<家族の金銭トラブル>「彼と結婚したいから200万貸して!」義妹からの申し出に困惑【後編】まんが
前回からの続き。義妹の奨学金200万を、夫が肩代わりするかしないかで揉めていました。
そんなある日、夫がぽつりとこんなことを言いました。「そもそもなんで奨学金を完済してから、って話になったかっていうと俺の両親が結納を断ったから、らしいんだ」
「えっ……どういうこと? あなたの両親はどうして結納を断ったの?」
「お金だろうな。結納って、受ける側も結構なお金がかかるし」
義妹の彼氏の実家というのが地元の名士で、とんでもないお金持ちなのだそうです。しかし結納を断ったことによって、彼の両親は義妹および義実家に警戒心を持ってしまったのではないか……とのことだったのです。
夫は悩み続けました。私にもたくさん相談してきました。ふたりでいろいろ考えて話し合い、こんな結論を出しました。
出した結論とは……。
夫がここまで譲歩した結果、義父もようやく借用書を交わすことを約束しました。義妹もお兄ちゃんばっかりずるいという不公平感がこれで報われたのか、穏やかな顔で涙ぐんでいました。これでこの話は終わり。
……となるはずでしたが、その日の夜、義妹から夫に電話がかかってきたのです。
どうやら義妹は、彼のご両親が「結婚は奨学金を完済してから」と言ったときに彼が庇ってくれなかったことが心にひっかかってしまっているようです。
「だからお兄ちゃんはお金、用意しなくて大丈夫。残りの奨学金はお父さんに分割で返済してもらって、私も頑張ってお金を貯めて返済する。返し終わるまで彼には結婚を待ってもらうことにした」
夫「でも……いいのか?」
義妹「それで結婚が流れたら、そこまでの関係だったってことだよ。両親の言いなりだっていう彼のもうひとつの顔を、結婚する前に見られてよかったと思う」
夫「何言ってんだよ、当たり前だろ……兄妹なんだから」
結局、義妹の結婚は奨学金とは別の問題でしばらく棚上げ、ということになりました。でも夫はいつでも義妹のために用立てできるように、きちんと200万、とってあるそうです。少しごたつきましたが、結果、兄妹の絆が以前より深まったようで、側で見ている私も胸がほんのりと温かくなりました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・いちと 編集・荻野実紀子
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