「どうして人を殴ってはいけないの?」子どもが納得できる理想的な親の回答とは
赤ちゃんは産まれてから日々身体で触れたもの、耳で聞いたものなどから自分が産まれた”世界”のことを学んでいきますね。赤ちゃんが成長し、言葉を覚え、大人とコミュニケーションが取れるような年齢になったとき、子どもながらに感じた疑問を大人にぶつけてくることがあります。そのとき、大人として、子どもの親として理想的な回答が果たしてできるでしょうか?
『子どもに「どうして人を殴っちゃダメなの?」と言われたら、どう答える?』
「どうして人を殴っちゃダメ?」子どもに質問してみる!
『「殴ったら相手はどうなる? 自分はどう思う?」って質問返しするかな。その答えを聞いてから話をする』
『とりあえず「あなたは殴られて嬉しい?」って聞き返してみる』
『「じゃあ想像してみて! 人を殴ったらどうなる?」って聞いてみる』
「どうして人を殴ってはいけないの?」と、もし子どもに聞かれたら「人を殴ったらどうなると思うか」を子どもに質問してみる、とママたちからは回答がありました。親がただ教えるのではなく子ども自身に考えさせよう、ということですね。ひとつの行動が自分と周囲の人たちにどのような影響を与えるのか、子どもなりに考えてくれる機会になりそうです。
子どもと一緒に考える!相手の気持ちを順序立てて話してみる
『「じゃあ、あなたが殴られたらどう思う? 痛いし嫌だよね? 人が嫌な気持ちになったりケガするような事はしてはいけないよ」と言う』
”自分が殴られたらどう感じるのか”について子どもと一緒に考える、というママがいました。他人の痛みを理解することは子どもには難しいかもしれませんが、”自分”に置き換えてみると考えやすいのかもしれません。
『「自分は人から殴られたら良い気持ち? 楽しい? 嬉しい? 嫌だよね? じゃぁどうするのがいい?」って感じかな』
子どもと”殴る”という行動の結果について順序立てて考えてあげる、というママがいました。子ども自身の体験に置き換えるという考え方をするママは少なくないようです。”殴られる”→”痛い・嫌だ”という結末を想像させてあげることがひとつ有効な方法といえそうです。
『怪我や命や関わってきた親族や友達の存在について話したりするかなぁ。まだ分からないような年頃の子なら、「もし誰でも殴っていいなら、私があなたのこと殴ってもいいの? きっととっても痛いし、怪我したら病院で怖い思いをするんじゃないの?」みたいに本人が関わってくる形で話してみるかなぁ』
”殴る”という行動をきっかけに命の大切さを説く、というママもいました。子どもの年齢によってより分かりやすい話し方をする、とのことです。おそらく子どもが殴ることをイメージする対象は家族や親戚ではない、まったくの他人でしょう。ただし、被害者となりうるのは他人だけとは限りません。家族で例えるのもわかりやすいでしょう。
子ども同士のケンカはひとつの経験。殴ることを解決手段にしてはいけない
まだ産まれて数年しか経っていない子どもたちは、自分の行動が周囲の人々にどのような影響を及ぼすのか想像ができないこともあります。自分がふるう腕の威力がどのくらいの強さで相手に痛みを与えるのかも想像できないでしょう。特に男の子同士のケンカの場合は、反撃することもあるかもしれません。「やられっぱなしでは舐められてしまう」と本人が感じることがあるからです。
もちろん子ども同士のケンカには、子どもが学べることがあります。たとえば、やりすぎてはいけないこと、力を使って相手を痛めつけずとも話し合えるチャンスがあること、殴ったり殴られたりしたらお互いに痛いおもいをすることなどです。ただやりすぎは禁物。
親としては、「どうして人を殴ってはいけないの?」と聞かれたとき、「自分がされて嫌だと感じることはしてはいけない。人を傷つけてはいけない」と教えると同時に「相手を痛めつけて問題を解決してはいけない」「少なくとも先に手を出してはいけないよ」とも教えておきたいですね。
文・しのむ 編集・しらたまよ
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