<ペットで忌引休暇?>家族同然のペットとの別れのとき、仕事を休みますか、休みませんか?
家族同然に暮らしてきたペットとの別れは、どうしようもない悲しみや苦しさがありますよね。筆者もこれまでに幾度もペットとの別れを経験しているので、その深い悲しみは理解できます。
『ペットは大切な家族ですよね。そんな大切なペットが亡くなってしまったとき、飼い主が仕事を休むことについてみなさんはどう思いますか。よかったら考えを聞かせてください』
ペットとの別れは本当に悲しいもの。しかし大事な家族を失った当事者とは異なり、周囲からすれば「そんなことで仕事を休むの?」と受け取る人もいるかもしれません。どちらがいいとか悪いとかでなく、「もし」で語られるママたちの声を見てみましょう。
ペットとの別れのとき、仕事を休む?休まない?
『休んだ。仕事中に家族から連絡がきて、泣きながら帰った』
投稿者さんは、話のとっかかりとして、ペットが亡くなったときに仕事を休むか休まないかのアンケートを取ることにしたようです。その結果、アンケートに参加してくれたママの約7割が「休む」を選択していました。しかし仕事を休むとしても、そこにある思いもさまざまです。なぜ仕事を休む選択をしたのか見てみましょう。
仕事にならないと思うから
『結構精神的にくるよ。死に目に立ち会ったのならなおさら。他の人が同じ理由で休んでも、私はなんとも思わない』
『先月休んだよ。私の人生のなかで1、2を争う悲しいことだから仕事なんてできる状態じゃなかった』
数年前、筆者もともに暮らしてきた飼い猫が亡くなった日、まともな精神状態ではありませんでした。その日はたまたま休みだったことが幸いでしたが、仕事へ行ってはたしてやるべきことがきちんとできたのかどうか疑問です。何をしていても思い出すし、気がつけば涙があふれ出そうになっている自分に驚く。このようなことの繰り返しでした。同じような状況になる可能性がありそうなら、思い切って休ませてほしいとお願いしてもいいのかもしれません。
最後の別れのときを大切にしたい
『休めるなら休みたい。冷たくなってしまった亡骸に最後のお別れのときまで、撫でて声をかけてやりたい』
ペットを火葬するまでの間、少しでも撫でてやったり話しかけたりしたい。長い期間ともに暮らし、可愛がってきたのならなおのことでしょう。そうすることで気持ちに区切りをつけたり整理したりしていくことにもなりますので、必要な時間だともいえそうです。
現実問題として休まないといけない
感情論などは別にして、現実問題として仕事を休まなければならない状況になることはたしかです。なぜならペットが亡くなったあと、長時間放置しておくことが難しいからです。
『ペットは動物であって、人間の家族とは違うものと考えている派だけど、動物が死んだら亡骸の処理をしないといけないから休まざるを得ないよね。悲しいから休むというより、現実問題として休まないとどうにもならない』
季節や気温によっては、早く火葬の手配をしなければ遺体(亡骸)の腐敗が進行してしまうこともあります。ひどい場合は、臭いなどで近隣の家から苦情が来る可能性もあるのです。また、火葬のための手配、火葬のときまで遺体を冷やしておいたりキレイにしたりするなどの簡易的な処置もしなければなりません。そう考えると、仕事へ行っている場合ではなくなるのです。
仕事は休まないを選択した理由
ペットとの別れのときでも、仕事は休まないと考えるママたちの声も見てみましょう。
休めない・休みにくい環境
『簡単に休めない』
『当日いきなり休みたいとは言えないので仕事には行く。ギリギリの人数で回している職場だから、突然シフトを代わってくれる人がいない。だから翌日にでも休みを取って、見送る手配をするかな』
職場や職種によっては、どうしても突然休めない・休みにくいこともありますよね。なかには、かわりの人を見つけられなければ当日の休みは難しいというケースもあります。そうなってしまうと手も足も出ません。「休まない」の回答のなかには、休みたくても休めないと考えているママもいるかもしれませんね。
看病のためなら休むけれど……
『看病のためには休むけど、もう死んでしまったら張り付いている必要はないと思う。だから基本的に仕事を優先する』
看病や通院のためになら休むけれど、亡くなってしまったら仕事を優先するという声もいくつか寄せられていました。仕事を休めないとか、働かざるを得ないなど、理由はさまざまかもしれません。しかし、仕事に出ているからといって悲しみがないわけではありませんよね。また、仕事をしている方が気が紛れることもありそうです。
休む派・休まない派に共通した「休む理由」への声
『家族にとっては大切な一員だものね。でも他人に理解を求めるのは違うかな。別の理由をつけて有休にしてもらう』
『休むのは自由だけど職場には別の理由を言ってほしいかな。ペットが亡くなったから休むと言われても、「へ?」って思う人もいそうだし』
休む派・休まない派、両方に共通して見受けられたことが、休む理由に関することでした。ママの声にあるように、周りにいるすべての人たちに理解を求めることは難しいかもしれません。筆者も、ペットが亡くなった話をしただけで怪訝そうな顔をされた経験があります。
必ずしも正直に伝えるのではなく、時にはうまく立ち回ることも必要。嘘をつくことで心苦しくなるかもしれませんが、お互いのためと考えて割り切ることも大切ですよね。
ペットとの別れ、向き合い方は人それぞれ
冒頭からお伝えしているように、ペットが亡くなってしまったその日に仕事を休むか休まないかは、いい・悪いで決められることではありません。向き合い方はそれぞれで、事情や状況など、さまざまな要素が複雑に絡む問題でもあります。
ペットを飼っている、もしくはこれから飼うのであれば、もしものそのときのことは考えておくべきことかもしれません。仕事を休めないならどうするか、休めるならどこにどのような手配をするのかを事前に調べておく。家族同然のペットに対し、元気な今から亡くなったときのことを考えるのはツライかもしれませんが、これはペットを飼う責任のひとつではないでしょうか。大事なペットとの別れに後悔しないよう、できることは事前にしておきたいですね。
【つぎ】の記事:<元夫と暮らす中2息子>ずっと疎遠なのに!?「息子が会いたがっている」突然の連絡【第1話まんが】
関連記事
※【前編】愛犬が亡くなって落ち込む私に「犬が死んだくらいで」と言った義母。それ以来絶縁していたのに最近謝罪をしてきたけれど……- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 【集計】ペットが虹の橋を渡った時。仕事を