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買ってでも飲ませたい? 母乳販売の感染症のリスク【朝ごふんコラム】

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「赤ちゃんが生まれても母乳がうまくでない」と悩むママ、いませんか? 母乳には赤ちゃんを守る免疫力があるといわれています。ただ、他人の母乳をあげる場合は感染症リスクもあるので気をつけたいところ。インターネット上で母乳を売買する「母乳販売」というものもありますが、厚生労働省から注意喚起がなされています。はたして実態はどうなのでしょうか? 小児科医で「子どもを事故から守るプロジェクト」代表の出口貴美子先生にお伺いしました。
出口小児科医院院長 小児科専門医 出口貴美子先生の紹介画像

我が子には母乳を飲ませたい。がんばってもでない場合は……

赤ちゃんが生まれたら自然に母乳が出るもの。そう思っていたのに、赤ちゃんがうまく飲めなかったり、思うように母乳がでなかったりすることがあります。
母乳をあげたいのにがんばってもでない。今はインターネット上で母乳を売っているところもあるし、他人の母乳を買ってでも飲ませてあげたほうがいいのかな、と思うこともあるかもしれません。
また、昔からの風習で近所の方や親せきからもらい乳をしている方もいそうですね。母乳が出ない場合、他人の母乳であっても、免疫力を高めるために我が子に与えたほうがいいのかについて、一緒に考えていきましょう。

赤ちゃんの免疫が高まり、ママの子宮の回復が早くなる

母乳には赤ちゃんの免疫力を高める物質がたくさんはいっています。また、ママも母乳をあげることで、産後の子宮の回復が早くなります。
ただ1つ心配なことは、他人の母乳をあげることには感染症のリスクがあるということ。ママ本人の母乳をあげる場合は、病歴や妊娠中の検査などで感染症リスクの有無がわかりますが、インターネット経由だとそこは判断できませんよね。では、実際にどんなリスクがあるのかみてみましょう。

HIVや成人T細胞白血病の感染リスクも……?

母乳による感染症リスクの1つとしてあげられるのがエイズウイルス。次に成人T細胞白血病です。お母さんが感染している場合、母乳を通して赤ちゃんに感染します。しかし、感染したからといって必ず発症するというものではありません。
さらに感染症のリスクだけではなく、搾乳方法や保管納品までの衛生管理などについても注意が必要です。

参考:厚生労働省 インターネット等で販売される母乳に関する注意

実母や産婦人科から母乳育児を勧められることも多数

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産婦人科によってはユニセフやWHOから母乳育児の指定を受けているところもあるでしょう。私は母乳を続けられるならそれでいいとは思います。おっぱいは初乳だけではなくずっと免疫の物質が含まれていますし、それを与えることができるのはおっぱいだけです。
母乳育児を続けたい場合、出る・出ないの知識や環境の問題、どうしたら続けられるかなどを事前に調べる必要があると思います。
ですが選択は人それぞれ。医学的には母乳がいいとされていますが、ミルクが悪いわけではないのです。何を大事にするのかはお母さんが決めればいいと思います。

「毎朝みんなでゴハンを食べながら、たった5分でも家族のコミュニケーションをとってほしい」という想いからはじまった『朝ごふん』プロジェクト。
このコラムは、忙しい朝でも親子で話せる子どもの安心・安全情報について紹介しています。
ほかにも、離乳食の冷凍保存・おじいちゃん、おばあちゃんの家の安全対策などの生活に役立つ記事は『朝ごふん』ページで読むことができます。ぜひご覧くださいね。

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