<「減るナプキン」に隠された真実>反省!気づかなかった娘の成長!【第3話まんが:親友父の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。俺はコウスケ。娘が5才、息子が1才のときに妻が亡くなった。それからは必死で頑張り、子どもたちは元気に成長してくれた。しかし今日、小学6年生になった娘トモカのことで、思ってもみなかった連絡が学校から入ったのだ。
「生理になったので必要なものを揃えてください」と連絡がきた。そっか、そうだよな……。娘の成長のひとつをすっかり見落としていたこと、恥ずかしく思った。
妻が亡くなってから「子どもたちのため、これからは俺ひとりで頑張らないと!」と必死に育ててきた。だけど生理が来たことを相談できなかっただなんて……。トモカにツライ思いをさせてしまったことを反省した。
電話を終えた俺は仕事を早めに切り上げ、必要なものを揃えるために薬局へ走った。
しかし種類が多すぎて、何をどう買えばいいのかワカラナイ……! 昼用に夜用? それに長さ? 羽とは……? アタマのなかはチンプンカンプンだ。
「そうだ、店員さんに聞こう!」そう思ってレジへ向かうと、タイミング悪く男性の店員さんしかいなかった。「う~ん……」困った。
薬局の店員さんに相談するのを断念し、ひと通り買うことにした。「羽はないよりあった方がいいもんな……?」自分に言い聞かせるように買い物を終えた。
「ただいま」いつもより早く家に帰ると、トモカが出迎えてくれた。「パパ、早かったね?」息子のアオイはまだ野球から帰ってきていないようで……トモカと2人だ。ふと、妙な沈黙に包まれてしまった。
「トモカ……ごめん!」親として気づけなかったこと、寄り添えなかったことを謝った。
「もっと頼ってくれていいからな」そういって、俺はトモカのために買ってきた生理用品を渡した。保健の先生からは、今までトモカは友達のミナちゃんに生理用品をもらっていたと聞いている。申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちでいっぱいだ。ミナちゃんのお母さんには、これからお礼の連絡を入れたいと思っている。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子