【後編】「小学校が遠い」と引っ越しを機に登校拒否になりかけのわが子。解決のために親としてできることとは?
引っ越しを機に小学校が遠くなってしまったことから、「学校に行きたくない」と訴える相談者さんのお子さん。もうすぐ中学生になることから「子どものためにあえて厳しくした方がいい」という意見が出ている一方で、「親にできることがあるならばやってあげてもいいのでは?」という声も届いているようです。
子どもの意見も汲みつつ親ができることは?
子どもが学校に行きたくないほど悩んでいるのであれば、相談者さんがなにかしらの協力をしてみてはいかがでしょうか。
『そういう子どもならば、私なら事前に一緒に散歩がてら(この土日にでも)道の確認をしながら学校に行ってみる。小6でも朝に慌てて事故ったら嫌だし。今日だって今から遅刻でいいから、相談者さんが一緒に行ってやりなよ。帰りも今日は迎えに行けばいい』
『不安なんだろうから、今日は一緒に歩いて行ってあげればいいじゃん。明日は、集合場所まで一緒に行って登校班の子に「よろしくね~」って言ってバイバイすりゃいい』
『距離以外の理由がないか、雑談しながら少し探ってもいいと思う。学校での様子を先生に聞いてみるとか? 家がかわったことで、今まで遊んでいた子と遊ばなくなって元気がないのかもしれないし』
登校班の集合場所まで送ってあげる、一緒に学校まで行ってあげる、道に慣れるまで送り迎えをしてあげる……相談者さんができそうなことで、子どもも望んでいることはきっとなにかしらあるはずですよ。
厳しくすることも大事だけれど、寄り添ってあげることも大切!
『要はあなたが面倒くさいだけでしょ? 朝早めに出てゆっくり道教えながら子どもと一緒に行ってあげたらいいのに』
子どもが「学校に行きたくない!」ということに対して、「行きなさい!」と叱るのはとても簡単なことです。口だけのことならば誰にでもできるのです。親として大切なのは、“その一歩先”なのではないでしょうか?
お子さんが学校に行きたくない理由が「歩きたくないから」というものであれば、厳しく行って歩かせるのもひとつの手ではあります。しかし方法は、他にもたくさんあります。相談者さんは車がないと話していますが、本当に歩くのがつらそうならば、中学入学までのあいだタクシーで送迎してもいいでしょう。金額がかさむようならば、学校にバス通学を相談するのもいいと思います。
もしも「新しい登校班になじめないから」、もしくは「1人で新しい道を歩くのが不安だから」という理由ならば、保護者が一緒に学校までついていってあげても良いはず。
「子どもを甘やかすな」という意見がありますが、「甘やかすときちんとした大人になれないのか」といったらまた別の話です。厳しく育てられてトラウマになってしまった人だっているのかもしれません。
『うちも四人兄弟で一番下が女の子。それはもう過保護で育ちました。距離も長かったせいか、中学も半分送迎した。けれど今、社会人二年目で一人暮らし。普通の人生を歩んでいるし、たった数年のことで「人生決まり」みたいに思われたくないな』
人はみな違います。どんな対応をすれば、“その子にもっとも適しているのか”だって違うのです。自分の子どもの性格を汲んであげて、そこに沿って対応していくことが、「親が本当に子どものためを思ってできること」なのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・なかやまねこ
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