受験生に大事な志望校選び。高校の体験入学で見るべき、隠れたポイントは?
高校を受験する子どもたちにとって学校選びは、受験勉強と同じくらい大切ではないでしょうか。志望校選びの助けとなるのが、体験入学や見学会です。高校のホームページには、体験入学の日時や内容などの案内を出す学校もあります。ママスタコミュニティには、中学3年生のお子さんをもつママから質問がありました。
『もうすぐ高校の体験入学があります。どんなところを見たらいいか、ポイントなどはありますか?』
筆者の息子も中学3年生。このところ毎日のように高校の「体験入学のご案内」を持ち帰ってきます。高校によって「体験入学」や「学校見学会」、「オープンスクール」など名称もさまざまな受験生向けの催し。行われる内容も学校案内のみの高校もあれば在校生とのミーティング、部活動や授業の見学ができる高校もあります。もう志望校を絞り込んでいるお子さんでも「学校を見ておきたい」と思うでしょうし、まだ決めていないお子さんなら「いくつかの高校に行って、見比べたい」と思うのではないでしょうか。
見るべきポイントは案外シンプル
ママたちから寄せられたアドバイスは、なるほどと納得するものから意外な盲点をついたものまでさまざまありました。
ポイント1.校舎内の様子
『トイレのきれいさや、教室の清潔感』
『校舎がデザイナーズっぽいつくりで、段差が多く歩きづらかった。参加していたほかの保護者や子どもたちも、つまずいていたよ。私も子どもも。うちの子は体験入学後に、志望校を変えたよ』
校舎内の清潔感だけではなく、歩きやすいかどうかもチェックしているママがいました。子どもがあまり気にしないような点も、ママならではの視点でカバーできることがあるのですね。
ポイント2.通学路や通学手段
『家から高校まで、自転車だと30分くらい。でも雨だったら、電車とバスを乗り継いで2〜3時間。行きたいと思えば、通えるんだけどね』
『通学手段と、かかる金額。雨の日や雪の日は、どうやって通学するか。最寄り駅から高校まで、徒歩でも苦にならない距離か』
『通学路チェック。昼間と夕方の通学路の雰囲気に、違いがあるかどうか。部活や行事で、暗くなってから通ることも考えてみる』
入学したら3年間、この高校で学校生活を送るようになります。通学にかかる時間や通学路の様子なども含めて、わが子に合う高校か、よく見極める必要がありますよね。
在校生や先生から受ける印象
『生徒の質かな。たとえば、あいさつができるか』
『在校生がハキハキとあいさつをしてくれて、気持ちがよかった。スポーツの強豪校だけど、うちの娘はその高校に入ったよ』
『説明会で話をする教員の人柄。こういう場で話をする先生は、学校を代表する人。だからその高校を表すような雰囲気があると思う』
『授業を見学できるなら、廊下からでも見られるといい。生き生きしているか、寝ている子がいるかも見る』
『フィーリングって大事だよね。娘も息子も見学から帰ってきて、本人が「ここは違うな」って言った学校があった。本人が感じたことって、大事だと思う』
どんなに校舎内の雰囲気や制服に惹かれても「この高校に通いたい」と子ども自身が思えるか否かは、実際に体験してわかることもありそうです。ママや当のお子さんが感じたことは、高校選びで大切にしていきたいですね。
見学会以外でも、できれば参加しておきたい行事
あるママからは「高校側が開く会だけではわからない。校舎内の清潔さなんて、当日だけでも飾れる」との意見もありました。たしかに1回の見学だけでは、心配なこともあるかもしれません。高校生のお子さんをもつママからは、こんなコメントも寄せられました。
『できれば体育祭や学園祭にも行けるといい。高校の雰囲気がよりわかるよ。長女の学校は学園祭で親たちが来ていても、ジロジロ見るだけであいさつもしない。自分たちだけが楽しんでいる感じ。次女の学校は通りすがりでもニッコリして、きちんとあいさつしてくれる。気持ちがいいよ。学校によって、雰囲気が違うものだよ』
見学会や体験入学ではない学校行事も、その高校らしさを感じられるいい機会かもしれませんね。地域や高校によって公開される行事はさまざま。筆者宅の近所には、学校の特色を表す科目の公開授業や、部活動体験ができる高校もあります。「よりその高校らしさがわかるから、受験生に人気がある」と聞きましたよ。
お子さんにとって将来を考え、多感な時期を過ごす3年間の高校生活。どんな友人と出会い、どんな経験ができるかは学校によって違うでしょう。体験入学や体育祭などの行事を見学して、学力や偏差値だけでははかれない何かも得られるといいですね。
文・間宮陽子 編集・藤まゆ花 イラスト・Ponko
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