育児中ママ、保育士試験を受けてみた!〜私の勉強法〜
保育士試験を受けたと言っても、「子育てしながらいったいどうやって勉強したの?」とよく聞かれます。全くの個人的な経験で、お役に立てるかわかりませんが、ご参考までに体験談をお伝えしたいと思います。
娘が年中の終わりに
私が保育士試験を意識したのは、娘が幼稚園年中の終わり頃でした。ネットに載っている過去問をなにげなく解いてみると、「あら、この科目60点いけたかも」「55点、もうちょっと」みたいな科目がいくつかありました。しかも合格科目は3年間有効。これならば頑張ればいけるかなと思い、娘の手が離れるころまでに数年かけて合格すればいいかなと、ゆるい計画を立てました。
そしてネットで検索してたまたま目についた「ユーキャン」で保育士講座に申し込み、学習資料セット一式を入手しました。忙しくて課題提出などのスケジュールには沿えないと思っていたので、最初からテキストだけ入手して独学するつもりでした。
ところが親の出番が多い幼稚園に娘が在籍していた上に、夜泣きが続いていたため夜も集中できず、最初の1年は1ページも手をつけられませんでした。娘が小学校に上がり、4月は慣れない通学路の送り迎えやら何やらでバタバタし、5月になった頃に初めて、やっとテキストを開きました。
やる気と根気の毎日がスタート
8月の保育士試験まで「無勉強で2科目くらい、あと、もともと興味のある分野の科目をしっかり勉強して1科目でも合格できたらラッキーかな?」という感じのスタートでした。
それからほぼ毎朝、娘が学校に行ってから、1時間〜2時間、ひたすらテキストを読みました。すべての科目が暗記なのではなくて、読むだけですっと記憶に入る内容も多いのです。
テキストを最初から最後まで何度も通して読んでみる。そして10回くらい通したところでミニテストに挑戦。間違えたところにチェックをつけ、またテキストを読んではミニテストをやる…の繰り返しでした。
携帯アプリにも保育士関連のものがいくつかあると知り、ダウンロード。ちょっとした待ち時間や、中途半端な時間が5分でもあれば過去問を解いていました。アプリもよくできていて、短時間でどんどん頭に入っていきます。
3年間かけて取ろうと思っていたら取れない
そんなある日、ネットで保育士試験体験記のようなものを探していたら、ある人のブログで衝撃的な文章を発見してしまいました。
「最初から3年間かけて取ろうと思っていたら、取れない」
3年間有効というポジティブな安心感は「一点突破しよう」と思った上での3年間だと思えと、そういう意味でした。目から鱗なブログに出会い、試験まであと2か月となった6月のある日、一発合格狙いに切り替えたのでした。
過去問
そこからはすべてのテキストを読み直し、ひたすら過去問を解きます。去年出た問題はさすがにそのままは出ないだろうと考え、一昨年以前のものをさかのぼって10年分くらいすべて解きました。バス停でも電車の中でも、暇さえあればアプリで過去問です。一度間違えた問題だけ再度出題されるアプリは時短できるのでよく利用していました。過去問でだいたい80点以上をとれるようになれば本番で60点は狙えるだろうと思っていたので、常に80点以上を目指しました。
1日の勉強時間は1〜2時間のままです。多い日で3時間くらいだったでしょうか。(子育て中で、仕事もあったので)
試験結果
そして臨んだ1年目。9科目中8科目をクリアできました。たまたま問題との相性がよかったという運もあったかもしれません。60点ギリギリの科目が2つありました。
落とした科目は「児童家庭福祉」。私の印象ではこれが一番受験勉強のような暗記が多い科目と感じました。福祉に関する歴史的背景、流れ、名称変更などなど。国際連盟、国際連合といった用語も出てきます。あいまいに憶えて放置して、アプリでも何度も間違えた科目だという自覚はありました。2年目は心を入れかえて、「あれ?」と思ったらその場で調べる。唱える。を実行しました。試験を受けている最中にも法律や条例が変わってしまう場合があるので、その点も要チェックです(※通信教育の場合、そのフォローをしてくれる別冊資料がもらえます)。
2年目
もしこれで1科目落としたら、次は3年目というプレッシャーがあり、2年目は長く感じました。しかし落とす訳にはいかないので、もうやりきってしまった教材を復習し、他社の「児童家庭福祉」のテキストを何冊か買い込んで、ユーキャンの教材でピックアップされていなかった細かい知識を埋めるようにしました。
そして2年目の8月、児童家庭福祉は75点でクリアすることができました。
その年の10月に実技試験がありました。それについては前回の記事の通りです。
保育士の勉強をしてよかったなあと心から思います。それは資格を取れるだけでなく、子育てに必要な、あるいは重要な知識や情報をたくさん得られたからです。
以上、個人的な体験でしたが、もしどなたかのお役に立てればいいなと思います。
文・yuki イラスト・んぎまむ