<私が厳しい?>子どもの「プールに入りたくない!」を受け入れるママ。甘やかしだと思うのは私だけ?
「よそはよそ、うちはうち」という言葉があるように、自分とは違った他人の考えややり方を勝手に批判したり羨ましく思ったりする必要は本来ありません。そう頭ではわかっていても、他人の子育てに対する価値観が気になってしまう人も多いのではないでしょうか。先日ママスタコミュニティに寄せられたのは、「これは甘やかしかどうか?」と題したこんな投稿。どうやら投稿者さんは、知り合いだという年長さんのお子さんとその親のとある様子を見て違和感を覚えたようです。「幼稚園のプールに入りたくない」と言うお子さんに対して、その親は子どもの要求を受け入れたとのことで……。
『前回溺れたとかじゃなくただの気分で、「プールに入りたくないから幼稚園休みたい!」と言ったとき、登園させたいためにプールを休ませるのは甘やかし? 甘えの受け入れ? 私はこういうズル休みは子どもの粘り勝ちで甘やかしだし、親が仕事あるから、プール休ませてでも登園してほしくて早々に折れただけやろと思う』
「プールに入るなら幼稚園に行きたくない」という子どものワガママに対して、「わかった。プールに入らなくていいから幼稚園に行こうね」と言って登園させようとする親に対して、「甘やかしている」と捉えている投稿者さん。子どもが駄々をこねて自分の要望を聞いてもらえるのは粘り勝ちであり、早く預けて仕事に行きたいという親自身の都合で、その要求を飲んでいるとして批判していました。この状況をどのように捉えるのか、ママたちに意見を尋ねていました。
「私は素晴らしいママ!」とSNSで発信しているくせに子どもは……
このママに対する気持ちについて、投稿者さんは詳しく補足説明をしています。
『そのママはSNSで「自己肯定感UP」とか、育児ノイローゼを乗り越えて素晴らしい育児をしている感じを発信していて、この一件も「子どもの甘えを受け入れた私は素晴らしいママ!」みたいな美談のような書き方だったんですが、その割にはお子さんの癇癪や登園渋りが酷くて疑問を感じながら見ています。逆に私は厳しいママの部類の自覚があるので、みんなどんな感じなのか知りたくてトピ立てしました。一般的に見て私自身が厳しすぎるのなら、ゆるめることも必要かなと思います』
そのママはSNSなどで、自分自身の子育てや考え方についていろいろと発信しているのだとか。一方で「厳しく子育てをしている」と自認している投稿者さん。だからこそ、このママがSNSで発信する内容や子どものワガママに対する甘やかしが気になり、自分の子育てと比較してしまっているようです。
プールを休ませるくらいよくあること!
『保育士だったけど普通にいたよ。こちらも「水着だけ着て水鉄砲だけする?」「足だけ入れる?」「嫌になったら出てもいいよ」と、その子と相談しながら納得いく形で参加できるようにしてたよ。幼児なんて一年のうちに浮き沈みあって当たり前だから逆に休ませるより、「とにかく登園してくれたらあとはこちらに任せてくれたらいいよ」って気持ちだったな』
『「親が仕事あるからプール休ませてでも登園してほしくて早々に折れただけ」だとして、何が駄目? たかが幼稚園の活動じゃん。無理に登園させたとしても実際にプールに入れるのは先生だしね』
プールに入りたくない子どもへの、とあるママの対応が「甘やかしでは?」と気になったという今回の投稿。しかし実際に保育園や幼稚園の現場では、子どもが「プールに入りたくない」と言うのは珍しいことではないようです。先生たちはさまざまな言葉や行動で寄り添いながら、嫌がる子どもも活動に参加できるように促しているという実体験も寄せられていました。まだまだ自分の気持ちややりたいこと、やりたくないことを上手に表現できない幼稚園生。気持ちの浮き沈みも大きいものですから、親があれこれ言うよりも、幼稚園の先生や他のお友達を通してできるようになることも少なくないでしょう。また「プールを休ませてでも登園させたい」とする親の行動に対しても、「幼稚園なんだから別にいいと思う」という意見もあり、投稿者さんの「甘やかし」という感覚には疑問を抱いていたママがいました。
こうしたママたちのコメントを見ても、投稿者さんとしては納得がいっていない様子。「入れるように促すようなことをせず、ただ休みたいという子どもを受け入れて、軽々しく休ませるというのは甘やかしだと感じるんです」として、やらなくてはいけない幼稚園の活動を、親がしっかりやらせてあげるように努力していないことが気がかりに思えたようです。
無理矢理プールに入らせることが正しいとは限らないのでは?
『年長くらいならいいんじゃないの。「入りたくない」も額面通りに受け止めるものじゃないし。水自体を嫌いになったら取り返しつかないし。親が他の機会にゆっくりフォローするでしょ』
『うちの子年長でまさに「今年はプール入りたくない」って言うから何度か休ませたよ。何か理由があるんだろうし、そんなに無理強いするほどのことでもないかなって』
また子どもが「プールに入りたくない」と言った理由や背景は、本人以外にはよくわからないこともあるでしょう。何か嫌なことや不安なことがあるけれども、伝えられないから「プールに入りたくない」と言ったかもしれませんし、「プールには入りたいけれども水が怖い」と思っているかもしれません。親が厳しく怒って無理矢理プールに入れようとしたところで、その子どもにとっては恐怖を植え付けてしまう可能性も。実際にわが子が「プールに入りたくない」と言ったことがあるママからは、本人の気持ちを受け止めてあげたという体験談もありました。親としては幼稚園や学校のルールや活動にのっとって、すべてこなしてもらえたら助かりますし、理不尽なワガママには厳しく教え諭したいもの。しかし子どもが「こうしたい」という気持ちを受け止めて、寄り添ってあげることもまた親の役割といえます。親が子どもの主張を受け入れることがすべて、投稿者さんの指摘する「甘やかし」とは言えないのではないでしょうか。
SNSの投稿だけで決めつけないで!他人の子より自分の子に目を向けて
『別にいいんじゃない。あなたがとやかく言うことではない。甘やかしが嫌ならあなたは子どもを自分の方針で子育てすればよいだけ』
『他人の子だから別に気にならない。わが子に目を向けて下さい』
『きっとあなたが知らないだけで親子のやりとりがあるんだと思う。SNSしか見てないんじゃ全てはわからないよ。だから「甘やかしてる」と判断する必要はないと思う』
SNSでそのママの発信内容をチェックするなど、投稿者さんは他人と自分を比較してしまう傾向があるように思えます。実際に「一般的に見て私自身が厳しすぎるのなら、ゆるめることも必要かなと思います」と投稿していたように、他人の子育てを見て自分の子育てを顧みようとしていることからも、このママの動向に対して「ただ甘やかしているだけでしょ」と批判的になっているのではないでしょうか。ママたちからは「他人の子どもだから気にしなくていい。自分の子育てをやっていけばいいだけ」というアドバイスがありました。またSNSではいい部分や、虚偽が混ざった内容を投稿している可能性だってあります。SNSには書いていない親子の会話や紆余曲折があるかもしれません。人に見せたい部分だけを見せることができるのがSNSですから、それをすべて鵜呑みにして感情を揺さぶられたり悩んだりするべきではありません。SNSの発信内容からほかのママの子育てを訝しく思ったという投稿者さんですが、これからはあまり周りの情報を気にしすぎることなく、自分のやり方で子育てをしていくほうが合っているのではないでしょうか。
文・AKI 編集・みやび イラスト・Ponko
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