ママたちが考える「働きたい会社」とは?ダントツで1位に上がった答えは?<ママのリアル調査>
ママになっても会社員として働きたいと考える人も増えているようです。しかし独身時代や子どもが生まれる前と同じように、時間も体力も目いっぱい使うような働き方は難しいもの。どんな働き方のできる会社が理想なのでしょうか……。
今回ママスタセレクトでは「ママになって働きたいと思える会社はどんなところですか?」というアンケートを実施。「給与はさほど高くないが、休みやすく融通がきく会社」「成果を求められるが、給与の高い会社」「働きたいと思っていない」「その他」の4つの選択肢を設定してママたちの本音を聞きました。
働きたくないと考えている人も1割弱
今回のアンケートに答えてくれたママは2,148人。そのうち「働きたくない」と考えている人は194人、全体の9%いました。
『子どもが小さいうちは一緒にいたいから』
『どうしても息子が学童はイヤと言う』
『子どもとの時間を大切にしたい。どんどん一緒に過ごせる時間は減っていくから』
働きたくないと考えるママたちのもっとも大きな理由は「子どもと一緒にいたいから」。たとえママ自身に働く意欲があっても、子どもがママと離れることを嫌がるケースもあるようです。子どもと密接に向き合えるのも今だけのこと、と割り切っている様子もうかがえます。
『他人と関わることが苦手だから、仕事が終わると気疲れしてる。家計のために働いてるけど、本音では働きたくない』
家計のために働かざるを得ない、という人も少なくないでしょう。「状況が許せば働きたくない……」と嘆く姿がみえてきます。
自宅でできる仕事や「会社」にはこだわらない働き方を希望する人も
「その他」を選んだママは全体の5%。そこにはこんな理由があるようです。
『家でできる仕事をします!』
『「会社」で働きたくない! 自分のやりたいことを自分のペースでやれる環境が一番だと思うから』
今回のアンケートは「どんな会社で働きたいか」を問うものでしたが、働き方も多様化しています。会社員にこだわらず、フリーランスで働きたい、と考える人もいるでしょう。感染症の影響で在宅ワークの選択も増えた今、自分の都合に合わせた働き方を目指す人はますます増えていくのかもしれません。
ガッツリ働きたいと考えるママは全体の5.6%
一方で「成果を求められるが、給与の高い会社」に票を投じたママも120人、5.6%存在します。納得のいくまで働き、その成果として十分な給与を得たいと考えているようです。
『給与が高いとモチベーションも上がる。子どもも手がかからない年齢なので、働いてしっかり給料が欲しい』
『限られた時間を有効に使って高い収入を得るのが理想』
「仕事にやりがいを求めたい」「ママだからといって第一線から外れたくない」という声も。自身のキャリアを積み上げたいと考える人もいるのでしょう。
さらには、
『給与さえよければ夫が専業主夫になって、自分が家庭を支えられるから』
という意見もありました。「女性が家庭を守り、男性が外で稼ぐ」という構図は今や昔。「ママが働いて稼ぎ、パパが家事育児を担う」という家庭もあるのではないでしょうか。
8割のママたちは「給与よりも働きやすさ」を重視したいと回答
今回のアンケートでもっとも多かった回答は「給与はさほど高くないが、休みやすく融通がきく会社」を選んだママたち。1,727人、80.4%とじつに8割を超えるママたちが、給与よりも働きやすさを重視したいと考えています。
『園や学校の行事や呼び出しで行かなければならない場合、融通がきく会社だと助かる』
『子どもが小さいので、急に熱が出てお迎えにいったりお休みをすることもある。融通がきくところがベスト』
ママたちが働くうえでもっとも気になるのは、子どもの預け先と“子ども都合”による急な休みが取れるかどうか、ということでしょう。とくに小さなお子さんを抱えるママたちは、子どもが“急に”体調を崩すのでは? という心配が常に頭の片隅にあるのではないでしょうか。そんなヒヤヒヤを抱えながら会社勤めをするとなると、やはり「融通のきく会社」を希望したいと考えるのも当然なのかもしれません。
なかには、
『仕事はしたいが、子どもが小さいあいだは家庭を優先したい』
『私の両親は共働きで給料も高かったけど、そのぶん一緒にいる時間が少なくて寂しい思いをしたから』
という意見も寄せられました。いずれも今は子どもとの生活を優先し、仕事は二の次・ほどほどに、と考えている様子がうかがえます。
「給与」と「働きやすさ」どちらも求められる社会になり得るか
『保育園児がいるので急な休みが取れない会社は厳しい。本当はバリバリ稼ぎたい』
『成果を求められるのも嬉しいけど、物理的に限界があるのも現実。本音は、高給で融通がきく会社がいい』
『給与が低いと大変。融通がきいてそこそこじゃないと働きたくない』
「給与」か「働きやすさ」かではなく、どちらも重視したい! と主張するママたちも少なくありませんでした。
「給与」も「働きやすさ」もどちらも求められる会社が増えるためには、社会全体の仕組みも変わっていく必要があるように感じます。
総回答数:2,148票
調査方法:インターネット
調査月:2023年2月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部