ですね。
ママにとっては、わが子のさまざまな部分が短所に見えてしまうこともあるかもしれませんが、子どもは常に成長過程。今気になるところがあっても、「成長したらきっと大丈夫」だと構えて、一人ひとりを十分に認めながら育児していきたいものですね。
文・山内ウェンディ 編集・しのむ イラスト・Ponko
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