給食をおかわりする子どもを「卑しい」と言うママ友。たくさん食べることの何がいけないの?
小学校ではみんなに決められた量の給食が出ますが、子どもによって食べられる量が違います。少食の子は減らしてもらうこともありますよね。また欠席の子がいると給食が残ってしまいます。食べられる子で分けるようにしている学校も多いですが、見る人によっては、あまりよい印象にならないよう。ママスタコミュニティのあるママから、こんな投稿がありました。
『クラスに3人くらい、給食の大盛り、おかわり、休んだ子の分をもらう子がいる。そのうちの1人はわが子。うちの子がそうとは知らないママ友が「毎回給食のおかわりをする子がいるみたい、家で食べさせてもらえないのか、食い意地がはっているのか卑しいのか(笑)」と呆れるような感じで言ったの。そんな目で見られているんだね。マイナス思考でいろいろ言われるのは、気持ちはよくないね。うちの子は家でもよく食べるし「給食もおいしかった!」「おかわりした!」「デザートじゃんけん勝った!」と嬉しそうに話してくれる。私は「いっぱい食べて大きくなれ!」と思っている。わが子には大盛もおかわりもやめさせないよ。おいしいものをたくさん食べて何がいけないのかな』
投稿者さんのお子さんは、学校給食で積極的におかわりをしています。そのことを知ってか知らぬか、そのような行為に対してママ友は「卑しい」と話し、その言葉に投稿者さんはショックを受けてしまったそうです。でも子どもが美味しそうに給食を食べることの何がいけないのか……。投稿者さんの悩みに、他のママたちからさまざまな声が寄せられました。
給食をたくさん食べるのは、卑しいことではない
投稿者さんと同じように考えているママもいるようです。
『余っているから食べる人に手を挙げるのは、むしろよいことじゃん』
『給食を作ってくれる人たちもキレイに空っぽにしてくれた方が嬉しいと思うけれど。だから気にしなくてよし』
『フードロス意識のため、先生もおかわりする人いる? と声をかけているみたいだよ』
給食を作ってくれる人たちが残った給食を見たら、悲しい気持ちになるのではないでしょうか。給食を残さずに食べるのは、作ってくれた人はもちろんですが、食材を提供する人たちに対しても謝意を表することになるでしょう。
また本来食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」も問題です。日本の学校給食における児童・生徒1人当たり約 17.2kgの食品廃棄物が発生しており、そのうち7.1kgが食べ残しによるものです(※平成25年度の調査)。食べられるものを捨ててしまうのはもったいないですし、環境への影響も心配されます。このような観点からも、給食のおかわりなどは好意的に受け止められてもよいことといえそうです。
「卑しい」とは思わないけれど、よい印象でもない……?
給食のおかわりなどは好意的に受け止めるママがいる一方で、投稿者さんのママ友さんのようにマイナスイメージをもつママの声も寄せられています。
『残して廃棄されるよりはよいとは思う。でも同じ額の給食費を払っていると考えると不公平と思う人もいるかもね』
『口には出さないけれど、ろくに食べさせてもらってないんだなと思う子もいる』
『小2の子どもに聞いてみた。おかわりは早い者勝ちで、全部食べた子。だいたいいつも同じ男の子になるみたい。すごい勢いでがっついて、床にも食べこぼしがあるらしい。うちのクラスに関しては、そのママ友みたいに思ってしまうかな』
いつも同じ子が大盛りにしたりおかわりをしたりすると「給食費の金額は同じなのに……」と不公平さを感じてしまう親御さんもいるかもしれません。また学校によっては「先に食べた子からおかわりができるルール」になっていて、おかわりをするためにガツガツ食べる子もいるようです。そうすると食べこぼしがあるなど、食事のマナー違反になってしまうことも。たくさん食べること自体は決して悪くないですが、このようなことがあるとマイナスイメージにつながる場合があるのかもしれません。
ママ友に「卑しい」と言われたら、どう返す?
『うちの下の子も牛乳目当てで毎回おかわりジャンケンをしているみたい。他のお母さんから、そのことで言われたことはないけれど、もし言われたら「やだー、卑しくて恥ずかしいわー」とでも言うと思う』
『「ごめん、それうちの子。よく食べるんだよね」とサラッと言っちゃう』
『ママ友がそんなことを目の前で話し出したら「あ~、うちの子はおかわりしているよ。必ず」と普通に言っちゃうな』
もしママ友に「卑しい」と言われたら、隠すことなく話してしまうという意見も見られます。何も言わずにいることが、まるで隠しているように思えてしまうからでしょうか。もしママ自身が卑しいと思っていないならば「堂々と話せるのでは?」という意味もあるのかもしれません。いずれにせよママ友に対して、感情を込めずにサラッと言ったり、自虐のような印象にして話したりすることで牽制はできそうですよね。
たくさん食べてもよい雰囲気を作る足がかりになるのでは?
『もっと食べたいのに「食べたい!」といえない内弁慶な子に、手を挙げてもよいんだよという空気をクラス全体がつくらないとね』
給食は子どもたちの食べられる量に違いがあり減らす子もいますし、欠席した子の分が残ってしまう場合もありますね。それをそのまま廃棄するよりも、食べられる子が食べた方が、作った人も嬉しいでしょう。また食品ロスの観点からも、無理のない範囲で残さずに食べるように学校が推進していることもあります。それにもかかわらず給食の大盛りやおかわりをしたいけれど、恥ずかしくて手を挙げれない子もいるでしょう。マイナスイメージを払拭して、たくさん食べてもいいという雰囲気作りが大切なのかもしれません。たくさん食べるのは恥ずかしいことではないですから、気持ちをきちんと話せるクラスづくりの足がかりになるとよいですね。
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