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「成績」「将来の目標」「親の考え方」が関連!子どもの自己肯定感を高めるために知っておきたいことは

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諸外国に比べて、日本の子どもたちが低いと言われる「自己肯定感」。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、韓国、日本の7カ国における満13~29歳の若者を対象とした内閣府の調査によると、「自分自身に満足している」「自分には長所がある」といった項目で、自分を肯定的に捉えている割合が最も低いのは日本の若者でした。自己肯定感が低いと、物事に意欲的に取り組めなかったり、やる気が出なかったり、将来への希望も持てなかったりするという結果も出ています。

東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は、そんな長年低いと指摘されている日本の子どもたちの「自己肯定感」に注目し、2015~2017年の3時点(2年間)において小学1年生から高校3年生の子どもたちを調査しました。その結果は親である私たちにとって興味深いものだったので、ぜひご紹介したいと思います。

子どもの自己肯定感の現状は?

小4生から高3生に、「自分の良いところが何かを言うことができる」かをたずねたところ、「言うことができる(とてもあてはまる+まああてはまる)」は55.3%、「できない(まったくあてはまらない+あまりあてはまらない)」は43.4%でした。

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どの学年も、半数以上が自分を肯定的に捉えることができていますが、自分の長所が言えない子も約4割いるということになります。

この調査で2015年・2016年・2017年の3時点の子どもを追跡した結果、自己肯定感をずっと維持している子どもは約3割にとどまり、約半数(48.7%)の子どもが「肯定→否定」「否定→肯定」と変化しているということが明らかに。子どもたちが「自己肯定感」を持ち続けることの難しさや、子どもたちが何らかのきっかけで自己肯定感を持ち、高めることができるということが示されています。年齢的に、自分自身を見つめ自分の中でもがく時期でもあります。自己肯定感を高めることができるのなら、どのようなことがきっかけとなるのでしょうか。

成績が上がった子は、自己肯定感が高まっている

「成績の変化」と「自己肯定感の変化」の関連についての結果を見てみましょう。2年の間に、成績が「ずっと上位」にいる子どもは、自己肯定の比率が最も高いことがわかります。また、成績が「下位→上位・中位」に上昇した子どもは、成績が「ずっと下位」の子どもに比べて、自己肯定の比率が高くなっていることもわかりました。

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同様に、2年の間に、勉強が「嫌い→好き」に変化した子は、勉強が「ずっと嫌い」の子どもに比べて、自己肯定感が高く、また、他の子どもに比べて「否定→肯定」へと肯定的に変化した比率(20.7%)も高い傾向があるのです。成績が上がること勉強が好きになることが自己肯定感にもつながるのですね。

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将来の目標が明確になった子は、自己肯定感が高まっている

また、「将来の目標の変化」と「自己肯定感の変化」の関連の調査結果では、将来の目標が「ずっと明確」である子どもが最も自己肯定の割合が高いこともわかりました。そして目標が「不明確→明確」になった子どもは、将来の目標が「ずっと不明確」の子どもに比べて、自己肯定感が「ずっと肯定」の比率や、「否定→肯定」へ肯定的に変化した比率が高いのです。

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今は職業体験などを行う中学校もありますが、親が自分の仕事をしている様子を伝えたり、仕事に関する本を読んだり、好きなことを探したりして、子どもが自分の将来について考えるきっかけや、経験の場などを作ることも大切なのですね。

人間関係も、子どもの自己肯定感と関連がある

また、周りの人たちとの関わりも自己肯定感に関係しているようです。「自分のクラスが好き」という子どもは自己肯定感が高く、自分のクラスが「嫌い→好き」に変わった子どもは、自分のクラスが「ずっと嫌い」の子どもに比べて、自己肯定感が「否定→肯定」へと肯定的に変化した比率が高いのです。

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また、親の考え方が子どもに影響していることがわかる結果も出ています。保護者が「努力すればたいていのことはできる」と感じているほど、子どもの自己肯定感が高いのです。親の子どもに対する意識や関わり方も関係しているのですね。子どもが自分自身を肯定的に受け入れるためにも、親が子どもの努力した姿勢を認めることが大切なようです。

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自己肯定感を高めるには、成績や将来の目標、周囲との関わりなども関連しているとは興味深い結果でした。また、親の考え方が子どもにも影響を与えているとのこと。私たち親の子どもへの声かけ一つで、子どもの自分を肯定する気持ちが育めるのなら、今日からでも心がけていきたいものですね。

<調査概要>

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文・山内ウェンディ 編集・木村亜希

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