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「幼稚園に入ったわが子の友達関係を心配しすぎてしまう」ママ・パパができることとは?

pixta_9363133_Mまだ小さいわが子の交友関係を心配したことはありませんか。筆者の息子は赤ちゃんの頃から人見知りが激しく、2歳半で幼稚園に入園する際、同世代の子どもと上手に関わることができるのか心配しました。ママスタコミュニティにも、幼稚園年少の子どもの交友関係を心配しているママから、「子どもの友達関係で一喜一憂してしまう」との投稿がありました。幼児期におけるお友達との関わり合いとはどのようなものなのでしょうか。そして、子どもが人間関係でうまくいかないとき、ママ・パパはどうしてあげたらよいのでしょうか。

相手に心があると分かるのは4歳以降

幼稚園や保育園などの集団生活でお友達と関わるようになる3~4歳頃。3歳代はお喋りも上手になり、言葉で意思疎通できるようになりますが、まだ相手の気持ちになって考えたり話したりはできないようです。4歳以降にようやく相手にも心がある、ということが分かるようになります。しかし、まだ相手の気持ちを察する、とまではいかないようです。文部科学省によると、幼児期(小学校入学前)終わりまでに育ってほしい幼児の具体的な姿として、協同性、道徳性の芽生えなどをあげています。協同性とは、相手の気持ちを察して自分の思いを考えたり、我慢したり、気持ちを切り替えたりしながら分かり合うことなどをあげています。また、道徳性の例として、他者の気持ちに共感したり、相手の立場から自分の行動を振り返ったりする経験を通して、相手の気持ちを大切に考えながら行動することなどをあげているようです。小学校入学前の幼児期は、お友達の気持ちを思いやって行動することを学ぶ大切な期間なのですね。

集団生活により社会的な経験を積み重ねていく

ママ・パパに気持ちを読み取ってもらえていた環境から、幼稚園などの集団生活により、社会性がまだ身についていない子ども達だけの環境になります。子どもの人間関係は親の目が届かないところで築かれるようになるのです。「一緒に遊ぼう」と言ってきたお友達に、「イヤ」と答えたり、「○○ちゃんはダメ!」と言われたり……そんなやりとりが繰り広げられることもあるでしょう。しかし、幼児期はいじめのように意識的なものではなく、まだ社会性を身につけていないために結果的に意地悪をされたりしたりということが頻繁に起こるだけです。ママスタコミュニティにも、幼稚園ではまだ上手にお友達と遊べなくても大丈夫と励ましてくれる声が寄せられました。

『独占欲が強い子って必ずいるよね。でもほかにもたくさんいろんな子がいるから大丈夫だよ。うちの子は引っ込み思案で幼稚園でも友達があまりできなかったけど、小学校で少ないけどできたよ』

『私もそんな時期あったな! 気にしなくて大丈夫だよ! そのうち仲良い友達ができるから! まだ年少なら毎回遊ぶ友達も違ったり、みんなで遊んだり、1人遊びしているときもあったりしたよ』

子ども達は、子ども達だけの環境の中で社会的な経験を積み重ねて、少しずつ周囲に合わせていくようになるのです。

親は無理強いせず子どもの可能性を信じて待つ

積極的な子どももいれば、人一倍傷つきやすく内気な子どももいます。人の輪に入るのが苦手な子どもに親が無理に輪に入るように促しても、子どもにとっては苦しく、自信をなくしてしまう原因になることもあるでしょう。同じように内気な子どもや年下の子どもと遊ぶ機会を多く設けてあげて、子ども同士で上手に遊べる経験を持たせるのも一つの方法ではないでしょうか。お友達とどのように付き合うか、どのように言葉を使うかなど、遊び方をゆっくり体験できるからです。そこから子ども自身でその子なりの社会性を身につけられるチャンスが生まれるでしょう。子どもの良いところを褒めて人格を認めてあげると、個性としてその子らしく育っていくでしょう。否定的な感情で心を一杯にせずに、焦らず子どもを信じて待つことが大切です。ママスタコミュニティにも、子どもと一緒に悲しまないようにアドバイスする声が多く寄せられました。

『何かあったら母も悲しいけど、一緒に落ちこまないように家では楽しく過ごせるようにしたほうがいいだろうね』

『親が過敏に一緒になって悲しむと子どもに分かってしまうよ』

『うちも打ち解けるには時間かかるほうだけど、あまり干渉しないな。親が心配していたら子どもが自信喪失しちゃうよ』

子どもは経験を経て、自分から一歩踏み出せるときがきます。幼児期は、自分の意志をいつどのように表現すればいいのかを学習していく良いチャンスです。

人間関係を構築する練習段階にいる子どもを見守ってあげましょう

子どもは集団生活の中で社会性を学んでいきます。ママ・パパは頑張っている子どもを信じて見守る勇気が必要です。ママスタコミュニティにも子どもが自分で解決できるように見守るという声が多く寄せられました。

『途中で悩むこともあるだろうけど、ほかのお母さん達と話すと同じように悩んでいたから、みんなそんなものかなと思ったよ。社会に出るために必要な過程と考えるようにしていた』

『うちの子どもは小学生の高学年だけど、小学生になったらもっといろいろとあると思うよ。たぶん誰もが通る道で仕方ないから慣れるしかないよ。子どもは幼稚園のときに落ち込むこととかあったけど、今ではあんまり覚えてないよ。ひどいいじめとかも幼稚園じゃ少ないと思うし。でも辛いよね。見守る勇気がいる』

自尊心や考える力は4歳から5歳の時期に大きく発達します。そして、これから小学生になると、ますます人間関係が複雑になってくるでしょう。幼児期はその練習段階にいます。子どもの様子に常に気をかけながら、子どもが自分で解決できるようになるのをママやパパは見守ってあげるようにしたいですね。

文・ゆかりんご 編集・横内みか

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
子供の交友関係で一喜一憂してしまう