15~18歳、多感な子どもたちの子育てがこれほど大変とは。幼少期の育児とは違う悩みを持つママたち
『15~18歳のお子さんがいる方に質問です。今子育てをしていてツライことはありますか? 私は親になることがこれほどまでに大変なことだとは知りませんでした。日々親として修行だと思う毎日です』
多感な時期の子どもをもつ投稿者さん。いろいろなことが起こる時期だからこそ、きっと一生懸命、全力でお子さんと向き合ってきたのでしょう。しかし抱えている悩みは自分だけだろうかと不安に感じているのかもしれません。
寄せられた共感の声
『うちは毒親だから同じようにはなりたくないと必死で子育てをしてきた。でも時折子どもから全否定されることもあってかなりツライ。普通の親がわからないから、自分がおかしいのかなって悩むよ。今も高2の息子のことでメンタルがやられている』
『パートしながら家事も子育てもすべてやっているのに、悪いことはすべて私のせいにされる。必死なのに「お母さんは楽でいいよね」とか言われると、家族なんていらないしひとりに戻りたいと本気で思う。親に助けを求めても、自分たちの頃はもっと大変だったって言われるだけ』
弱音を吐けば「母親なのだから」と叱咤され、愚痴や相談には「自分たちの頃はもっと大変だった」と、こちらが手抜きをしているかのように言われてしまう。家族のため、子どものために頑張っているのに、このような仕打ちばかり受けていると、心がどんどんすり減ってしまいそうです。
加えて、多感な時期な子どもたちの子育てとなれば、それまで以上に何を考えているかわからないわが子との対峙が待ち構えています。思春期特有の不安定さや反抗期、将来への心配や不安など、すべてママひとりで受け止めていたら、突然心がポキっと折れてしまわないか心配になりそうです。
隣の芝生は青くない。内容は違えどしんどさを抱えるママたち
常々、よその家庭はうまくいっているように見えるのかもしれません。しかし表立って見えていないだけで、どこの家庭もさまざまな悩みやしんどさを抱えていることでしょう。多感な時期を迎える子どもたちがいる家庭の悩みやしんどさについて紹介します。
お金の問題で頭を抱えている
『お金・お金・お金……。お金が足りるかどうか、用意できるのか、とにかく不安だよ』
『17歳と19歳。大変なことといえば学費と交際費が高すぎることかな』
15~18歳ともなれば、高校生・大学生になる子も含まれるので、学費が死活問題になるケースも珍しくありません。大学受験ともなれば塾や予備校代、合格すれば入学金に高額な学費の支払いが。他にもお金が必要なことは山のようにあるので、お金の心配や不安で体調を崩すママがいてもおかしくないでしょう。
受験生の自覚がないわが子にイライラ
『高3になる息子は受験生なのにスマホばかり。「受験したい」とか「行きたい大学がある」っていうだけ。勉強するようにいうとうざがられるし、ほっとけば薄ら笑いされるし。何を考えているのかわからない』
『高3の長男は、夏休み中はゲーム三昧で昼夜逆転。働きたくないから大学に行くっていうのにまったく勉強しない。お金のことも何もかも、まじめに考えていないことにイライラする』
大学受験をすると言いながらまったく勉強しないわが子。この世代の子どもをもつママのお悩みとしてはよくあるのでしょうか。大学で学びたいことがあるわけではなく、働きたくないとかひとり暮らしがしたいなどといって大学受験しようとする……。受験生の自覚がない行動に親はモヤモヤしっぱなしになるようです。
心と体の問題・悩み
さまざまな事情により、学校へ行けなくなってしまうと、将来のことに不安を感じずにはいられなくなるものですよね。気にしてはいけない、子どもを焦らすような言動をしてはいけないとわかっていても、不安になるのは当然です。
『中3。病気がきっかけの不登校。学校へ行きたい気持ちはあるのに行けないことがしんどいらしい。高校はどうなるのだろう』
『うちの子も中学校は不登校で、進路がどうなるのか不安だった』
親も子も、なにが正解か不正解かわからないまま、ひたすら暗闇のなかで手探りをしていくのですから、心身ともにツライと感じることも出てきそうです。
虐げられるツラさに心が疲弊する
自分の世話や家のことはママがやって当然と思っていたり、親や家族に当たり散らしたりされることに疲弊しているママたち。
『自分は息子の召使いなのかなと思う。毎日毎日、ご飯に弁当、洗濯に仕事。ほしがるものは大抵高い。もう疲れた』
『親のアドバイスはまったく聞かないで、案の定失敗するの繰り返し。あと機嫌が悪いときに態度が悪い。これがわが子のしんどい所』
少しでも優しい言葉やねぎらいの言葉があれば、手伝ってくれれば心が折れそうになることもないのにと思いますよね。子どもたちのなかには、親は自分たちの世話をして当然と思いこんでいる子もいるようで、ママたちもツライところです。
あなたの悩みはどこかの誰かもきっと悩んでいる
子どもが成長すればするほど、家庭の事情や子どものプライベートな部分が関係する悩みも増えてくるものです。そうなるとなかなか誰にも相談したり吐き出したりできず、ママひとりで悩み続け、心が疲弊してしまうことも出てくるでしょう。
どうすれば苦しい心が救われるのか、考えてみてはいかがでしょう。心を救う手段は、抱えている問題が解決することだけではありません。誰かに聞いてもらったり共感してもらったりするだけで、心が軽くなることもきっとあるでしょう。
『何がツライのか、具体的に知りたい』
たとえばママスタコミュニティのような掲示板に、ツライ思いを今回のように吐き出してみてはいかがでしょう。このようなママの声が寄せられることもあります。顔が見えないからこそ話を聞ける、相談に乗れることもあるのではないでしょうか。つかの間の休息にしかならないかもしれませんが、あるとないのとでは大違いです。
誰かが抱えている悩みやしんどさは、少し形は違うかもしれないけれど、どこかの誰かも抱えている悩みやしんどさのはず。どうぞひとりで抱え込まず、誰かとつながることを試み続けてください。どこかの誰かもあなたを待っているかもしれませんよ。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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