田舎の悪しき風習?女は手伝い、男は何もしない義実家を当たり前だと思っていたけれど……
今まで当たり前だと思っていた日常が、突然「それは違う」と否定されてしまうと、驚きと戸惑いを感じてしまう人も少なくないでしょう。ある投稿者は、都会からきた従兄弟の奥さんの一言でいつもの日常に疑問を抱いたそうです。一体投稿者に何があったのでしょうか?
「女は手伝い、男は何もしない」当たり前だと思っていたけれど……
『親戚の集まりで子どもも女の子は手伝い、男の子は何もしない田舎の義実家なんだけど、なんでも都会から来た従兄弟の嫁が「おかしい!」って言いだして姑たちとバトってる。この辺じゃ普通なんだけどみんなからみておかしい?』
小さい頃から女の子がお手伝いをして男の子は何もしないという環境にいると、何度かは疑問に思ったとしても「こういうものなんだな」となんとなく認めてしまうのかもしれません。しかし、都会から新しい人がやってきたことで、もしかしたらおかしいことなのではないかと考え始めたそうです。ママスタコミュニティにはさまざまなコメントがあるのでまとめていきたいと思います。
田舎の悪しき風習!「おかしい」という意見
『おかしい。女子どもは働いて男は何もしないってことに何の意味とメリットがあるの? 実家ならその家出身の人間が動くのが普通なのに。嫁や娘婿や子どもが動いて当然みたいな考えって間違ってるよ。投稿者は昔の育児法で子ども育ててる? もちろん昔の育児が間違っててもおかしいと思わないで実践してるってことになるよ?』
『うん、おかしい。従兄弟の嫁が正しい。いつまでも田舎の考えだと将来苦労するのは男の子たちだよ』
各家庭内で役割分担のルールは違うものですが、投稿者は「このへんじゃ普通のこと」と言っていることからして、女の子だけがお手伝いをするという習慣は地域性によるものなのかもしれません。そのため、全国的にみると「おかしい」という声が上がるようです。
同じような経験をしたという声も
『そういう地方出身だからわかるわ。私はそれが嫌で早く家を出たけどね。
平成も終わろうとしてるのに、おかしいよね』
『私もこういうの嫌で田舎から越したよ。いまだに女の子が大学進学するとあそこの家はスゴい、金持ちって、扱い。男の不倫は甲斐性みたいなのもある。田舎やばい』
『県外に嫁いで初めて知るよね。私もそうだわ。田舎に残った人たちは、そこしか知らないから仕方ないのかなとも思う。そして、それが当たり前で育ってきたんだろうし』
同じような風習がある地域で育ったという声もありました。地域を出て新しい場所で暮らし始めて、世間とのズレを痛感したようです。
女しかお手伝いしない風習どう思う?
投稿者の従兄弟のお嫁さんは、都会から投稿者の地域に来たために比べる対象があり、「これは間違っている」と声を上げました。みなさんはこの従兄弟のお嫁さんの行動をどう思いますか?
「郷に入ったら郷に従え」派の意見
『私もそういう田舎で育った。優しい従兄弟が私にお茶淹れてくれただけで、「女が男にお茶淹れさせて何してる!!」って怒られた。腹は立つよね! まーでも郷に入ったら郷に従えって言葉もあるし、そのときだけなんだから上手く立ち回ればいいのに強気な嫁だな……とは思う』
地域には地域の風習があるのだから、無理に波風立てる必要はないのではないかという意見があがりました。次は新しい風を吹き込むお嫁さんを応援する派の意見をみていきましょう!
「新しい風を吹き込むお嫁さんを応援する」派の意見
『女は男に酒を注ぐもんだって義父に言われて3歳の娘がやらされそうになったから、酒瓶で頭割るけどいい? って笑顔で聞いてやめさせたわ。ほんと田舎気持ち悪い』
『結婚当初の旦那実家もそんな感じだったよ。でも、私が全然動かないから旦那が代わりに動くようになったら、次第に旦那兄弟の息子たちが動くようになり、今じゃ旦那兄弟も動くようになった。嫁一同は、暖かいリビングで机の用意や皿だし程度のことしかしない。男共は寒いキッチンで料理したり洗い物したりしてくれる。ここまで来るのに20年近くかかったけどね』
投稿者の従兄弟のお嫁さんは現状を変えたかったから立ち上がったのかもしれません。投稿者も少なからず今までの風習に疑問をもったのであれば、同調してみてもいいのかもしれませんね。
風習は残っていても時代は変わる
『祖母の家に行くとそうだったなぁ、私はおばさんを手伝いたかったから良かったんだけど、それが当然というのなら共働きさせないくらいの甲斐性が欲しいよね。時代は変わってる』
時代はどんどんと変化します。狭い世界で見ていると当たり前のことも、一歩外に出てみると時代錯誤なこともあるかもしれません。せっかく新しい風を吹き込む人がやってきてくれたのだから、今まで通りに過ごすことも、悪しき風習を変えていくことも当人の心持ち次第なのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・横内みか イラスト・Ponko