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【前編】<「ごめんなさい」って言っちゃダメ!?>謝罪してばかりだった私が変わったワケ

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皆さんはどんなときに「ごめんなさい」「すみません」という言葉を使っていますか? 相手に迷惑や面倒をかけてしまったとき? 失礼な言動をしてしまったとき? 当然、謝罪すべきシーンってありますよね。

でももしかしたら、まだ相手に何も迷惑をかけていないのに「ごめんなさい」と言ってしまうことってないですか? もしくは相手が何も言っていないのに、「きっと怒っている」と決めつけて謝罪してしまうとか……。

実は私、1年前まで、とにかく謝ってばかりの人間だったのです。

「“ごめんなさい”をやめましょう」と言われ大ショック!

はじめまして、Aです。 1年ほど前から、在宅で仕事をしています。今の仕事を始めた頃の私は、周囲の仕事ぶりを見ては「皆さんすごい!」「デキる人たちだ!」と感嘆してばかり。対して自分は……振られた仕事が思うように進まず、自分の知識や経験のなさを痛感する日々でした。チャット上では(仕事上、主にチャットツールを使ってやりとりをしています)、毎日「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ない」の繰り返し。いま見返すと、まるで定型文のようです(笑)。

そんなある日、上司から「Aさん、“ごめんなさい”をやめましょう」と言われてしまったのです。まったく自覚がなかった私は「え? 私そんなに“ごめんなさい”って言ってた?」と大ショック。今まで誰からも指摘されたことはなかったし、良かれと思って謝罪の言葉を使ってきたのです。もちろん悪気はありません。言われた直後、その言葉の真相が良く理解できず、ただただダメージを受けた私は、チャット上で文章を書くときに一言一句考えこんでしまうようになりました。

自分では気づいてなかったけれど旦那は……

上司から指摘を受けて1ヶ月間くらいは、「ごめんさいと言ってはいけないんだ」というところにばかり意識が向いてしまい……。チャットにメッセージが届くたびにビクビクして、恐る恐る返信をしていました。気持ちがなかなか晴れず、私がずっと暗い雰囲気でいるので、家庭にも支障が出ます。思い切って旦那に相談すると「たしかに“ごめんなさい”ってよく言うよな。言いすぎ」とアッサリ認めるではないですか!
身内からもそんな風に言われるとは思ってもいなくて、再度、私は愕然としました。でもよく考えたら……これまで旦那からも「ごめんなさいって言いすぎ」と言われたことが何度かあるような……。どうやら身内の指摘だからこそ、真剣に受け止めていなかったようなのです。

母親の顔色をうかがっていた子ども時代

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思い返すと、私は今まで「ごめんなさい」と謝まりながら乗り越えてきた過去がありました。

私が育った家は、三世代の同居家族。母は「本当は同居するはずじゃなかったのに、うまく丸め込まれた」とよく不満を漏らしていました。子育てには関与しない父、そして義両親との同居のストレスに加え、家業の農作業まで手伝わされて、母のイラつきは増すばかり。その捌け口が、私に向かっていたように感じます。でも幼い私は「大好きなお母さんに嫌われたくない」一心。テストで90点以下をとって怒られたときも、鬼ごっこでケガをして怒られたときも、とにかく「ごめんなさい」と必死に謝っていました。

実は母は過去に一度、私たちを置いて1ヶ月ほど家出をしたことがあり、それが私のトラウマになっていました。「お母さんがまた、いなくなってしまうのではないか」「置いていかれたくない」という不安が常に心の中にあったのです。

また小規模小学校から大規模中学校へ進学したことも、「ごめんなさい」に拍車をかけます。それまで狭い世界で「自分は“できる子”」と思っていた私でしたが、もっとできる同級生たちを見て自信を喪失。中高生時代は人間関係にもつまずき、「生きててごめんなさい」「全てにごめんなさい」とまで思うようになってしまったのです。

大人になってからも「私が悪い」と思ってしまう

話は変わりますが、実は私、面食いなんです(笑)。元カレがめちゃくちゃタイプで、私はベタ惚れ。「怒らせたら彼は帰ってしまう。引き留めたい」という気持ちが強すぎたのか、いつも彼に対してペコペコしてました。「私に悪いところがあったら言って。直すから」なんて言ったりして……。彼の方も「おまえが悪い」という態度で、気づけば完全に上下関係ができていました

結局その彼とは別れ、現在の旦那と結婚。旦那にもちょっとモラハラな部分がありました。でも今考えてみると、そんな関係を作ってしまった背景に、私が謝りすぎだった部分もあるような気がします。私の方から旦那に「怒ってる?」「私なんかした?」と何度聞いたことか。旦那が「怒ってない」と答えても、結局私は謝ってしまうのです。元々、旦那はすごくポジティブな人。「人間は誰しも失敗することはあるもんだ」「謝るひまがあったら、自分で解決策を考えろ」というタイプです。だから本当に怒ってなかったときもあったはずなのに……。私が「モラハラ旦那」に仕立ててしまった部分もあったかもしれません。

身内としっかりコミュニケーションをとることで解決

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そんな夫婦関係を改善するきっかけとなったのが、感染症の影響ではじまった旦那の在宅勤務でした。私も自宅で仕事をしているため、一緒に過ごす時間が増えたのです。それに伴い、夫婦の会話が増えました。ちょっとしたことでもすぐに直接話して聞くようになり、たとえば旦那が不機嫌になったときも「私が原因ではない」ということがハッキリわかるように。「(きっと)私が悪い」という憶測で謝ることが激減したのです。今は軽いノリで「ごめんね~」と謝ることはあっても、理由のない“ガチな謝罪”はずいぶん少なくなりました。

また母に対しては、大人になってから「私のこと、嫌いだったでしょ」とストレートに聞いたことがあります。子どもを置いて1ヶ月家出した、あの母です。しかし意外にも「すごい好きだったわよ! 自分の子はかわいい」と即答だったのです。改めて聞いてみると、私への思いが強かったからこその言動が多かったよう。「私は愛されていたんだ」と知ることができました。それに今となっては、当時 “嫁”だった母がどれだけしんどい状況だったかよく分かります……。

ちなみに母は家出後、大好きだったイケメン元カレに会いに行こうとしたそうです。結局会えずじまいだったそうですが……私の面食いは遺伝かも(笑)。幼い頃のトラウマは、今は笑い話になっています

ごめんなさいをやめたら、何が残るのか

私は本来、「人と関わっていたい」「コミュニケーションを取っていたい」タイプ。うまく喋ることができないけれど、人とお喋りするのは大好きです。それに今の仕事も好き。「“ごめんなさい”をやめて」と上司から言われたときは本気で落ち込んで、「もうこの仕事を辞めたほうがいいのかもしれない」とまで落ちたけれど、同時に「やっぱり自分が“好き”なところに残りたい」という思いがありました。「いま逃げても後悔するだけ、だったら残るためにどうしたらいいか」「大人になってから、自分の根本を変えるのは難しい。でも意識して変えるしかない」そう覚悟を決めたのです。

後編へ続く。

取材、文・千永美 編集・Natsu イラスト・Ponko

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