子どもたちに”新型コロナウイルスとは”をわかりやすく伝える絵本動画が公開中
新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、赤ちゃんから大人まで、すべての人たちの生活が変わってしまいましたね。大人の話を聞いても理解できない幼い子どもたちに「なぜ外で遊ぶことができないのか」「なぜ公園のすべり台で遊ぶことができないのか」をわかりやすく説明するのは難しいでしょう。
厚生労働省は、幼い子どもたちにも新型コロナウイルスのことを理解できるような内容の”絵本動画”を作成しました。女優・のんさんの優しい語りで、安心して見られる動画ですよ。
子どもたち向けの絵本動画『しんがたコロナってなんだろな』『きみだからできること』語り・のんさん
厚生労働省が作成した『しんがたコロナウイルスってなんだろな』、『きみだからできること』は2本の絵本動画で1つの作品になっており、新型コロナウイルスについてわかりやすく子どもたちに伝えてくれています。動画のなかで絵本を読んでくれるのはNHKの朝の連続テレビ小説で主役を務めたこともある女優の、のんさんです。
『しんがたコロナってなんだろな』子どもたちにわかりやすい説明が
のんさんの優しく、聞きやすい声が紡ぎだす『しんがたコロナウイルスってなんだろな』は、ピアノのリズムにのって、ゆったりと語られていきます。
『しんがたコロナって、なんだろな こわいまじょかな へんなくるまかな いやいや そうじゃあないんだな』
動画には、ひらがなとカタカナの字幕が表示されます。
『ひとのからだにわるさをはたらく めにみえないほどのちいさなやつら!』
『しんがたコロナがからだにはいると ねつがでたりせきがでたり ねこんじゃったりするんだな』
『それならへいき! おくすりのめばだいじょうぶ! とおもったかな? そうかんたんには いかないんだな』
まるでご家庭で交わされる子どもと大人のやりとりのように、語られていきます。
『”しんがた”っていうのは あたらしいっていみ つまりしんがたコロナは あたらしくみつかったばかり だから どんなおくすりがきくのか まだよくわかっていないんだ』
新型コロナウイルスについてわかりやすく伝えていながら、いたずらに子どもたちの恐怖をあおるふうでもありません。
『もしこいつらが からだにはいってしまったら しぜんになおるまで じーっと ずーっと ねてなきゃいけない』
『おとしよりや びょうきのひとにうつると もっとたいへん せきやねつがひどくなって いのちだってあぶないんだな』
「いのちがあぶない」という言葉が出てきたすぐあとには、子どもを安心させる言葉が続きます。
『なんだかこわくなってきた? でも しんぱいはいらないよ たいせつなのは みっつのやくそく!』
次の動画『きみだからできること』では、引き続き軽快なピアノのリズムをバックに、のんさんによって優しく、かつ力強い口調で”みっつのやくそく”が語られます。
『きみだからできること』で子どもたちに”3つの約束”を伝えよう
『きみだからできること』
『しんがたコロナからじぶんをまもるために たいせつなのは3つのやくそくなんだ ひとつずつ みていこう!』
ここから”3密”について子どもたちにわかりやすく伝えてくれる文章が続きます。
『ひとつめ! てあらい わすれずに』
『そとからかえってきたら トイレにいったら ごはんができたら かならずせっけんでてをあらおう!』
『たっぷり30びょうあらえば ばっちり! 「ハッピーバースデー」をうたえば 30びょうなんてすぐすぎるよ』
手を洗うタイミング、手洗いの時間の長さについても、子どもの目線で具体的に伝えてくれています。
『ふたつめ! ひとがたくさんいるところにいかない!』
『しんがたコロナは ひとのからだのなかがすき ひとがおおぜいいるところには しんがたコロナもあつまっている』
『いま ほいくえんやようちえん がっこうがおやすみなのも そのためなんだ』
なぜ子どもたちが保育園や幼稚園、学校に行くことができないのか。その理由が語られます。続いて子どもたちが自分で自分の身を守るための方法を教えてくれます。
『そとにいったとき もしまわりに せきやくしゃみをしているひとがいたら そっと いっぽだけ はなれてね』
そっと、いっぽだけ。走って逃げたりする必要はない、と相手のことも気遣った対応がつづられていました。
『みっつめ! いつもどおりにきそくただしく よくたべよくねてよくあそぶ!』
『みんなのこころとからだがげんきなら しんがたコロナにまけたりはしないからね』
子どもたちの心身を健康に保つためのポイントもありました。健康の基本は大人も子どもも同じですね。
『どうかな? もうしんがたコロナがどんなやつかわかったんじゃない?』
『しんがたコロナにまけないための みっつのやくそくは どれもかんたん』
『みんななら かならずできる』
子どもたちが自分から”みっつのやくそく”を守れるように、語りかけがされていますね。動画の最後は子どもたちに世界の大人たちが新型コロナウイルス感染拡大を防止するために努力を続けていることが伝えられます。
『いま せかいじゅうのおとなたちが いそいでおくすりをつくっている だからみんなは しんぱいいらないよ』
外出自粛が続く子どもたちへの熱いメッセージもありました。
『おうちにいることがふえたなら おかあさんおとうさんを おてつだいしてみよう どんなことができそうかな?』
『でももし ふあんなきもちになったら えんりょせずおとなにはなしてね きもちはがまんしなくていいんだよ』
『いつもどおりに のびのびあそべるひは かならずくるよ それまで みっつのやくそくをわすれずにね』
絵本を読み聞かせてくれたのんさんも「みんな、一緒にがんばろうね!」と子どもたちへのメッセージをおくってくれました。
子どもにわかりやすい言葉で伝えるのは難しい。親子で一緒に絵本動画を見よう
親として子どもを守るために、毎日のように新型コロナウイルスについて話しているご家庭は少なくないでしょう。ただ絵本だからこそ文字や言葉をあまり理解できない子どもにも伝わることがあるかもしれません。動画という方法だからこそわかりやすく伝えられることもあるかもしれません。
親と一緒に見る動画だからこそ、子どもたちも安心して新型コロナウイルスのことを考えられるのではないでしょうか。子どもたちがリラックスしているタイミングで、ぜひ親子で一緒に『しんがたコロナウイルスってなんだろな』、『きみだからできること』の2本の動画を見てみてくださいね。
文・しのむ 編集・しらたまよ