「ずっと悪い事をしているような気分」子育てしながら働くママたちの苦悩とは #ママの働き方を考える
子育てをしながら働くママが増えています。厚生労働省の平成28年国民生活基礎調査によると、18歳未満の子どものいる世帯のうち、仕事をしているママは67.2%*。働く形態はさまざまですが、ママスタコミュニティでは育児しながら働くことに悩みを持つママがその胸のうちを打ち明けていました。
そのママは仕事は楽しくやりがいがあるけれど、育児のため定時で帰宅することについて、同僚の男性に「いいよなー、子どもがいると早く帰れて」などと明らさまに言われるのだとか。
職種は営業で、定時勤務を貫くために事務業務は家に持ち帰り、日中は営業活動に集中。その甲斐あって、年間のノルマは半年でクリアしているという働きぶり。しかし、「子どもが病気になれば病児保育に預け、育児は中途半端。会社では同僚から皮肉」そんな状況で、何のために働いているか疑問を持っているそうです。
働くママなら感じる、育児と仕事の両立の難しさ。そしてまだまだ整っているとはいい難い働く環境。先輩ママたちはどう乗り切っているのでしょうか。
ずっと悪いことをしているような気分?ワーママたちの苦悩とは
働くママを悩ませる子どもの体調不良や職場での人間関係。そしてママなら誰もが大事にしたいはずの「子どもとの時間」。働くママが増えているとはいえ、そんなママたちの苦悩が垣間見えました。
『17時に会社を出て、子どもを保育園へ迎えに行き、夕飯の買い物をし、帰宅したらすぐに夕飯作り、家事、子どもの世話、20時には寝かしつけ。ちょうど子どもが寝た頃に夫帰宅。
夫の食事の準備や残った家事をして、少し会話をしてから(ほぼ業務連絡並みの会話ですが)22時くらいから持ち帰った事務仕事を早くて12時、遅い時は1時までやってからやっと就寝。翌朝は5時半に起き、1日の中でゆっくり出来るのはこの6時までの30分だけです』
『最近は「私は何がしたいんだろう?」とばかり考えてしまいます。
「何のために仕事に執着しているんだろう?」と。
子どもの為とお金を貯めていても、結局自分のワガママ? プライド? なんだか本当はそんなものの為に頑張っている気もしてきます。
小さい子どもがいながら働くことに罪悪感があるんです。
育児する女性が働きやすい社会なんて、表向きなだけで本当に肩身が狭い。
ずっと悪い事をしているような気分でいます』
『子が小さい時、同じように悩みました。
「また風邪引きですか……」と言われるのがイヤで、子が風邪をひくと、子の心配よりも仕事に支障がでることや、嫌味を言われることを心配してしまい……その度に自己嫌悪していました』
『私も毎日迷いながら仕事してます。
こんなに周りに迷惑掛けてまで、仕事は続けるべきなのか。
職場で頭を下げ、保育園でも謝り、毎日みんなに謝ってばかりで苦しい日もあります。
私も答えは出ないけど、休みの日には仕事を忘れて、子ども達と思いっきり遊ぶようにしています。
両立がつらくても、子どもの笑顔を見ると、また頑張れる。
母親だからこその強さって必ずあるはずだから、子どもがいることを強みに変えてほしいな』
『私は勤務時間は短いですが、病気の時は病児保育に預け、子どもがやりたいと言っていた習い事も土曜日が私が仕事な為、送迎などができないので我慢させたり、職場に迷惑をかけない為に小さい我慢を子どもたちにたくさんさせたと思います』
苦悩の末、退職を決断したママたち
子どもや自分の生活を守るため、苦悩の末退職を決断したママたちもいました。
『同じ感じで、私は退職しました。子どもは小学生2人いたけど、残業が続き子どもが不安定になりました。定時で帰るようにしたら、女性の同僚達からは嫌みを言われるようになり、私自身がその人間関係に疲れて、睡眠障害や食欲不振等々出てしまいました。嫌みを言ってきてた人は、親と同居で帰ると食事やお風呂の準備がすでにできている人や子どもがいない人でした』
『私も日々同じように感じていました。悩んだ結果、第2子出産を機に退職します。退職が決まった今は、まだ頑張れるかもしれないと思う事もありますが、もう少し自分や子供の生活のペースを、ゆっくりできるような仕事に転職しようと考えています。』
『私も同じように仕事続けていました。
持ち前の責任感と向上心と要領の良さもあり、仕事はできる方だったと思います。
でも、子どもが小学校になり、やはり学校行事に参加できないことをかわいそうに思い、思い切って退職しました。
今は、普通にパートに出てますが週3程度で気楽です。
仕事は仕事で楽しかったけど、母親業に専念するのも今しかできないと思います』
『私は出産前まで勤めていた会社は残業なしには成り立たない職場だったので、復帰を強く勧められましたがきっぱり退職し、今はパートで総務の仕事をしています。
収入は減りましたが自分時間ができ、心にゆとりを持て充実した日々を送れてますよ』
数年経てばきっと働きやすくなる。応援メッセージも多々
退職するママがいる一方で、同僚の声は気にせず、やりがいのある仕事をするママを応援する声も多数ありました。
『営業でちゃんとノルマをこなし、会社に貢献しているのですから、定時で堂々と帰ればいいのです。
残業出さずにノルマ達成できる=家なりほかの場所で努力しているってことを想像すらできない低能社員に引け目感じる必要ないです』
『同僚は僻んでるだけではないかな? 職場の人間関係で、よく女性同士の話が出るけど、男社会の男の僻みや妬みって半端じゃないから。そんな男の嫌味なんか気にしなくて良いよ。本当に仕事の出来る人は、他人を貶める暇なんてない。営業ならノルマがメイン評価でしょう? その仕事が好きなんだったら同僚の言葉は笑ってスルーする。そんな事で悩む時間を子どもとの時間に回す。切り替えは慣れてきたら、今より楽に出来るようになると思うよ』
『そんな男性社員には「帰ったら母業がありますので~」と笑ってかわそう!』
『もやもやする気持ちもあると思いますが、いつか子どもが手を離れたとき、楽になると思います。やりがいを感じているんですよね。投稿者さんしかできない仕事もあると思います』
『育児と家事と仕事に頑張る姿をお子さんたちに見せたら、お子さんたちもよく育つと思いました。
同僚の男性はあなたの努力も見ないで、ただの僻みです。聞き流しましょう。
ただ、心を硬くしないで。
周囲への優しさ、女性らしさを大事にしてください』
『うちはもうすぐ中学生。
「仕事して、大変な中、育てくれてありがとう」って、手紙もらいました。
子どもは、ちゃんとみてくれてますよ』
『私の母も看護師で一緒にいる時間はほとんどなく、それが当たり前だと思っていたので寂しいという気持ちはありませんでした。
寝る時間もなく、父の協力も無かったのに、頑張って家族のために定年まで勤め上げた母を尊敬しています。働いているお母さんは私の自慢でした。
親子の形も働き方もそれぞれです。正解なんて分かりません。
悩みながら成長していきましょう』
釈然としない思いを抱え、悩みながら働くことを選択し続けるママ、苦悩の末に違う道を模索するママなどさまざまな声を紹介しました。一億総活躍社会とはいえ、働くママにとってはまだ理解が不十分で、環境も整っていない部分も多く、悩みながら働くママが多くいることがわかります。
育児は国の未来を支える大事な仕事。そんな育児をしながら働く人に対して、もっと周囲の理解が深まり、さまざまな働き方に柔軟に対応する職場や環境が整うことを切に願います。
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