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育児の支えになったママ友たちとの出会い。きっかけは、妊娠中に作ったSNSアカウントでした

“ママ友”という言葉に、みなさんはどんなイメージを持っていますか?
筆者はいよいよママになるというとき、噂でしか聞いたことのないママ友の作り方や付き合い方のことを考えて悩んだことがあります。
“ママ友“という言葉には、ハブやママカースト、マウンティングなど、なぜかネガティブな情報が多く、これからママになるという人たちの憂鬱の種になりがちです。

しかし、育児3年目を迎えた筆者にはたくさんの“ママ友”がいます。
今年の4月から娘が幼稚園に通い出したので、園のママ友もできてきたところです。

そんな筆者が今回ご紹介するのは、妊娠中から産後、右も左もわからない育児スタート時期から、私の育児に共に寄り添ってくれたママ友たちとの出会いについてです。

周囲に言えないつわりの辛さをX(旧Twitter)で吐き出していたら……

妊娠がわかったと同時につわりが始まった筆者。とにかく気持ちが悪い。辛い……。
まだまだ初期の段階なので、その辛さを吐き出せるのは夫の前でだけ。そんなことばかり聞かせるのも申し訳ないな……と思い作ったX(旧Twitter)アカウント。
このアカウントを作ったことが、その後の育児の日々をどれだけ豊なものにしてくれたかはこれからお話ししますが、とりあえず、あのときの自分、「グッジョブ!」です。

作ったアカウントでは、「気持ち悪い……」「吐いた」「水も飲めない」「スイカなら食べられる!」と、完全なる独り言を延々と呟くだけ。
目的は、「誰にも言えないつわりの辛さを吐き出すこと」だったのですから。

そんななか、少しずつフォロワーが増えていくことに気付きました。見てみると、同じくつわりに苦しんでいる人ばかり。
呟きには、こんなハッシュタグがついています。「#つわり」「#6w5d」「#心拍確認」……。まさに、その時期の自分と同じ状況の人たちが自然と私のアカウントをフォローしてくれていたのです。
「同じ状況の人」(しかも、辛い)という気持ちが、仲間意識を芽生えさせ、互いにフォローし合うようになりました。

近況報告に情報交換、そして励まし合い……。X(旧Twitter)で出会ったママ友たちの不思議な絆

妊娠中のさまざまな不安や出来事を、このアカウントで知り合ったみんなと共有しました。
切迫早産で入院する人がいれば、みんなで励まし合いました。
妊娠後期、眠りが浅く夜中に目を覚ましてX(旧Twitter)を開くと、そこには同じように眠れない仲間がいます。
同じ時期が出産予定日のフォロワーさんが多かったので、その時期が近くなると、タイムラインには「破水した!」「陣痛かも!」「生まれました!」という呟きが続きました。
とにかく毎日、誰かが出産をし、ママになっていきました。

会ったこともない、住んでいる街もバラバラな人たちと“妊娠”をきっかけにSNSで知り合い、ともに妊娠期間を過ごし、それぞれのお産をSNSを通して応援して祝い合う。
とても不思議な縁で出会った“ママ友”たちとの絆は、産後さらに強くなっていきます。

産後始まる“眠れない日々”。3時間毎の授乳時間、母乳が始まり襲われる乳首の痛み。ゲップのやり方に、使いやすいオムツのメーカー……。とにかく、産後のタイムラインは、みんなの状況報告と、育児にまつわる情報であふれていました。
ホルモンのいたずらによる“産後クライシス”のせいか、「夫にイライラして仕方ない!」という悩みや、内祝いにオススメの品まで、とにかく“今、必要な情報”を得ることができたのです。

生後3ヵ月が経った頃には、近くに住むフォロワーさんたちと集まってランチをするようになりました。
今では、家族ぐるみで付き合うようになった人もいます。
子どもたちはまるで幼馴染のように、赤ちゃんのころから仲良く成長していきました。

「“ママ友”、ちゃんと作れるかな……?」「トラブルになったらどうしよう……」
そんな不安を持っていた自分が、つわりをきっかけに作ったX(旧Twitter)アカウントで、かけがえのない存在となる“ママ友”に出会えるとは、夢にも思っていませんでした。
しかし、この出会いは確実に、私の育児ライフを豊かにしてくれました。

“X(旧Twitter)で知り合ったママ友”のことを、“ツイママ”と呼びます。今回、筆者のツイママたちに「あなたにとって、ツイママはどんな存在ですか?」という質問をしてみました。

ツイママは“戦友”。妊娠・出産・産後をともに過ごし、嬉しいことや辛いことも共有できた

「孤独な育児の中、たった一つ自分にとっての開かれた世界だった」

「私にとってツイママとは『戦友』。四六時中誰かがいてくれて、共に悩んで励ましあった。何度助けられたことか。 子育て中でのX(旧Twitter)は、辛いときに『辛い』と言える唯一のツール。なぜかツイママには本音を打ち明けられる。 顔が見えないから、とかじゃなく、やっぱりともに子育て期間を戦っているからこそなのかなぁ」

「同じ月齢のママ友ができるってのは奇跡に近い。リアルだと同じ学年ってのはあるかもしれないけど、予定日も出産日も数日違いとかはまれ。且つ、妊娠中から出産、産後と共に歩んでることでできた絆は深い」

「授乳中、孤独な夜中、X(旧Twitter)にはいつも誰かいたので、産後時々しか会えなくなった旧友より、ツイママの方が『戦友』という特別な絆がある気がします。今ではリアルなママ友とも違って育児以外も何でもかんでも言い合える関係」

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「他人だからこそ何でも話せる。 遠いからこそ自分の嫌なところが見せられる。 X(旧Twitter)がなかったら、孤独な子育てに病んでいたと思う」

「戦友。嬉しいこと辛いことをリアルタイムで共有し励ましあえる、なくてはならない存在です。 X(旧Twitter)は、今までの人生で交わるきっかけがなかった異年齢異業種、生活習慣が異なる方と“子どもを産むタイミングが近かった”というだけで関わり、自分の見識を広められる素敵な場所だと思っています」

「X(旧Twitter)は家を出なくとも行ける“外”の世界。子育て中は孤独で、以前の友人とすれ違ったり、世間から取り残された気分になったりするけれど、X(旧Twitter)さえあれば簡単に夫以外と話す機会が作れて、他者の意見が聞ける」

「辛いとき、『私だけじゃない。この辛さもいつか終わるんだ』って思わせてくれる仲間。X(旧Twitter)なしでは関わることのなかった人たちとの出会いの場。恐れていた『ママ友付き合い』の予行演習(良くも悪くも)の場でもあり。母として、人として、自分を豊かにしてくれたツール」

「同志です。初めての妊娠、育児と経験したことがないなかで、ともに奮闘し、泣き、笑い、共有してきた相手。0歳児の夜勤対応のときにも、X(旧Twitter)を開くとそこには同じ仲間がいて、隣でいびきをかく旦那よりも頼りになりました。ともに頑張ってきたからこそ、本音も弱音も言える存在」

「遠くの親戚より近くの他人!のことわざ通りX(旧Twitter)上でいつでも話を聞いてくれ、アドバイスまでくれちゃうツイママさんたちはなくてはならない存在です」

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筆者は、フォロワーさんのお子さんたちの成長を、伯母のような気持ちで見守っています。
全国に甥っ子、姪っ子がいるような気持ちです。

筆者はこの経験から、友人から「妊娠した」という報告を受けると、「SNSでアカウントを作って、同じような週数の人たちをフォローするといいよ」と伝えています。
もちろん、いいことばかりではなく、寂しい別れがあったり、文面だけの付き合いなので、不快な思いをすることもありました。
しかし、それ以上に得られることの多い出会いの可能性があると思います。

最近では、妊娠中からインスタグラムで繋がるママたちもいるそうです。
“戦友”となるママ友と出会えたら、育児の中に起こる大半の悩みは、ともに寄り添いながら乗り越えることができる……そんなふうに思っています。

文・鈴木じゅん子 イラスト・くずり

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