習いごとが続かず、すぐに辞めたがる子ども。ママたちの対処法は?
世の中にはさまざまな子どもの習いごとがあります。音楽・美術・スポーツ・学習系……。子どものためになると思えば、通わせたいのが親心。できれば長く続けて才能を開花させてほしいと、ささやかな期待もするかもしれませんね。
しかし、最初は楽しく順調に通っていた子どもでも、要求されるレベルが上がっていくうちに習いごとを辞めたくなるという場合もあるかもしれません。ママスタコミュニティにも「子どもが習いごとを辞めたがる」と困っているママからの声が寄せられていました。
『スイミング、サッカー、英語、プログラミング、ボルダリング。「ここを乗り越えれば!」というところで、いつも行けなくなって、辞めてしまいます。このまま、すぐに諦めてしまう人間にならないか、本当に心配です』
このママは、子どもがどんな習いごとを始めても、すべて途中で辞めてしまうことに悩んでいるそう。このままでは何かをやりとげる経験ができずに、すぐに諦めてしまうような子になってしまうのではないかと心配しているようです。
『スイミングはメドレーになった途端に練習がしんどいと行けなくなりました。サッカーは、練習がきつくなったと、6年生になる直前に行けなくなりました。英語は検定試験の前。何かをきちんとやり切るという経験がないのって良くないのではと、感じています』
子どもが習いごとを辞めたいと言ったとき、あなたならどうしますか?
習いごとを続けてほしい! ママたちはどうしている?
トピックに寄せられたコメントによると、習いごとを続けてほしいママたちは、普段から子どものやる気を継続させるような工夫をしているとのことでした。習いごとの後には大好きなお菓子が食べられる、合格したら欲しいゲームが買ってもらえるなど、ごほうびを用意しておくというのは良いアイデアかもしれません。
『習いごとが終わったあと、ご褒美にお菓子をあげてやる気を保つ。あとは仲のいいお友だちと同じ所に行かせて、楽しいと思えるような環境を作るとかかな』
また、習いごとのレベルが上がるにつれて子どもが壁に突き当たり、行きたくないと思うことも出てくるかもしれません。子ども自身が自分と戦っているときに、あまり親が追い詰めすぎないことも大事だそうです。
『あえて親が「合わなかったら辞めたらいいよ」とか「次のレベルを合格したら辞めたら?」とか言って、子どもの気持ちにゆとりを持たせた方が続くかも』
『子どもがあまりにも嫌がり辛そうなら、何回かのお休みは許します』
『私も小5のときに一度ピアノに行けなくなったことがある。親に諭されて、2週間後にはまた普通に通いはじめたよ』
あまりに辞めたがるのであれば、その理由をきちんと聞いてあげて親子で話し合うことも必要かもしれませんね。いったん休憩することで、子どもがまたやる気を取り戻したというケースもあるようです。
『でも無理強いするのもね~。プレッシャーをすごく感じてしまうタイプなのかな。進級とかテストとかがない習いごとで自信をつけさせるとか?』
『すぐ辞めるのも困りものだけど、本当に本当に嫌でついには病気になったりしても困る。子どもにどこまで無理させて維持すればいいのか難しいよね』
かといって、辞めたがっているものを無理に続けさせて、子どものプレッシャーやストレスになるならそれも心配。辞めさせるか続けさせるか、子どもの様子を慎重に見極めたいママたちですが、そのあたりのサジ加減が難しいと感じているようですね。
ママたちのオススメは「目標や期限を決めてやりとげさせる」こと
では、習いごとを中途半端に投げ出さないためにはどうしたら良いでしょう? ママたちからは習いごとを始めるときに、あらかじめ辞めるときのことまで想定してスタートした方がいいというアドバイスもありました。最初にある程度の目標や期限を決め、子どもに約束させた上でやりとげさせているそうです。小さな目標をたくさん積み重ねて進んでいけば、途中でやめたという挫折感にはつながりにくいかもしれませんね。
『辞めるにしても、タイミングと理由をしっかりさせた方がいいと思う。うちは水泳は四泳法覚えたらよしとしていて、そこからは続けるのも辞めるのも本人の自由と言ってある。サッカーは、年中からはじめて4年まで続けたけど、本人がもうやりきったかなと思えたから親子とも心残りなく卒業できた』
『1年後にコース修了するとか期限が決まっている習いごとはいいかもね。そういう風に「ゴールが見えやすい」ものなら比較的頑張れそうだし、やりきった達成感やそれに伴う成功体験も積めると思う』
『子ども自身に「どうしたい?」と目標を決めさせて、それを目指して頑張ったことを褒めたら? 私の子どもも自信がない性格だったけど、「小さな目標達成を重ねたら?」とアドバイスをもらった。今は高校生で部活も忙しいけど、習字教室だけは頑張ってるよ』
『うちの子も辞めたがり体質。なので、習いごとについてはあらかじめルールを決めてます。スイミングはメドレーリレーまで合格したら卒業。もし子どもが自分から習いごとをはじめたいと言ったら、最初に「つらいから辞めるはナシだよ」と「辞めるなら先生に自分で説明する」ということを約束させます』
習いごとがすべてじゃない! ママが必死になりすぎないでという声も
トピックを立てたママは、このままだと子どもに諦めグセがついてしまうのではないかと悩んでいました。それに対してママたちが、さまざまな実体験を交えたアドバイスを寄せてくれました。
『学校にはちゃんと行けてるんだよね? 学校の勉強やクラブ活動、気に入らない行事を投げ出さずに頑張れてるなら、「なんでもすぐに投げ出す子」にはまだなっていないんじゃないかなと思う』
『社会に出た時の忍耐力って小学生で決まってしまうものなのかな? 中学や高校の部活、学校生活、勉強や受験など、他にも忍耐力がつきそうなことはこの先たくさん出てくるよね』
『子どもの習いごとなんて続かなくても気にすることない。 続いた子どもはたまたま自分の気持ちとマッチングする習いごとに出会えただけのことだと思う。仮に本人がやりたいって始めたにしても、10も20も選択肢がある中から選んだわけじゃないでしょ』
『私の弟も習いごとが続かないタイプだった。中学生でバスケ部に入り、私は「何でよりにもよってあんなに厳しいバスケ部に? どうせ続かない」と思ってたら3年間ずっと続けたんだよね。高校大学受験のときもすっごい頑張ってて「これがあの弟?」と思ったほど。こんなに変わる人もいるからまだまだどうなるか分からないと思う』
ママたちは、子どもの時期の習いごとが将来を決めるわけではないと励ましてくれました。すぐ辞めるタイプだった子どもでも、成長するにつれ本当にやりたいことを見つけて変わっていったというコメントも。子どもの頃の習いごとくらいでは、将来の人格形成に大きな影響はないと考えているママが多いようです。
親が焦ったり必死になりすぎたりすると、子どもも余計に辞めたくなってしまいそう。ゆったりした気持ちで応援してあげるくらいでいいのかもしれませんね。子どもの習いごとをこれからスタートするという人、辞めるタイミングを迷っているという人は、どうぞトピックに寄せられたアドバイスを参考にしてみてくださいね。
文・井伊テレ子 編集・山内ウェンディ
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