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家計節約は「固定費」からメスを入れる!ストレスのない順番で賢く節約しよう

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マイホーム資金や子どもの教育資金など、将来に備えて節約したいと考えている方も多いことでしょう。旦那さんや自身のお給料も右肩上がりに増えない今、雑誌やネット上には、賢く暮らす節約上手な方の情報が溢れ、同じ方法をトライしてみたはいいけれどなかなかうまくいかないという人もいるのでは? 節約体質になるためには、「ストレスなくできることから始めるのがコツ」というのは、全国各地でお金に関するマネーカウンセリングや講演を行っている、資産運用のプロフェッショナル田口智隆さん。どうすればストレスなく節約できるのでしょうか? その方法を教えていただきました。

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節約の第一歩はお金の使い方を見直すこと

家族旅行や子どもの教育資金、自分たちの老後資金など、お金を貯めたいという動機付けがあっても貯まる人と貯まらない人がいますが、今までもしお金が貯まっていないのであれば、少なくてもお金の使い方を変えなくてはなりません。まずは「お金のノート」をつけることによって、何にいくら使っているかを1カ月単位で把握することが前提です(「お金のノート」のつけ方についてはこちら)。目標があってもどんなにモチベーションが高くても、お金の使い方に変化が起きなければ貯まらないのです。

ストレスなく貯める「固定費」からメスを入れる

例えば「家を購入することについて考えよう」、「それにはこれぐらいの頭金が必要らしい」という話になったとします。今まで通りに生活していたら貯まらないとなったとき、「お金のノート」をつけて1カ月の家計を把握したら、ストレスなく節約することが大事です。ストレスが最もあるのが食費の見直しですので、それは一番最後にしましょう。まず支出には毎月必ず発生する固定費と毎月変動する変動費というのがあります。見直す順番としては、まず固定費の方にメスを入れるのが楽なんです。固定費の中で、使っていない人がいないのは「通信費」です。通信費用の見直しは、今まで通りスマホを使いながら費用が安くなるのでストレスはありません。大手三大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)をもし使っているのなら格安スマホに変更するのが最もストレスなく節約できます。ただストレスはかかりませんが、ユーザーから変えようとしない限り変わないため、まずはその一手間をかけて通信費を見直してみてください。

光熱費も同様に、電気などをこまめにつけたり消したりすることを今までやっていなかったのであれば、突然それを始めるのはストレスですよね。CMなどで「まとめて安くなる」と宣伝していたりもしていますが、電気代とガス代をまとめるだけで安くなるのであれば、ちょっと一手間かけて連絡してみると、節約効果はずっと続きます。毎日どこのスーパーが安いと安いものを探すよりもストレスは少ないので、まずは固定費から見直すことが大事です。

次に、家電などを見直すことも必要です。いつまでも古い家電を使い続けていると電気代が高くなることもあります。冷蔵庫やエアコンなどの家電やLEDの電球などは、一時的に出費はかかるものの電気代などが安くなります。新しい家電の買い替えも考えた方がいいでしょう。

なかなかやめられない場合は「生涯かかるお金」を計算

カフェなどでちまちま使うお金、つまり毎日無駄に使っているわけではないのになんとなく使ってしまうお金のことを”ラテマネー”と言います。その都度使う金額は大したことはありませんが、生涯使う金額として考えたら大きなものになります。ラテではありませんが、僕は昔ヘビースモーカーでした。僕がタバコをやめられたのは、死ぬまでにいくら使うかを考えたからです。タバコも以前に比べて今は高くなりました。タバコが1箱450円ぐらいとして、ヘビースモーカーの人が1日1箱吸うと計算したら1カ月13,500円。30歳から80歳まで吸うとして計算したら、810万円です。この810万は住宅を買う際の頭金に十分なりますよね。タバコを吸うと家のカーテンや壁紙も汚くなりやすく、交換の頻度も違ってきます。壁紙やカーテンを頻繁に交換するのに加えて、タバコを吸っている人は風邪をひきやすかったりがんにかかりやすかったりして医療費もかかります。タバコ代以外にもかかるお金を考えれば、とんでもなく高いのです。本当に貯めたいと思ったら、生涯にかかる金額を計算してみてください。きっと貯められると思います。

取材、文・山内ウェンディ 編集・横内みか

『お金持ちになるのは、どっち!? 大富豪3000人から学んだお金のルール』

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著者:田口 智隆 出版社: SBクリエイティブ 定価:1404円(税込)

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