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同じクラスに、足の不自由な子がいたら……親が感じた子どもたちの成長

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10月になれば幼稚園の願書提出の時期。来年度に幼稚園入園となるお子さんをお持ちのママは、今はどこか緊張して過ごしておられるのではないでしょうか?

ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。

『うちの子は来年度年少の予定ですが、軽い脳性麻痺があり、ひとりで歩くことは難しく手を繋がないとすぐに転んでしまいます。同じクラスになれば運動会やお遊戯会など、足を引っ張ってしまう可能性があります。周りからすれば、どう思いますか?』

ひとりで歩くことが難しいお子さんをお持ちのママさん。幼稚園に通うことが決まっているものの、ほかの子どもたちと仲良くやっていけるのか、特に運動会や発表会といったイベントで足を引っ張らないか、不安に思われているようです。

このママさんに、先輩ママさんたちのあたたかいコメントが寄せられていました。

もしわが子のクラスに、障害を持つ子がいたら?

『なんとも思わない。ママもマメにフォローするんでしょ? それなら大丈夫じゃない?』

『幼稚園が受け入れてるなら、なにも思わない。子どもたちは気にせず仲良くなるだろうし』

『園が歓迎しているならいいんじゃない。運動会やお遊戯会は配慮した役柄にしてもらえそう』

『偏見を持ったりいろいろ思うのは、嫌な親だけじゃないかな』

『むしろ身近にいろんな立場の人がいて、一緒に過ごすことで得ることのほうが大きいと思う』

コメントを寄せたほとんどの方が「気にならない」というご意見でした。いろんな立場の子どもたちと触れ合い、我が子もともに成長してほしい、そう願うママは多いのではないでしょうか。

障害を持つ子と過ごした子どもたちの体験談

障害を持つ子とともに過ごした子どもたちの体験談も寄せられています。子どもたちは園生活を通して、助け合いや思いやりの気持ちを学んでいったようです。

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『少人数の保育園だったけど、その子に補助の先生がついてたよ。
先生がいないときは、子どもたちが順番に手を繋いであげていて、そういう経験を通して人に対しての思いやりなんかを学んでいた感じだった。
だから同じ保育園の子どもたち、みんな今でも仲良いよ。
その子も頑張りやさんで、何にでも挑戦してたから、偉いなーって思ってた』

『娘のクラスにも少し足の不自由なお子さんがいます。体も小さいので、年中から入園したようです。
でもダンスも元気いっぱい踊っていました。クラスのお友だちが手を繋いだりして、助け合って遊んでいるようでした』

『うちの子の同級生にも足が不自由な子がいたけど、幼稚園時代は子どもたちは気にしている様子はなかったよ。
小学校に入ってリレーや長縄をやるようになると「あいつがいると負ける」って陰で文句言う子が数人出てくる。
そんなときは親や先生がフォローしていたからいじめには繋がらなかった』

『小学生だけど、子どものクラスにいたよ。
親御さんが、事前に同学年の保護者に説明をして
「ご迷惑をお掛けしますが、手助けが必要なときはどうかよろしくお願いします」と頭を下げてお願いしてた。
子どもたちにも、病気について・助けが必要なときを、紙芝居を作って分かりやすく説明してたよ。子どもたちは、学年の枠を超えて手助けしてる。
特定の子がお世話するってことはなかった。
運動会もリレーがあるけど、「遅いから!邪魔!」なんて雰囲気はゼロ。むしろ、大声援だったよ』

『息子は年長の運動会のとき、リレーでその子と同じチームになって、「どうしても勝てない」って悔しがってた。息子には「人一倍頑張って走れ」って声掛けてたな。その子にも、周回遅れでゴールしたアンカーの息子にも、みんなすごい大声援を送ってくれて、息子も頑張りを先生から誉められて嬉しそうだった』

障害を持つ子ども自身の体験談

投稿者さんと同じ環境にいたママさんからも、体験談が寄せられました。

『うちの子も脳性麻痺で左半身麻痺。
上の子たちが保育園だったから園長先生に、
「下の子は無理ですよね?」
と相談したら、
「大歓迎! 明日からでもいいくらいだから市役所で書類書いてきてー!」
で保育園入園。

障害児のいるクラスは年長でも複数担任がいたから、ほかの子たちの行動を妨げることはあまりなかったと思う。
地域にもよると思うけど。

まわりの保護者にどのように思われていたかはわからないけど、園児たちからは
「かわいい~」
と言われていた。
なぜかわいいのかはわからないけど、ありがたかったです』

『娘があなたのお子さんと似た感じのタイプの脳性麻痺で、2歳から2年半母子通園で療育に通い、療育施設の勧めで2年保育で幼稚園に入園し、現在小学1年生です。

娘の通っていた幼稚園は障害のある子もない子も共に過ごすということで有名な園だったので、ほかにも車椅子の子や多動(注意欠陥多動性障害 )の子、骨の病気で背が小さい子など、いろんな障害のある子を受け入れていました。保護者の方はみんな優しく、いつも温かく見守ってくださり本当にありがたかったです。通っていた幼稚園はリレーはありませんでした。発表会は先生が娘の腰を支えてくださり、踊りや劇や和太鼓をしました。ほかの子たちからの刺激はとてもすごくて、2年間で歩行がだいぶしっかりしたのと、会話も普通にできるようになりました。

入園前の不安な気持ちとてもわかります。園側が歓迎してくれたのなら大丈夫だと思いますよ! ちなみに普段、車椅子は使っていますか? 不安でしたら、リレーのとき、車椅子で自分もこぎつつ先生にも押してもらうというのもいいと思います!』

気にすることはない、しかしできればしてほしいこと

親も子どもも幼稚園の先生も、もちろんできる限りのことはしたいと思っているはず。しかしひとつ、周りの親からすれば、このような気持ちも表れるようです。

『最初に事情を説明していてくれたら特になにも思わない。説明がなかったら「大丈夫かな?」と心配しちゃう』

『一緒に成長できたら嬉しいし、応援したい。お手伝いもできることがあれば協力したいから、なにか困ったことがあればどんどん言ってほしい』

『私なら苦手なことや手助けしてほしいことは保護者会であらかじめ話してほしいかな。
手伝ってあげたい気持ちや助けたい気持ちがあっても、何をどうしてあげるのがいいのかわからないから』

そう、実はどう助けたらいいのか、助けるにもどの程度フォローしてあげたらいいのか、わからないときがあるのです。話してはいけないことなのかな、と遠慮する方もいるかもしれません。でも事前に話を聞いていれば、いざというときに協力してくれる方はきっとたくさんいらっしゃるはずです。

子どもたちも保護者にとっても、小さいときにみんなで過ごした園の思い出は、かけがえのない財産になります。投稿者のママさんが、春から親子で楽しく幼稚園に通えるよう、心から願っています。

文・しらたまよ イラスト・んぎまむ

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