子どものためにピアノを買うなら、電子ピアノ?それともアップライトピアノ?ママたちが選んだそれぞれの理由とは
お子さんにピアノを習わせているママやこれから習わせようと考えているママのなかには、どのようなピアノを購入すればよいか迷う人もいるでしょう。比較的安価な電子ピアノが良いのか、それとも一生ものともいえるアップライトピアノを選ぶのか……。
価格帯でみると、メーカーによって違いがあるものの電子ピアノは5万円台から、アップライトピアノは新品で50万円台から、中古で20万円台からと価格に大きく開きがあります。
ママスタコミュニティにピアノを購入する際のアドバイスが欲しい! との投稿がありました。
『現在、年中の娘です。年少からグループレッスンでピアノを習っています。現在はピアノ教室からのご好意でお借りしているキーボードで練習しています。今から購入するのであれば、電子ピアノかアップライトピアノどちらが良いでしょうか? 娘はピアノ大好きだと言って日頃から弾いていますが、他にも習い事をしておりピアノを続けるかどうかはわかりません。もしやめちゃったらアップライト買ったらもったいないかな? と考えてしまいます』
ママたちが実際に選んだピアノ。その理由は?
実際にピアノを購入したママたちから回答が寄せられました。
本格的にやらない、続けないなら電子ピアノで十分というママたち
『辞めちゃいそうなら電子ピアノでいいんじゃない?』
『先生にはアップライトすすめられたけど、調律が面倒なのと、バレエを週3日熱心にやっていて、ピアノはいつまで続けるかわからないので電子ピアノにした』
『電子ピアノ買った。練習しないし4年でやめたから充分だった』
『電子ピアノ、有名ブランドの15万円くらいのやつがセールで11万円。鍵盤もけっこうずっしり感あって、本人が先生の家のピアノに似ているって言っていた。アップライトは高いから買うつもり元々なかったよ。音大行かせるつもりは全くなくてお遊び程度に思っていたし、辞めたくなったらすぐ辞めればいいと思っていたからね』
『続くかどうか分からないからうちは電子ピアノ。それでも20万もした。特に弊害はないよ。音大行くなら別だけど』
子どもがピアノの習い事を長く続けるかどうかわからないなら、電子ピアノで十分と考えるママが少なくないようです。音楽大学を目指すなど本格的なレッスンを受けるのなら、アップライトピアノを勧めています。ただアップライトピアノは調律が必要です。調律の頻度は最低でも年に1回、買ってから2年くらいまでは年に数回とされています。調律師の手配が面倒、調律の費用は負担したくない、という場合は、購入代金だけで済む電子ピアノを選んだほうがいいかもしれません。
どうせ買うならアップライトピアノがおススメ!というママも
『アップライトがいいと思います。自分で表現できるのと、生のピアノの音は飽きがこないから触っていて心地いいです。電子ピアノも性能は上がっていますが、自分が鳴らしていることを実感できるのはアップライトピアノだと思います』
『娘さんにピアノをずっと続けて欲しいと思っているなら、アップライトを買うのがおすすめ。スイッチを入れないと鳴らない電子ピアノよりも、触るといつでも音が出るアップライト、子どもの弾く頻度は違ってきますよ。うちはアップライトの蓋を夜以外開けていたので、練習以外の時も子どもがきまぐれに音を鳴らして遊んでいました』
『もしやめちゃったら投稿者さんが弾けばいいだけ。私は娘が習い始めたと同時に自分も習い始めて少し弾けるようになったよ。今、娘は大学生でピアノ習っていないけれど私は続けて楽しんでいます』
『木製鍵盤の電子ピアノを使っていますが、20万円ぐらいしたので、先生に「だったら中古のアップライト買えたのに」と言われました。先生はやっぱり本物の方がいいとのこと』
『アップライトは正しいタッチでないといい音がでないから上達する。発表会で聞くと、普段電子ピアノで弾いている子はすぐ分かりますよ』
せっかく購入するならアップライトピアノを! というママの声も寄せられています。アップライトピアノは価格が高いというイメージがありますが、中古のアップライトピアノとさほど変わらないという意見もありました。メーカーによって価格の幅も違いますから、購入前にじっくり調べてみてはいかがでしょうか。
電子ピアノからアップライトピアノに買い替えた人も
ママたちの投稿の中には「電子ピアノを購入後、アップライトピアノを買い替えた」という経験談もありました。
『年少から電子ピアノを使わせていたが、小学校に上がってコンクールに出たいって言いだして、アップライトに買い換えた。アップライトになってから練習量も増えてやる気もすごいしでめちゃくちゃ上達したよ。6年生だけど今も毎日2時間弾いている。買ってあげてよかったと思っている』
『うちもさんざん勧められたけど幼稚園~小2まで電子ピアノ。ピアノを辞める選択が子どもにはなさそうだったから、アップライトに買い替えた』
『環境や経済面に問題がないのであればアップライトを購入してあげてほしいです。うちは途中で電子に限界を感じて買い換えました』
『家に電子ピアノしかない時にコンクール出たいと言い出して、レッスン室借りて練習していたよ。そのあと結局アップライト買った』
コンクールを目指すお子さんや練習時間が長く本格的に続けたいというお子さんは、電子ピアノでは物足りなくなることもあるようです。電子ピアノとアップライトピアノでは弾く時のタッチが違うと感じる人もいます。コンクールや発表会でグランドピアノを使用することを考えると、グランドピアノに近いタッチのアップライトピアノで練習を重ねることも必要なのかもしれません。
防音対策は必須。騒音トラブルを避けるためには
ピアノに限らず、自宅での楽器練習で気を付けたいことのひとつに音漏れ対策があります。
『防音室完備できないならヘッドフォンできる電子にかぎる。騒音トラブルになるよ。ピアノは防音室かヘッドフォンないとダメ』
『アップライトピアノに消音ユニットをつけている。消音ユニットはタッチ感も全く変わらないし、打鍵音はするけど周囲には全く音漏れしないですよ。ヘッドフォンから聞こえる音もなかなかいいです。マンションの規約で夜19時までしか弾けないところだけど、消音ユニットで21時くらいまで練習して、10年以上一度もクレーム来たことない。隣の部屋にいても、ほぼわからないくらい』
音漏れ対策としては電子ピアノを購入してヘッドフォンをして練習する方法があります。アップライトピアノの場合は、消音機能を追加することができます。音漏れ対策をすることで楽器を演奏する側も心置きなく練習に専念できるでしょう。いずれにしても、周りの環境に配慮しながら練習をしたいものですね。
購入の際には自分でピアノに触れて音色を確かめてから
ピアノの購入は電子ピアノであれ、アップライトピアノであれ高価な買い物には違いないでしょう。習っている先生や楽器店の専門家にも相談しながら慎重に選びたいですね。同じアップライトピアノでも、メーカーによって音色や響き方が違うことがあります。購入の際にはインターネットやカタログで調べるだけでなく、実際に楽器店に足を運んでピアノに触れてから決めたほうがよさそうです。好みの音が出せるピアノ、気に入ったピアノに出会えればお子さんのやる気もますますアップするのではないでしょうか。
文・すずらん 編集・しのむ イラスト・Ponko
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