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「参観日タイム」や「離婚慰安休暇」も!?働くママに優しい会社の福利厚生や休暇制度に注目!【トゥモローゲート 西崎康平さん・第3回】

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前回からの続き。働くママたちのなかには、有給休暇を使って子どもの学校行事に参加する人もいます。そんなとき「勤務時間内に子どもの行事に行ける制度」があったら助かりますよね。「大阪で一番オモシロイ」会社を目指す、トゥモローゲート株式会社では、福利厚生が34項目、休暇制度は16項目もあるのです。代表取締役を務める西崎康平さんは「これらの制度を採り入れたら売り上げが大きく上がった」と語ります。いったいどんな制度を実施しているのでしょうか?
トゥモローゲート西崎さん_プロフィール画像

福利厚生34項目、休暇制度16項目、うらやましすぎるその中身は

――トゥモローゲート株式会社は、福利厚生や休暇制度がすごく手厚いそうですね。

西崎康平さん(以下、西崎さん):うちの会社は福利厚生が34項目、休暇制度が16項目あります。

出産お祝い金制度……出産お祝い金として、1人目5万円・2人目10万円・3人目50万円を支給します。
参観日タイム……勤務時間内に子どもの参観日や運動会などの行事に行ける制度
妊活タイム……不妊治療など妊活にあたって、勤務時間内で病院に行ける制度。
※上長への申告不要。男女共に利用可
短時間正社員制度……週休2~3日、月1など子育てや介護等と両立しながら正社員として働ける制度。
※個別事案に応じた働き方が可能

毎年社員がいろいろ提案してくれるんですよ。ほかにも、「事務所から3駅までの住居を借りた場合、家賃の25%を補助する住宅補助制度」や「5つ星ホテルに泊まる費用を会社が3割負担する5つ星ホテル手当」などもあります。

充実した様々な休暇制度

――「参観日タイム」や「妊活タイム」があるのは、働くママやパパ、これから親になる人はとても助かりますね。住宅補助制度や5つ星ホテルも活用したい……!

西崎さん:うちはパパ社員も多いので、子ども関係の福利厚生、休暇制度は充実していると思いますよ。休暇制度では「本人及び配偶者を含む1親等までの親族の誕生日には、1日特別休暇を取得できるファミリーバースデー休暇」などもあります。

――産休育休制度が最長10年というのもすごいですね。

西崎さん:産休は予定日の3ヵ月前から、育休は最長で10年間、女性でも男性でも取得可能です。ほかにも「X(旧Twitter)の投稿が1万リツイートされた場合、1日特別休暇を取得できるバズ休」や、「離婚による心の傷を癒す・手続きを行うことを目的に1日特別休暇をもらえる離婚慰安休暇」もありますよ。

――それはかなりユニークな休暇ですね! 社員のみなさんから一番反響が大きかったものはどれですか?

西崎さん:社員食堂ですね。「毎週月曜日は12:00からみんなでご飯を食べます」というもので、近くで食堂をやっているお母さんが会社にきてみんなのランチを用意してくれるんですよ。

もともと僕が行っていたお店なんですけど、すごくヘルシーでおいしかったんです。うちは若い社員も多いので、食生活が乱れている人も多くて。「うまいメシを食べて元気になったらもっと仕事を頑張れるんじゃないか」と思ったんです。またランチ会を通して社員同士のコミュニケーションも円滑になり、それがまた売り上げにつながるなと考えました。今、試験的に週1回やっているところです。

トゥモローゲート画像3

(写真/オフィスのBAR)

今後、これがどう結果につながってくるかはまだわかりませんが、社員は社内ミーティングも交えて無料でご飯を食べれるので喜んでいますね(笑)。あと「18:00以降、オフィスのBARにあるドリンク(ジュース、アルコールなど)を無料で飲めるフリードリンクバー」もやっていて、これもすごく好評です。

当初はオフィスを移転したばかりで会社にお金がなかったため、1杯150円くらいでやっていたんです。でも実際にやっていたら社内のコミュニケーションが円滑になって、会社の利益が大きく上がって。「無料にしたらもっと社内のコミュニケーションがよくなって、売上もあがるんじゃないか」と思ってやったら、本当にそうなりました。

コミュニケーションを取る大切さ

――考えようによっては、自主的に会議を開催していることにもなりますよね?

西崎さん:それはありますね。会議って、あまり堅苦しくする必要はないんですよガス抜きだったり、他部署の人とつながったりすることも大事だな、と。

そのなかで社員同士がコミュニケーションを取ることによって仕事の話も出てくるから、そこでいろんなアイデアが生まれることもあるんですよね。全部ひっくるめてコミュニケーションが大事だなと思っています。

――子どもがいると、なかなか外でワイワイやる機会は持てません。社内なら早めに切り上げて帰れそうだし、子どもをパパやおじいちゃん、おばあちゃんなどに預けられる日は、ママも息抜きに参加できるといいですね。

西崎さん:しっかり息抜きしてリフレッシュすることで、家庭にも仕事にもいい影響が出るはずです。今、うちの会社ではたくさんの福利厚生、休暇制度があります。これらはすべて社員からの提案で、やってみてよかったものを取り入れています。一見するとお金がかかっているように思われるかもしれませんが、実施することでそれ以上の利益が出ているので、会社にとってもメリットは大きいです。今後も、オモシロイ提案があれば、どんどん取り入れていく予定です。

【トゥモローゲート 西崎康平さん・第4回】へ続く。
取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko

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