忘れ物が多い小学生……「明日の準備」が一人でできるようになる為の親の関わり方とは
入学したての1年生の親は「1年生のうちは一緒に準備をして、忘れ物がないか確認をお願いします」と学校から言われますね。小学生の持ち物は、教科書とノートのほかにも、給食で使う箸やお手拭きタオル、体操着など、たくさんあります。毎朝「忘れ物はないかしら?」と気にしているママは、多いのではないでしょうか。
ママスタコミュニティに、子どもの忘れ物が多すぎて困っているママから、相談が寄せられました。
自分で準備できるようになるまで親の関わりが必須なのはわかるけれど、数か月経ち、2年生になり……。いつまでも入れ忘れをするわが子をみて「子どもがずっとママをアテにするのでは?」と悩む、とのこと。
我が子が忘れ物をすると親もがっかりするものですが……しかし逆に、忘れ物を滅多にしないお子さんもいます。忘れ物をしないお子さんのママは、いつまで、どんな関わりをしているのでしょうか。
初めが肝心!準備の仕方もステップアップ
入学したての頃は“親も一緒に”準備をすることでしょう。この時期に丁寧に“準備の仕方”を教えると、子どもの習慣ができますね。
『うちは時間割を見て、一緒に準備するよ。「算数ー! 国語ー!」って私が言って、子どもがランドセルに入れる。全部終わって、寝る前に私がもう一度チェック』
『私が「国語入れた? 次は算数。宿題も入れて」って言いながら、子どもに目の前で入れさせる。鍵盤ハーモニカとかランドセルに入らないものは、玄関に置かせてる』
『1年生のうちは一緒にやってたよ。手は出さないけれど、予定表を見て「○○入れた?」と声かけをしていました。持ち物の書かれた紙とかを子どもが見ながらやっても、見落としはあるからね』
時間割表やお便りを見ながら準備をする……大人にとっては当然のことでも、“準備の仕方”を子どもは初めて知ります。準備の仕方を覚えたら徐々に一人で準備をして、ママのチェックも簡単になったりと、ママの関わり方も変化していきます。
『1年生の2学期頃から自分でやってる。体操着とか上履きとかは、袋に入れて渡してあげてるけど。いちおう、こっそりチェックしているよ』
『入学して最初は一緒にやっていたけど、1か月ぐらいしてからは、完全にひとり。忘れ物はないか、声かけはしているよ』
ママがチェックしたら入れ忘れを発見! その後のママの対応は?
子どもが自分で準備をしたあと、ママがチェックをしたら入れ忘れを発見! そんなときでも“自分の力で”が大切です。
『1年生のときから自分で全部やらせて、最後に私がチェック。足りないものを教えてあげて、自分で用意させてたよ』
『2年生まではチェックだけする。何か忘れてたら「見直しなさい」と言う』
『今2年生だけど、自分でやらせて私があとでチェックする。忘れ物があったら「もう一回連絡帳を確認しよう」と言って、自分で気付けるようにする』
習慣作りは保育園・幼稚園の頃からもできる
1年生のスタート時から子どもが自分で準備できるお子さんもいます。
『1年生。全て自分で準備しています。幼稚園のときから、次の日の用意は自分でさせてたよ』
『幼稚園の頃から自分でやっていたので、小1で完璧です。子どもが寝たあとに、いちおうチェックするけど、3年生まで忘れ物はなかったから、4年になった今は、チェックも一切していない』
筆者は個人的に、1年生が完璧に準備できるなんて「スゴイ!」と感心してしまいました。しかし、いつの間にかできるようになったのではなく“自分で準備する練習”を、幼稚園の頃からしていたからなのですね。
子どもが自分の力で準備できるように成長するには、時間がかかります。その時間は、少しだけのお子さんもいれば、半年、1年、3~4年かかるお子さんもいます。“自分で準備できる”ように成長できるのも、親の関わりがあってこそ。子どもの日々の様子をみながら、焦らず、怒らず、諦めず、子どもの成長を促せるといいですね。
文・間宮陽子 編集・しらたまよ