「切迫早産」気味で寝たきりに。荒んだ私を救ってくれた一言
妊娠しても旅行にいったり、毎日散歩にいったり、夫と二人でおでかけしたり、仕事もバリバリ続けていける。
そんな風に思っていました。なので、つわりも「あと少し我慢すれば元気に過ごせる」と思って耐えていたのです。
でも、待っていたのは安定期からの「寝たきり」。
私の場合は「切迫気味」程度でしたので自宅安静にとどまりましたが(状況が変われば都市部の病院に転院という状態でした)、それでもお医者さんからは「家事もできるだけせずに横になっていること」と指示をされました。
映画をみたり本を読んだりするのもすぐに飽きるし、昼間のテレビは芸能人のうわさ話ばかり……
朝早く起きてごみを出して仕事に行き、帰宅したら夕飯を作ってくれる夫に対して私はただ横になっているだけ。
仕方ないことなのはわかってるのに、罪悪感だけが募りました。
いつのまにか「働けもしない毎日寝てるだけの私になんの存在価値があるのだろうか」と考えるように……。
そんな中友人とのLINEのトークルームでは、皆仕事をして美味しいものを食べたり、お出かけしたり……。
いつもなら何も気にならない事が妬ましくて、羨ましくて本当に暗い気持ちに包まれてしまいました。
友人の一人がくれたこのメッセージは私の荒んでいた心を洗い流してくれたのです。
今切迫早産で寝たきりになって落ち込んでいるお母さんたちにも友人の言葉を送りたいです。
切迫早産で寝たきりってとても辛い、体は元気なのに動けないから。元気だからできることはあるのに、それもできずにただ天井を見ているしかないから。
でも、落ち込まないでほしいです。あなたたちは今ものすごい大切な仕事を担っています。
何よりも尊い命を作り出す大きな仕事です。
文、イラスト・藤森スズメ