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年間に発生する食中毒、実は半数が冬に起こっている!「手洗い」で食中毒の感染を防ぐ方法とは?

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食中毒と聞くとなんとなく夏場をイメージしがちですよね。夏場は気温が高くなることが多く、そのせいで食材が傷みやすいことから食中毒に対する意識が高まりますが、実は食中毒が年間に起こる割合は冬場のほうが高いと言われています。なぜ冬場に食中毒が増えるのか、どのような症状が起こるのか、冬場の食中毒の予防法についてご紹介いたします。

冬場に注意したいウィルス性食中毒

忘年会や新年会、帰省に初詣や初売り。年末年始は人混みに出かける機会が多い時期です。そのように人が多い所へ行くときに注意したいことといえば、真っ先に「インフルエンザ」を想像するのではないでしょうか。しかし、人から人への感染で冬場に特に注意したいのは「ウィルス性食中毒」です。

ウィルス性食中毒とは

冬場に蔓延しやすいと言われている「ウィルス性食中毒」は、ウイルスが付着している食品などを食べたり、人の手を介して感染を拡大していきます。なかでも感染力が高いと言われている「ノロウィルス」がその多くを占めています。厚生労働省が発表している平成27年~29年の食中毒の月別発生状況を見ると、平成29年度は2月、平成28年度は12月、平成27年度は3月がそれぞれ食中毒の患者数が最も多いというデータが出ています。その中でもウィルス性の食中毒とみられるものは早ければ11月ごろから発生し、年をまたいで翌年の1月ごろにピークを迎えているのです。

感染力の高い「ノロウィルス」に注意が必要

ウィルスによる食中毒や感染性胃腸炎は、一年をとおして発生すると言われていますが冬に流行することが多く、冬季の前半には「ノロウィルス」による胃腸炎が特に多くみられるといわれています。冬の後半から春先にかけては「ロタウイルス」による胃腸炎が多くなりますが、「ロタウイルス」や「アデノウイルス」は乳幼児に発生する頻度が高いことに対し、「ノロウィルス」は成人も含めた全年齢に感染します。抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は「ノロウィルス」に感染すると重症化しやすいことから、特に注意が必要だと言われているのです。

ノロウィルスとは

人の小腸の粘膜で増殖する「ノロウィルス」は主に11月から3月にかけて流行し、胃腸炎を起こすウィルスです。100個以下の少量のウィルスでも発症してしまい、その感染力の強さは要注意です。1人が発症すると、保育園や高齢者施設などの集団生活の場では感染が広がり、集団発生を引き起こします。人から人へ感染するだけではなく、人から食品へ、そして食品から人へと感染を拡大します。感染したお子さんの看病をしていて、嘔吐物や便の中にいたウィルスなどから感染してしまったり、嘔吐の際に飛沫感染してしまうケースも珍しくありません。

ノロウィルスの症状と経過

ノロウィルスの潜伏期は1日~3日程度で、症状は吐き気やおう吐、下痢や腹痛などを起こします。発熱することもありますが、熱はあまり高くならない傾向にあります。多くは発症してから1日~2日程度で改善しますが、下痢や嘔吐が続くと、乳幼児や高齢者は脱水症状を起こす可能性が高くなりますので、十分な水分補給が必要となります。ノロウィルスかもと思われる症状が出たら、早めに医療機関を受診するようにしてください。

ウィルス性食中毒を防ぐには徹底した「手洗い」が重要!

冬場に限らず、感染性の病気を未然に防ぐために効果的な予防法と言えば「手洗い」です。大阪府の公式ホームページで紹介している「手洗いの手順」には手を洗うタイミングについて以下のように記されています。

手を洗うタイミング
・調理を始める前
・生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
・調理の途中でトイレに行ったり、鼻をかんだりした後
・おむつを交換したり、動物に触れたりした後
・食卓に着く前

これらに加え、外から帰ってきたときも「手洗い」するようにすれば万全です。「外から帰ってきたら」という状況は、ご家庭だけではなく、学校や保育園、職場などでも外から室内に入ったらまず「手洗い」をする習慣をつけるようにしてください。

手を洗うとき、洗った後のポイント
・石鹸と流水で30秒以上かけて洗うこと
・濡れた手を拭くときは共用のタオル類は避けて、ペーパータオルなどの使い捨てのものを使用する
・可能であれば最後に消毒用アルコールを手のひらに掛け、手や指に丁寧にすり込む

冬だからこそ気を付けたい「食中毒対策」

冬場は寒くて水が冷たいことなどから手洗いがおざなりになりがちです。しかし冬場の感染症の多くは「手洗い」でかなりリスクを軽減することが可能です。マスクや空気清浄機、携帯できる消毒液でも予防や対策は行えますが、まずは「手洗い」を徹底してみてはいかがでしょう? 手洗い・うがい・除菌で、大切な家族をノロウィルスのような「ウィルス性食中毒」から守ってあげてくださいね。

文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ

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