新型コロナウイルスへの感染対策をしている家庭は75%超え。「できる備えをできる範囲で」やっておこう
2020年3月ごろから新型コロナウイルスの影響を受けた生活となってしまいました。外出自粛、学校などの休校、「新しい生活様式」など、大きく生活が変化しましたね。なかでも子育て世代の生活は、具体的にどのように変わったのでしょうか。総合保育サービスを提供している株式会社 明日香が「コロナ禍の子育て実態調査」を目的に、保育園・幼稚園に通う子どもを持つ、会社勤めの保護者にアンケート調査を実施しました。
家庭で感染対策をしていますか?「している」は75%超え
新型コロナウイルスの脅威をどのようにとらえるか。家庭によってさまざまでしょう。どの年代の家族が何人いるかによっても、各家庭で行う感染対策は異なりそうです。「家庭で感染対策をしている」と回答したのは75.3%、感染対策をとることを「検討している」と回答したのは16.8%でした。
では具体的にどのような感染対策をとっているのか、みていきます。
『手洗い、うがいをし、人ごみを避ける、マスクをする(32歳)』
『手指のアルコール消毒(34歳)』
『小まめに手洗い、手拭き、週末も含めて人混みが多いところにあまり行かない(34歳)』
『保育園から帰ってきたらすぐお風呂に入って全身洗う(32歳)』
『毎日の消毒と除菌(40歳)』
いずれの方法も、家庭のなかで一人ひとりができる感染対策ですね。これらの感染対策をすることで、少なからず新型コロナウイルスに感染するリスクは下げられるのではないでしょうか。
万が一、家族が新型コロナウイルスに感染したら、どう対応する?
いくら感染予防の対策をとっていても、新型コロナウイルスに感染するリスクをゼロにすることは難しいでしょう。万が一、家族が新型コロナウイルスに感染したとき、どのような対策をするか「話し合っている」と回答したのは48.5%、約半数にのぼりました。対策を「検討中」と回答した人は22.8%。新型コロナウイルスに感染する事態を「他人事」と考えている人は少ない、といえそうです。
家族が感染したときを想定した、具体的な対策とは
ではパパやママが考える「家族が新型コロナウイルスに感染した場合」の対策とは、どのようなものなのでしょうか。
『別室隔離にすること、洗濯物も全部別洗いにすること(29歳)』
『除菌対策を徹底すること、検温すること(31歳)』
『親に預ける(57歳)』
感染した家族を隔離する部屋を用意し、洗濯物も分ける方法。除菌対策を徹底する方法。子どもを親族に預ける形で隔離する方法もありますね。新型コロナウイルスの陽性者のなかには無症状の人や軽症の人もいます。病院に入院できない場合は、こういった方法で家族の感染予防しながら、自宅療養することになりそうです。
家族が感染しても……。「対策のとりようがない」との考えも
『答えが出ていません。アパートで隔離ができないので皆が感染するしかない。ただ他人に迷惑はかけられないので自宅待機や隔離中の買い物が困る。金銭面も心配(43歳)』
『隔離するほど部屋数がないので何もできない(33歳)』
陽性が出ていない家族の感染予防をしたくてもできない、という声もありました。病人が療養できるドア付きの部屋をひと部屋、いつでも確保できる家庭ばかりではないでしょう。感染予防対策を「したくても環境的にできない」と感じ、もし感染者が出た場合どうなるのか、心配している家庭もあるようです。
できる備えをできる範囲で
新型コロナウイルスに感染した家族を隔離する部屋がなくても、家族全員が外出を控えることで、感染拡大を防止できそうです。しかし自宅で日常生活を送るための物資が必要になりますね。万が一の事態に備えて、保存期間の長い食料品や生活必需品などを家庭で備えておくことはできるでしょう。東京都の足立区が新型コロナウイルスの陽性者に提供している「自宅療養セット」の内容など、参考にできそうな情報もあります。
「できる備えを、できる範囲で」やっておきたいですね。
調査期間:2020年9月8日〜2020年9月10日
調査方法:インターネット調査
調査目的:コロナ禍の子育て実態調査
有効回答:保育園・幼稚園に通う子どもを持ち、会社勤めの保護者101名
文・しのむ 編集・千永美