<息子と母の物語:エピソード1>激しい反抗期に苦悩……息子のなかにあった優しさ【前編】まんが
幼い子どもが成長すると、ときには親に反抗的な態度を取るようになったりもするでしょう。激しく暴言を吐かれたり無視をされたりしてママがひどく傷つくことも……。反抗期の子どもに疲れ切ってしまったときは、小さいころの心温まるほっこりエピソードを思い出してみませんか?
息子は小さいときから怖がりで泣き虫、でもとても優しい性格でした。
5歳のころ。
後から乗ってきた人に「何階ですか?」と聞いては、階数のボタンを押してあげていた息子。まだ手が届かないので一生懸命に背伸びをして押そうとしていました。「ありがとうね」 と言われると「ふふふ」と嬉しそうに笑う息子。人に優しくしようとする息子を見て、私まで嬉しくなったものでした。
「なんだろう、これ……?」 高熱で寝込んでいた私。ふと目を覚ますと私の頭には冷凍食品のブロッコリーが。そして枕元には息子が大好きなオレンジジュースが飲まずに置いてありました。息子なりに私の熱を下げようと必死で考えたのでしょう。
気づくと隣の布団では息子がぐっすり寝ていました。口元には歯磨き粉のあとが付いたままで。(看病してくれたんだ……なんて優しい子なんだろう!)思わず涙ぐんでしまうほど感激したのです。
しかし中学生になると……。
優しかったはずの息子が親に対して暴言を吐くように……。私が何か言っても「うるせーな!」と怒鳴り、心も部屋のドアも閉ざしてしまいました。「ご飯作ったから降りてきなさい」とドアをノックしただけで舌打ちをする始末。
小さいころはあんなに優しかった子が、どうして? 見知らぬ人にエレベーターのボタンを押してあげていた姿、高熱を出した私を看病してくれようとしていた思い出がよぎります。あの優しかった息子はどこに行っちゃったんだろう……? 急に反抗的になってしまった様子に戸惑い、悩みが尽きませんでした。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子