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不登校は甘えではない。「学校に行きたくない」子どもへ親が最初にできることは

子どもが学校に行きたがらない、学校に行こうとすると体調を崩してしまう……。文部科学省では小中学生が年間で30日以上欠席する状況を「不登校」と定義したことがあり、今でもひとつの参考になり得ると考えられています。ただ不登校の判断は学校や管理機関にゆだねられています。

子どもが学校に行かない・行けない理由は子どもそれぞれにあるでしょう。不登校は果たして子どもの甘えなのでしょうか。ママスタコミュニティに質問があがっていました。

『不登校って甘えだとおもいますか? 無理やり泣き叫んで学校に連れていくのって結局のところ、やりすぎですかね?』

不登校は甘えではない。「学校に行きたくない」子どもへ親が最初にできることは1
不登校は甘えなのか……。ママたちはどのように答えを出したのでしょうか。

無理やり学校に連れていっても……甘えてもいい甘えはある

『やりすぎ』

『甘えだけど、甘えていい甘え。一切甘えが許されない人生なんて無理』

『甘えではないと思うしお母さんも大変だろうなと思う。楽しく行けたら1番だけど無理なら自宅で勉強さえやってたらいいのでは?』

『無理やり学校に連れていって部屋から出てこなくなった子がいる』

『泣き叫んでいるのに無理やり連れて行ったところで、理由がわからないと何も解決しないよ』

学校に行きたがらない子どもを無理やり学校に連れていくことに、ママたちはそろって「NO」の姿勢を示しました。体調に問題がないにもかかわらず学校に行きたがらない、その理由を全く聞かないまま学校に行ったところで何の解決にもなりません。

子どもが「学校に行きたくない」と言いだしたらどうする?

『どうして学校に行きたくないのか、本当の理由が知りたいよね。それによって対応も変わると思うよ』

『理由によるでしょ。夏休み明けで眠いとかめんどくさいとかなら、みんなそれでも頑張ってるから行けって言うけど、いじめのトラウマとかなら、簡単に行けとは言いにくいなぁ』

『理由による。自殺してしまうくらいなら学校行かせない』

明らかなサボりや「面倒くさい」という理由ならともかく、「行かない」のではなく「行けない」理由があるのなら「学校を休ませる」とママたちは考えているようです。

では子どもが学校に「行けない」場合に、親としてできる対応にはどんなことがあるのでしょうか。

子どもが落ち着くのを待つ

『少し休ませて精神的に落ち着かせるのも大事』

不登校は甘えではない。「学校に行きたくない」子どもへ親が最初にできることは2
親としては子どもが「学校に行きたくない」理由を一刻も早く知りたいでしょう。しかし学校に行けないほど追い詰められている子どもをこれ以上、家庭で親が追い詰めることは避けたほうがいいかもしれません。子どもが自分の気持ちをうまく言葉にできずに、悩んでいることも考えられます。せめて子どもが話せる精神状態になるまで、親は少し我慢して待ちたいですね。

子どもの話を聞く

『まずは話を聞いてあげて』

子どもが落ち着いたな、と感じたら「なぜ学校に行きたくないのか」と、とりあえず1回は聞いてみましょう。「なんで学校に行きたくないのか、理由を聞いてもいい?」といったように、子どもにプレッシャーを与えない声かけで。もちろん、「話したくない」と言われたら待つ。「じゃあ、話せるようになったら声をかけてくれる?」と、いつでも親が子どもの話に耳を傾ける準備をしておき、また子どもにも親が話を聞く姿勢であることを伝えておきたいですね

時間が解決しそうなケースには

『うちの娘も担任が嫌みたいで、休み明けから徐々に不登校に。「最初は甘えかな?」とか「サボりたいだけかな?」って思って怒ったりしたけど、やはり学校に行く時間にお腹が痛くなり、辛そうにトイレへ、門の前で足がすくむし……。担任にも娘は自分の気持ちをぶつけたけど、そんなすぐに学校にいつも通りに行ける訳もなく……。娘はもう担任に不信感と嫌な気持ちしか持っていなくて、担任は次の学年まで代わることはないから、今の学年はもう行ける日に行ければいいと思っている』

親子で協力しながら解決していく方向性がある一方で、時間が経過することでしか解決できない要因もあるようです。そのひとつが”担任の先生と相性がよくない”パターン。年度の途中で担任の先生を変えてもらうことは難しいでしょう。「待てば行ける」と子どもを励ましつつ、学年主任の先生や校長先生に相談するなど大人同士の働きかけもできそうです。

明確な「学校に行きたくない理由」がない場合もある

『いじめとかそういうのがなくても何かしらの不安な要因があるはずだから、寄り添ってあげて一緒に解消する方法を探してあげたらいいかも』

親がいくら話を聞く準備ができているよ、と伝えても子どもが話してくれるとは限りません。もしくは子どもにも明確な理由がないのかもしれません。理由がないと、親も動きようがないと感じるかもしれませんが……。

不登校を経て今は実業家の小幡和輝さんも「理由はなんとなくだった」とインタビューで明かしています。また親がしてくれて嬉しかったこととして、「学校以外のコミュニティを見つけてくれたこと、自分の好きなことやらせてくれたこと」を挙げていました。理由がわからなくても、子どもがひとりにならないようにすること、親が子どもの選択肢を増やすようなサポートをすることが大事なのですね。子どもが「行きたい」と感じる場所、たとえばゲームが好きならプログラミング教室やイベントなどが考えられそうです。子どもが家族以外の人たちと触れ合える場所を見つけてあげられるといいですね。

「学校に行きたくない」と子どもが言い出したら親は焦りと不安でいっぱいになってしまうでしょう。ただ「学校に行きたくない」という言葉は子どもからの「助けて」というSOSであることはたしかです。子どもが学校に行きたがらない理由が明確な場合もそうでない場合も、まずは子どもを安心させてあげることから始めたいですね。

文・しのむ 編集・しらたまよ イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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