<女友達はいらない>「男の子といるほうがラク」お友達は異性だけってあり……?【後編】
グループ内のケンカで、せっかくできた女の子の友だちを失ってしまった娘。元気を失い私はとても心配ではありましたが、親が仲直りさせることはできないし、これ以上追い詰めてはいけないと様子をみることにしました。
私が「Cくんたちと遊ぶの楽しい?」とそれとなく聞き返すと、娘は少しばつが悪そうな顔をしながらも気持ちを話してくれました。
「女の子よりも私は男の子といるほうがラクみたい」
どうやら、女の子と友だち付き合いができるようになったことは最初は嬉しかったけれど、遊びはもちろん、移動教室やトイレなども常に一緒でなくてはならなかったり、ときには悪口を聞かされてしまったり……。楽しいことばかりではなかったようでした。
「女の子といること」が自然なことだと娘も思い込んでいて、同性の友だちに憧れていたけれど、男の子の方が誰と遊ぼうがどこへ行こうが干渉もなく、ケンカをしてもその日だけのこと。そんなサッパリした関係が娘の性には合っていることを自身で認識したらしく、また男の子と遊ぶ生活に戻ったのだそうです。
たしかに、以前、娘がAちゃんから旅行のお土産をもらったときに嬉しそうにはしつつも「私もお出かけしたら、AちゃんとBちゃんに”だけ”お土産買ってこないといけないんだ」と少し困惑したように言っていたこともありました。女の子グループの仲良しな感じは嬉しかったけれど、同時に束縛されることの息苦しさも感じていたようでした。
もちろん、女の子の友だちだって、そんな大変なことばかりじゃない。だから同性の友だちを作ることを決して諦めて欲しくはありません。
けれどスッキリ晴れ晴れとした笑顔で楽しげに学校の様子を話す娘を見ていたら、今はこれでいいのだと思えました。
短かったとはいえ、一度は同性の友だちができたのです。この経験を活かしてきっとまたいずれ、相性がいい子が現れるだろうと思うので、私も焦らず見守ることにします。
原案・ママスタコミュニティ 作画・Ponko