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りんご病(伝染性紅斑)が首都圏や東北で流行中!妊婦さんは要注意!

※2019年1月時点の情報です。

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2018年の年末から2019年の年初にかけて首都圏や東北地方でりんご病(伝染性紅斑)が流行している、というニュースが飛び込んできました。国立感染症研究所の速報データ(第52週)では、1医療機関当たりの平均患者報告数(定点報告数)が過去10年で最も流行した2015年の(12/24~12/30)0.83人に近い0.7人となっています。

都道府県別で第52週(12/24~12/30)の患者の報告数をみてみると、全国で2168人の伝染性紅斑の報告があり、最も患者数が多かった都道府県は東京都(382人)、次点が宮城県(269人)、そして神奈川県(219人)、埼玉県(197人)、新潟県(118人)と続きます。

今回はりんご病(伝染性紅斑)とはどのような病気なのかについて詳しくみていきます。

りんご病(伝染性紅斑)とはどんな病気なのか

伝染性紅斑はそもそもなぜ、りんご病と呼ばれるのでしょうか。症状からみていきます。

りんご病(伝染性紅斑)の症状

東京都福祉保健局が運営する「東京都こども医療ガイド」によるとりんご病(伝染性紅斑)の症状は

『ほほに紅色の皮疹(ひしん)〔紅斑(こうはん)〕が現れます』

とされています。つまりほっぺたが赤くなってしまうのがりんご病(伝染性紅斑)の症状のひとつということですね。りんごのように赤くなるために名づけられたのでしょう。りんご病(伝染性紅斑)の症状はほっぺたが赤くなることのほかにも手や足にも発疹が出たり、風邪に似た関節痛や全身のだるさが出てくるとされています。

りんご病(伝染性紅斑)の感染経路とは

りんご病(伝染性紅斑)の原因となるのは「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスです。国立感染症研究所では症状が出てくるまで10日から20日かかるとされています。ほっぺたが赤くなってくる前の潜伏期間に微熱が出たり風邪に似た症状が出ることがあり、発疹やほっぺたの赤みが出る前の時期が感染力が強いそうです。ほっぺたが赤くなって「あ! りんご病かも?」と気がついた時には体内のウイルスはほとんど感染力を失っているとのことです。

りんご病(伝染性紅斑)の感染経路は飛沫感染(咳やくしゃみのときに飛び散る唾液に触れることによる感染)や接触感染(患者に触れることによる感染)です。そのため、りんご病(伝染性紅斑)を他人に感染させないためには「風邪かな?」と感じたらすぐにマスクをし、たびたびうがいや手洗いを徹底することが重要となるでしょう。

りんご病(伝染性紅斑)にかかりやすい年齢とかかりやすい季節とは

東京都福祉保健局が運営する「東京都こども医療ガイド」では、りんご病(伝染性紅斑)にかかりやすいのは、5歳から10歳とされています。ただし流行期とされる冬から春にかけては未就学児や保護者もかかることがあるそう。家族全員の注意が必要ということですね。

妊婦さんはりんご病(伝染性紅斑)には要注意!かかるとどうなるのか

りんご病(伝染性紅斑)はウイルス性の感染症ではありますが、風邪に似た症状があり、発疹や関節痛、頭痛があるものの、ほとんど関節炎などの合併症が出ることはなく自然に回復する、とされています。

ただし、妊婦さんがりんご病(伝染性紅斑)に感染すると、胎盤を通してウイルスがお腹の赤ちゃんに重大な影響を与える恐れがあります。東京都福祉保健局が運営する「東京都こども医療ガイド」によると

『ヒトパルボウイルスB19が胎盤を経由し胎児に感染すると、高度の貧血や心不全、胎児水腫(たいじすいしゅ)、胎児が死亡することもあります』

とされています。ワクチンはないため、妊婦さんは感染しないことが必要になるでしょう。

予防法がないりんご病(伝染性紅斑)。マスク・手洗い・うがいの徹底を!

残念ながら流行している2019年1月時点では、りんご病(伝染性紅斑)のワクチンはありません。りんご病とわかったときには感染力がほぼない状態ですが、経路は飛沫感染や接触感染によることはわかっています。できることはやはり、手洗いやうがいを徹底することかもしれません。知らず知らずのうちに他の人にりんご病(伝染性紅斑)を感染させないためにも、風邪の疑いがある症状が出たときにはマスク・手洗い・うがいを心がけましょう。

参考:東京都福祉保健局|東京都こども医療ガイド

文・しのむ 編集・しらたまよ

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