小1のわが子はかなりの少食、給食を完食できない。先生に「残してごめんなさいと言いなさい」と言われ
人には一人ひとり個性があるように、それぞれがもつキャパシティにも差はあるものです。今回ママスタコミュニティに寄せられたお悩みは、食に対するキャパシティに関するものでした。給食を完食できないわが子に対し、不安で仕方ないママからのお悩みとは一体どのようなものなのでしょう。
『1年生になるうちの子は、食が細く給食を完食できないことがよくあります。配膳の際に量の調節は可能なようですが、残すと担任から「残してごめんなさい」と言うように促されるそうです。このままでは、給食がイヤで不登校になるのではと心配しています』
食べる量のキャパシティには個人差がかなりあるものですよね。投稿者さんのお子さんは新1年生なので、まだあまり量を食べられない子がいてもおかしくなさそうです。投稿者さんのお悩みに対し、ママたちから寄せられた声を見ていきましょう。
子どもの食事情は学校に伝えておいたほうがいい
頑張っても食べられないこともあるのであれば、事前に学校側に伝えておいたほうがいいという声が目立ちました。
『少食の子は一定数いると思う。うちの娘も低学年の頃、給食の量は少なめにしてもらっていた』
『給食がプレッシャーになっては意味がないので、親から言い聞かせますので見守ってほしいと担任に相談してみては?』
子どもによっては、その場で言い出せずムリに食べようとすることもあるようですし、残してしまうことで周囲から悪い意味で注目されたりなにか言われたりしてしまうこともあるかもしれません。
食べられる量が少ないことは、子ども自身にはどうしようもできないことですので、事前に担任などに伝えておくことで、いらぬトラブルを回避できるのではないでしょうか。
残すことに対してどう対応する?
『食べられなかったら謝らないといけないことに疑問を感じる。なんか違うなあって思うんだけど……』
ママたちによると、最近の給食に対する指導では、食べられないものを食べるよう強要されたり、怒られたりするようなことはないようです。しかし、残した場合謝らなくてはならない担任の指導について、投稿者さんは疑問に感じているようです。この指導について、ママたちからは「状況によっては謝ることも必要」といった声も寄せられました。
『仕方がないとはいえ、あまり子どもが食事を残すことに寛大になるのはどうかと思う。事前に伝えたり、自分で減らしたりしていないのに残したのなら「ごめんなさい」するのは普通のことだと思う』
『自分で量を加減してもらわないのに残すのは、子どもが悪い。バイキングとかで考えなしに好きなだけさらに盛り付けて残しているのと同じ行為だから、「ごめんなさい」するように教えるほうがいいのでは?』
給食を残すたびに謝るルールを適用されていると、「残してしまって謝らないといけない」と食べることに恐怖を感じる子どももいるかもしれません。そうならないために、事前に学校へ量を少なめにしてほしいとか、苦手な食材をムリに食べさせないでほしいとお願いすることが大切なのでしょう。
何もアクションを起こさなかったり、今日は食べられると思って量を調整しなかったりした結果、完食できなかったとなればそれは「ごめんなさい」をしたほうがいいのかもしれませんね。
食事に対する声がけ・指導で起こる弊害もある
『命をいただいているからと残さないよう促すことがあるけど、子どもによっては諸刃の剣。命をいただくことを重く受け止めてしまい、食べられなくなる子もいるらしい』
『命をいただいていると聞かされてから、逆に食べられなくなってしまった子がいる。「命をいただいているって殺してしまうってこと?」と聞かれて困ったとかもあるので、繊細な子の場合は要注意』
食育では、命をいただいていることに感謝しようとか、残さないようにしようといった働きかけはよくありますよね。しかし繊細な子どもの場合、これらの言葉の数々が余計に食に対する嫌悪感や恐怖を植え付けてしまう可能性もあるようです。
『うちの子は「嫌いなものでもひとくちは食べましょう」といった担任の声掛けを受け、頑張って食べたものの吐いてしまいました。それをきっかけに人前で食事ができなくなって、食べられるようになるまで5~6年はかかりました。こういう例もあるのでムリは禁物ですよ』
よかれと思っておこなった指導から、心が傷つき、人前で食事をすることに強い不安や恐怖を感じるようになってしまったお子さんもいるようです。
すべての子どもに当てはまるわけではありませんが、このようなケースもあると知っておくことは大切かもしれません。食べることは生きることに直結することですから、子どもの特性や個性にあった声がけ、関わり方を考えていきたいものです。
親子で食べることについて一緒に考えていこう
みんなで同じものを一緒に食べる給食ですが、人によって食べられる量や、食べられるものには違いがあります。今の学校教育では、ムリに完食させようと強要するようなことは減っているようですが、個別に対応をしてもらったほうがいい場合は、事前に学校に相談しておくことが必要です。ただ、食事に関するマナーやルール、考え方などは、学校の給食時だけで身につけることは難しいでしょう。だからこそ、家庭でも話をしたり、一緒に考えたりしていくことも並行しておこなっていくとよさそうですね。
子ども自身に自分が食べられる量を覚えてもらうとか、食べられないときはどのように伝えるかなどを練習しておく。このような試みを家庭でしておけば、給食のみならず、食事全般で発生するであろう不安やトラブルにも対応できるようになり、将来的に役立つスキルとなりそうです。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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