<自立しろ!若い夫婦と同居>変わらない夫「もう母には頼れない……!」【第8話まんが:娘の気持ち】
前回からの続き。私(マナミ)は夫のジュンと娘のユメ、息子のルイとの4人家族です。私は夫と子どもたちのことを心から愛し、家族のためならどんなことでも頑張れると思っていました。しかし夫の転職や奨学金の返済などで家計がピンチに陥り、当面実家にお世話になることにしたのです。母は家事の折半などを求めてきましたが、ジュンはもともと家事が苦手な人でした。ジュンの代わりに私が頑張れば問題ないと思っていたのに、母からは「一ヶ月以内に出て行け」と言われてしまいます。その口調は静かに怒っているようでした。母の言葉を受け、私たちは実家を出て行くことにしたのです。
私たち家族は小さなアパートに引っ越しました。とはいえ大型の家具は実家に引っ越すときにリサイクルショップに売ってしまっていたため、運んだのは必要最低限の荷物だけ。新しい家に引っ越してからのジュンとの日常は相変わらずでした。
ふと見るとルイが水性のクレヨンで床に激しく絵を描いていて……。子どもたちの相手をしながら慌ててその後始末をしていると、ひとりのんびりしているジュンに腹が立ってしまいます。自分のなかから感情があふれて爆発しました。
心の声を叫んだ後に私は気づきました。ジュンを変えるよりも、お母さんに負担を背負ってもらおうとしていた私の考えが甘かったのです。夫婦の問題なのに、親を巻き込んで現状維持をしようとしていただけで、本当の問題に目を向けていなかった……。
きっと私は心のどこかで「いざとなれば実家に頼ればいい」と思っていたのでしょう。親子であっても互いに自立していなければいけないと、母は常々言っていました。それなのに一方的に頼り切っていたのです。
そして実家を出てもジュンの態度が変わることはありませんでした。それを目の当たりにしたとき、ふと「もうお母さんに頼れない」という気持ちが湧き出てきたのです。一気にあふれて涙が止まらなくなってしまいました。私は目の前のジュンと向き合わずに、ジュンがすべきことを母に背負わせていただけだったのです。
でもこれで分かりました。私が一番向き合わないといけないのは、目の前の夫であるジュンでした。
ジュンはようやく事態の大きさに気が付き、少しずつですが改善しようと頑張ってくれています。あのとき実家を追い出されて良かったと思える日がくるように、これからはジュンと2人で力を合わせて頑張っていこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子