神田うの:第8回 「ママ」という共通点だけで、みなさん仲間なんですよね
神田うのさんに結婚、夫婦、子育てについて、様々お聞きしてきたインタビューも今回が最終回です。ママになったことで、「世界が広がった」と語るうのさん。その中でも、子育てをきっかけに出会った「ママ友」という存在はかけがえのないものだと語ります。
うのさんにとって、子育て中の気分転換は何ですか?
例えば、娘の寝かしつけを終えた後に、「頑張った! 私は頑張った! 寝かしつけまで頑張った! ご褒美!」と思いながら、自分に対してささやかなご褒美としてお酒を楽しむことです。子育てって、頑張っていてもなかなか褒めてもらえないから、自分で自分を褒めるしかないんですよね。自分で自分を労わるってすごく大事だと思います。
あとはやはり、ママ友と集まって励まし合うことですね。
ママ友との励まし合い、それはとても良い時間ですね。
自分で褒めるだけじゃなくて、誰かに褒めてもらいたい時もあるじゃないですか。そういうときは、ママ友と会ってランチをしたり、時には一緒にお酒を楽しんだりします。
子育てという共通点があり同じ境遇なので、育児を頑張っている自分たちを褒め合って、励まし合えるんですよ。それができるのが、ママ友ですよね。
うのさんにとって、ママ友とはどんな存在ですか?
とても大きな存在です。ママになったことで仲良くなったお友だちもたくさんいるし、昔からのお友だちが同じタイミングでママになったという場合もあります。
子どもたち同士も仲良くなるので、家族や子どもたちと一緒に会える関係になれてすごく楽しいです。そうやって仲良くなると、これからも長く一緒にいられますよね。
ママ友という存在から、どんなパワーをもらいますか?
男の子のママたちが、走り回るお子さんたちを追いかけまわしてるのを見ていると、「こんなに頑張っているママがいるんだから私も頑張ろう!」というパワーをもらえます。3人、4人とお子さんがいるママ友を見ていると、「私は一人でも息切れしてるのに! ほんとにすごい!」と尊敬の気持ちでいっぱいになります。
私から見たら神のよう。もうね、敬います。ママ友が頑張ってる姿に励まされるし、すごく支えられますね。
ママになったことで出会えたご縁はたくさんありますか?
もちろんです。学校や習い事で出会ったママさんたちはそうですよね。子どもを産んでなかったら絶対に出会っていない方たちなんですけど、その出会いによって私の世界がぐんと広がったと感じています。
私が同行できなかった娘のイタリアへの演奏旅行のときも、主人は娘の髪を結えないので、一緒に行っているママたちが娘の髪の毛を結ってくれたりと、すごく助けてもらったんですよね。
子育てをしているママ同士だからこそやってくれるというか、「ママ」という共通点だけで、みなさん仲間。このインタビューを見てくださっている皆さんも、子育てをしている仲間ですよね。
ママになったことで、うのさんの世界には大きな変化があったのですね。
娘を産んだことで私の世界は本当に広がり、変化しました。反面、閉ざされた世界もあるけど、それは今の私には必要のないものなんだろうと思うんです。夜な夜な遊んでいた頃のことを時々恋しいと思う時もあるけど(笑)、今は子ども連れで行ける、できれば畳の個室があるお店の方が興味があるし、情報が入ってきます(笑)。
最後に、このインタビューをご覧の方へのメッセージをお願いします。
子育ては奇跡の連続だと思うんですよね。子どもが元気に成長して、昨日できなかったことができるようになるという奇跡を、毎日目の当たりにできるんですから。
でも、大変なことももちろんたくさんありますよね。若い頃から私を見てくれてる方からしたら「あの、うのちゃんが子育てしてるの?」と思うかもしれません。こんな私でも子育てを頑張れているんだから、それを励みにしてもらえたら嬉しいです。いろいろ言う人はいるかもしれないけど、言いたい人には言わせておけばいいし、他人に迷惑さえかけなければ、自分のスタイルで子育てしていいと思います。
子育てをする中で、親も成長すると思うんです。「生きる」ことは修業のようなもので、子育てを通じて多くのことを学んでいくんだけど、どうせ学ぶなら楽しく学ばなきゃ損。なので、楽しく自由に学んでいきましょう。
育児という素晴らしいことをしているわけだから自信を持って、周りの人たちと助け合いながら、時には傷を舐めあい、励まし合いながら頑張っていきましょうね。
取材、文・上原かほり 撮影:chiai
https://ameblo.jp/unokanda/
■神田うのオフィシャルインスタグラム
https://www.instagram.com/unokandaofficial/