反抗的な小4の息子。性格の悪さに悩むママが知った裏の顔【息子と母の物語:エピソード4】
幼い子どもが成長すると、ときには親に反抗的な態度を取るようになったりもするでしょう。激しく暴言を吐かれたり無視をされたりしてママがひどく傷つくことも……。今回は小学4年生の男の子に悩むママのお話です。
長男は小学4年生。もともと反抗的な態度が強い子で、親の私とはぶつかり合うことばかりでした。家ではだらしないし、言うことはきかないし、弟をいじめるし……。勉強もできないし、しようともしません。
学校の面談で担任の先生から「息子さんのいいところは?」って聞かれたんですが……いつもそんな調子なので、とても思いつきません。
悩んだ末に思いついたのは唯一、友達が多いことくらいでした。家ではあんなに性格が悪いのに、なぜ友達が多いのかずっと疑問でした。「もしかしたら力を振りかざして、先生の目を盗んで脅迫じみたことしてるんじゃないでしょうか……」
そんな胸の内を面談で担任の先生にこぼした数日後。先生から「学校へいらっしゃってください」と連絡が来ました。私は「ああ、きっと長男が何かやらかしたんだな」と、重い足取りで学校へ向かいました。
教室に着くと、1枚の紙を見せられました。そこには思いやり溢れる言葉が、下手くそな字でたくさん書いてありました。息子が転校してしまうクラスメイト宛てに書いた手紙だったのです。
「こまったことあれば助けるからね」
飾り気のない、本音で書いたことが伝わる文でした。
「あの子が……こんな手紙を書けるなんて……」反抗的で乱暴者で、性格に良いところなどひとつもないと思っていた息子。こんなに優しい気持ちがあったんだ……息子の意外な面を知り、思わず涙があふれてきました。
現在中学生になった息子は、反抗的な態度を継続中。
私「こら! 早く宿題やっちゃいなさい!」
息子「えー、超めんどくさーい」
私「まったくもう……」
相変わらずだらしなく、めんどくさがり屋で手がかかります。ただ息子のなかには友達を思いやってあげられる優しい気持ちもある……。普段は表に出さない良いところを、親の私がちゃんと認めてあげよう。あのとき読んだ息子の手紙を思い出しながら、息子としっかり向き合っています。
反抗期の子どもに疲れたときは、小さい頃の心温まるエピソードを思い出してみませんか?
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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